ディセントラランド(Decentraland)とは?2022年注目のメタバース・プラットフォームを紹介。

ブロックチェーン
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ディセントラランド

ディセントラランド(Decentraland)は2021年後半に大きな飛躍を果たした仮想現実空間(VR)のプラットフォームです。
旧フェイスブック社のメタ社への社名変更でも一躍注目を集めた仮想3D空間「メタバース」の世界をいち早く実現してさまざまなサービスを展開しています。
このディセントラランドの空間内で使われる通貨として開発されたのがMANAです。
ディセントラランドの成長と共にMANAも急速に時価総額を増やし、有力な暗号資産(仮想通貨)に成長してきています。
今回は2022年も注目のプロジェクトであるディセントラランドを紹介します。

■PJ名称 ディセントラランド
■英語表記 Decentraland
■通貨名称 MANA
■通貨価格 379円*
■時価総額 6,927億円*
公式サイト

*2022.01.01.Coinmaekrtcap発表データによる。

※本サイト『コイン資産倶楽部』では、暗号資産(仮想通貨)と暗号資産を抱えるプロジェクトとをなるべく分けて紹介する様にしています。
暗号資産MANAの詳細については以下の記事を参照下さい。

VRプラットフォーム

ディセントラランド(Decentraland)エステバン・オルダノ(Esteban Ordano)氏アリ・メイリッチ(Ari Meilich)氏によって2015年に創設されたプロジェクトです。
イーサリアムのブロックチェーンをベースにしたバーチャルリアリティプラットフォームを構築しています。
イーサリアムのネットワーク(ブロックチェーン)上で動く有力なプラットフォームサービスという事も言えます。
オルダノ氏はイーサリアム系プロジェクトであるマティックネットワークの顧問も務めています。
ディセントラランドの仮想空間の中ではNFT化された土地やアイテムを売買できたり、イベントが開催されたりと様々な経済活動、社会活動を行う事ができます。
ディセントラランド内での経済活動を回す為の通貨がMANAという位置づけになります。

ICOで2,400万ドルを調達

ディセントラランドはその開発にあたって、2017年にコインの新規発行による資金調達(ICO)を実施しました。
ICOは大きな注目を集め、トークンセールでは2,400万ドルもの資金を僅か数十秒で調達する事に成功しています。
調達した資金を基にプラットフォームの開発が進められ、2019年にベータ版が限定公開、翌2020年2月には一般公開されました。

メタバース

2021年10月28日に米国のフェイスブック社が事業内容の将来的な変化を視野に社名を「メタ」に変更すると発表し話題となると共にメタバースにも一気に注目が集まりました。
メタバース(Meta Verse)は現時点では明確な定義は定まっていないのですが、一般的には
仮想現実(VR)+ソーシャル空間
となるネットワークを称する言葉として使われています。
実はメタバースはそれほど新しい言葉では無く、1992年に米国のSF作家ニール・ステフェアンソン(Neal Stephenson)が発表したSF小説「Snow Crash」が最初の記述だと言われています。
因みにSnow Crashはヒンドゥー教の言葉である「アバター」という概念をインターネット業界に広めた作品としても知られています。
メタバース領域では旧フェイスブック社を始めとする多くの企業や起業家が開発を進めており、大きなビジネストレンドともなっています。
そしてその表的なプロジェクトとして注目されているのがこのデセントラランドなのです。

何ができるのか

ディセントラランドはイーサリアムのブロックチェーン上で動くVR空間を提供するプラットフォームです。
ではディセントラランドの仮想空間の中では何ができるのでしょうか。
実際には本当にさまざまな事ができるのですが、主なものとしては以下の項目があげられます。

●アバターを使って参加する
●仮想の土地を売買できる。
●土地でイベントを開催できる
●アプリケーションを創って売る事ができる
●『フェス』に参加できる

アバターを使って参加する

ディセントラランドでは自分のアバター(分身)を使ってイベントに参加したり、他のユーザー(アバター)とコミュニケーションを取ることができます。
この辺りはネットゲームと近い感覚になるかも知れませんがアバターはNFT化されており、他のアバターとは明確に区別されています。
アバターは手元の操作で動かす事ができ、ランド内を動き回る事ができます。

