オープン・メタバース・アライアンス for Web3(OMA3)とは⁉

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Webサミット2022で注目

2022年11月1日〜4日にポルトガルの首都・リスボンで欧州最大級のテック・イベント「Webサミット2022(Web Summit 2022」が開催されました。
このイベントの中でWeb3/メタバース分野の連合組織「オープン・メタバース・アライアンス(OMA3)」が作業グループを立ち上げた事を発表し話題となっています。
OMA3にはアニモカブランズやダッパーラボ、ザ・さんとボックスなどNFT、メタバース業界の主力級企業が多数参加しており、市場に大きな影響を与える存在として注目されています。
OMA3とはどの様な組織で、何を実現しようとしているのでしょうか。
今回はOAM3を紹介します。

OMA3

2022年7月にNFTやブロックチェーン、メタバース領域のプロジェクトが参加して「オープン・メタバース・アライアンス for Web3(Open Metaverse Alliance for web3/OMA3)」というアライアンスが結成されました。
スイスのツーク市に実拠点を置くものの、基本的には分散型の組織(DAO)として運営されます。
OMA3では個々のプラットフォームが相互接続され、完全に相互運用可能な、壁を制限することのないオープン・メタバースの環境を実現するために活動をしていくと表明しています。

■名称 オープン・メタバース・アライアンス for Web3
■英語 Open Metaverse Alliance for web3
■略称 OMA3
■設立 2022年
■形式 分散型組織(DAO)
公式ホームページ 

錚々たるメンバーが参加

OMA3が注目されるのは、オープン・メタバースの実現という理念はもちろんですが、やはりアライアンスに錚々たるメンバーが名を連ねている事にあります。
OMA3にはアニモカブランズ(Animoca Brands)ダッパーラボ(Dapper Labs)ザ・サンドボックス(The Sandbox)などGameFi、NFT、メタバースといった各領域でトップ級のプロジェクトが参加しています。
2022年7月22日時点でOMA3に参加している企業や団体は以下の8社です。

・アニモカブランズ(Animoca Brands)
・ダッパーラボ(Dapper Labs)
・エイリアンワールド(Alien Worlds)
・スペース(SPACE Metaverse)
・スーパーワールド(Superworld)
・ザ・サンドボックス(The Sandbox)
・アップランド(Upland)
・クリプトボクセル(Cryptovoxels)

更に202年11月の作業部会立ち上げ発表の段階では以下の団体も加わっています。

・メタ・メタバースMetaMetaverse
・アンストッパブル・ドメインズ(Unstoppable Domains)
・ウィビリティ(Wivity)

この他以下のプロジェクトもOMA3に参加しています。

・ディセントラランド(Decentraland)
・スターアトラス(Star Atlas)
・スプリンターランズ(Splinterlands)

ザ・サンドボックスディセントラランドという2大メタバース・プラットフォームが参加している意味は大きいですね。
OMA3では全てのブロックチェーンベースのメタバース・プロジェクトに門戸を開いているとの事です。

Web3的メタバース・インフラ

OMA3ではメタバースの使用やNFTの標準規格などを定め、メタバース・プラットフォーム間での土地(ランド)やアイテム、サービスなどの相互運用を可能にする環境を目指します。
各プラットフォームの許可を必要とせずに、プラットフォーム間で自由にデジタル資産を移動できるオープンなインフラ構築を目指しています。
OMA3では正式名称にも”for Web3”とあるように、Web3的なメタバース・インフラを目指しています。
逆に旧来型の企業内事業としてのメタバースを展開して行くプラットフォーム、言い換えるとWeb2志向のメタバース・プラットフォームとの関係がどうなるのかが今後のポイントとなります。
例えばGAFAの一角を占める超巨大企業メタ・プラットフォーム社(旧フェイスブック)OMA3に参加していません。
日本の企業もオープン化よりは囲い込みに向かう傾向が強く、どんな企業がOMA3に参加してくるかは注目です。

OMA3への期待

OMA3はオープンなメタバース・インフラを目指すアライアンスです。
同時にWeb3の世界の実現を目指す革新的な取り組みでもあります。
今はさまざまなメタバース・プラットフォームが乱立気味に存在していますが、寡占されるのでは無く自由に行き来できるインフラになればより大きな経済圏が形成できます。
オープンなインフラの実現を期待しています。
以下ではOMA3に参加する主な企業・団体を紹介しておきます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

アニモカブランズ

アニモカブランズ(Animoca Brands)はブロックチェーン・ゲームの分野で最も影響力のある企業です。
ゲームを開発するだけでは無く、NFTマーケットプレイス最大手のOpensea、一大人気となったブロックチェーンゲームのアクシー・インフィニティ、メタバースのThe Sandboxなど有力プロジェクトに投資を続けており、ベンチャーキャピタルとしても存在感を放っています。

ダッパーラボ

ダッパーラボ(Dapper Labs)はカナダに本拠地を置くブロックチェーン企業です。
NFTを初めて本格的に展開した企業として知られています。
NFTの発行や送受信に最適化したブロックチェーン「Flow」を開発し、多くのNFTプロジェクトにFlowブロックチェーンが採用されています。
ダッパーラボ社自身も全米プロバスケットリーグ・NBAのNFTを扱う「NBA Top Shot」を始めとする数々のNFTプロジェクトを展開しています。

ザ・サンドボックス

ザ・サンドボックス(The Sandbox)はディセントラランドと共に業界を代表するメタバース・プラットフォーム「The Sandbox」を展開しています。
フランス、パリに拠点があります。

ディセントラランド

ディセントラランド(Decentraland)はThe Sandboxと並ぶ最大手のメタバース・プラットフォーム「Decentraland」を開発した企業です。

スーパーワールド

スーパーワールド(Superworld)は世界地図をそのまま仮想空間にしたメタバース・プラットフォーム「Superworld」を展開しています。
現実の世界地図をベースにした同様のプロジェクトとしては「Earth2」などがあり、Earth2の方がユーザー数などで優位にあると見られていますが、Superworldも米国を中心に勢力を拡げています。

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