仮想の土地を売買できる。

ディセントラランドでは仮想空間内の土地『ランド(LAND)』を購入できます。
LANDはデセントラランド内の土地でパーセルと呼ばれる16m☓16m単位で購入する事ができます。
LANDの購入情報はイーサリアムのブロックチェーンに記録されるので土地の所有者を明確にする事ができます。
技術的にはLANDの各区画(パーセル)はERC721規格のNFTとなっており、このNFTを保有する事で土地の所有者となります。
購入したLANDは売りに出す事もできます。
隣接した土地区画を獲得して合併する事もできます。
LANDの購入者にはディセントランドの運営方針に対する議決に関する投票への投票権も与えられます。
LANDの区画(にパーセル)はMANAの総発行枚数と同じ数に設定され、無限に土地が増える様なことはありません。

アプリケーションを創って売る事ができる

コンテンツを作ったり、アイテムを販売したりして収益を上げる事もできます。
アバターに着せる服や靴、小物などを創ってデセンドラランド内のマーケットプレイスに出品している人がたくさんいます。

土地をカスタマイズできる

LANDの所有者は自分のLANDを画像や音声、動画などを使って自由にカスタマイズする事ができます。
専門的な知識がなくてもツールを使って直感的にカスタマイズする事ができます。
ただ最近では土地の価格が上がりすぎてまずLANDを手に入れる事自体のハードルがかなり高くなっています。

『フェス』に参加できる

ディセントラランドでは中心地といえるジェネシスプラスなどいくつもの人気スポットがあります。
また企業や事業者が保有している土地(LAND)も多数あり、そうした場所では本格的なイベントを開催している事もあります。
自分のアバターを使ってそうした場所を巡るといった楽しみはVR空間の醍醐味とも言えますね。
クラブのフェスの様なイベントもありユーザーは興味のあるイベントに参加することができます。

ディセントラランドの問題点

さまざまなメリット、楽しみ方ができるディセントラランドですが、一方ではまだまだ課題も残ってはいます。
主な課題としては以下の項目があげられます。

●ディセントラランドの永続性への不安
●競合プロジェクトの存在
●参加するハードルが高い
●手数料の高騰

ディセントラランドの永続性への不安

まずディセントラランドというプラットフォームが人気を維持拡大して永続していけるかという不安があります。
元々仮想空間でさまざまな活動ができるプラットフォームとしては2003年に運営を開始した「セカンドライフ」がありました。
セカンドライフは一時は大変な盛り上がりを見せ、日本でも多くのメディアで紹介されていましたが、その後失速してユーザーは大幅に減ってしまいました。
ディセントラランドが同じ轍を踏んでしまわないかという疑念は常にあります。

競合プロジェクトの存在

永続性への不安にも通じる事ですが、競合プロジェクトの存在も大きなリスク要因です。
仮想空間のプラットフォームとしてはサンドボックス(Sand box)もディセントラランド同様に大きな人気を集めています。
また今後この市場にはメタ社(フェイスブック社)を始めとする巨大企業が相次いで参入してくる事が確実視されており、そうした競合プロジェクトとの競争を制して確固たる地位を築いていけるかは未だ未知数です。

参加するハードルが高い

ディセントラランドに参加する為のハードルがやや高いという点も課題と言えそうです。
ただディセントラランドの空間の中を覗くだけなら一般的なアカウント登録だけで参加する事ができるのですが、そこからに何かをしようとするにはウォレットを接続する必要があります。
このコイン資産倶楽部の記事を読んで下さっている人なら問題無いかも知れませんが、暗号資産以上にメタマスクなどの独立したウォレットを知っている人は少数派です。
一般層のユーザーをディセントラランドの世界に惹き込むにはこの辺りが課題になりそうです。

手数料の高騰

ディセントラランドはイーサリアムのブロックチェーン上に構築されている世界である為、イーサリアム(ETH)の送金手数料高騰の影響を受けています。
イーサリアム(ETH)では取引が飛躍的に増加した事で送金手数料が高騰し、大きな問題となっています。
何度か改善策を実施していますが未だ完全な解決には至らずイーサリアムのブロックチェーンを利用したサービスに影響を与えています。

まとめ

ディセントラランドは各方面から熱い視線を注がれるメタバース分野を代表するプラットフォームになるべく開発と展開を進めています。
既に仮想の土地が数千万円で取引されるなどこれまでに無い資産を生み出しています。
競合の出現や送金手数料の高騰など課題もありますが、今の所視界は良好と言えそうです。
日本発のサービス、イベントも進出し始めているので浸透してくれば面白い事になりそうですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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