暗号資産ランキング トップ20(2021年版)

暗号資産(仮想通貨)
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多様性を増す暗号資産

ビットコインが誕生してから10年余り、世の中には暗号資産(仮想通貨)やトークンと呼ばれるものが続々と生み出され、今も増え続けています。
その数は取引所で取り引きされるものだけで3,000種類に及ぶとされ、カスタム型のトークンまで含めると、もはやどれほどの種類があるのか把握すら難しい水準です。
ビットコインを凌ぐ高い機能を抱えるコインも少なくないですし、魅力的なプロジェクトも次々に離陸しています。

コインとは

コインとは、暗号資産(仮想通貨)やトークンと呼ばれるものの総称として使われる言葉です。
またビットコインやイーサリアムといった個々の暗号資産やトークンを指す言葉としても使われます。
株式で言う所の「銘柄」、FXで言う所の「通貨」に相当する言葉です。
暗号資産は実体としては電子的な暗号データでしかないので、コインとは言っても法定通貨のコイン(硬貨)の様な実物がある訳ではありません。
時々ビットコインの実物コイン(硬貨)の様な写真が出ている事がありますが、あれはあく迄ビットコインをイメージしやすくする為に硬貨を模して造られたものです。

時価総額を見ます

暗号資産の中で各々のコインの現在の実力を比較する指標としては「時価総額」を用いるのが一般的です。
例えばAというコインの価格が1,000円、Bというコインの価格が2,000円だとしても、コインの発行枚数が違うので、どちらのコインの方が規模が多いのかは分かりません。
株式市場で会社の価値・大きさを株式の時価総額で測るのと同じ様に、暗号資産でも各コインの規模は時価総額で比較するのが適当と考えられています。
各コインの時価総額は

●価格×発行済枚数 (数量)

で簡単に計算する事ができます。
但し暗号資産は価格の変動幅が非常に大きいので、その時々の価格によって時価総額も大きく変動する事になります。

上位20コイン

2021年1月2日のCoinMarketCap発表データを基に、暗号資産の時価総額上位20のコインを見ると以下の様になります。
(※以下本頁のデータは同日のCoinMarketCapデータを参照、集計しています。)
(※※前回順位、時価総額は2019年6月時点のデータです。)

順位名称略号時価総額
1ビットコインBTC62.4兆円
2イーサリアムETH9.1兆円
3テザーUSDT2.2兆円
4リップルXRP1.0兆円
5ライトコインLTC9,350億円
6ポルカドットDOT8,326億円
7ビットコインキャッシュBCH6,870億円
8バイナンスコインBNB5,669億円
9カルダノADA5,596億円
10チェーンリンクLINK4,939億円
11USDコインUSDC4,239億円
12WrappedビットコインWBTC3,891億円
13ビットコインSVBSV3,141億円
14ステラXLM2,867億円
15モネロXMR2,637億円
16イオスEOS2,520億円
17シータTHETA2,390億円
18トロンTRON1,996億円
19ネムXEM1,828億円
20テゾスXTZ1,551億円

ここにあがっている上位20コインまでがメジャーなコインと言えるでしょうか。

第1位 ビットコイン(BTC)

●PJ名称 ビットコイン
●通貨略号 BTC
●総合順位 1位※
●通貨価格 
●時価総額 62.4兆円※(前回17.8兆円※※)

ビットコインはSatoshiNakamoto氏と名乗る人物によって2008年に提唱され、翌2009年に実現した世界で初めての暗号資産(仮想通貨)です。
他のコインとの比較でも分かるように、ビットコインの時価総額は圧倒的です。
2021年1月3日時点でビットコイン(BTC)の時価総額は62.4兆円に及び、前回検証した2019年6月(17.8兆円)から実に3.5倍の規模に拡大しています。
ビットコインが他のコインに与えた影響は絶大であり、誕生以来現在まで暗号資産の絶対王者の座にあり続けています。
ビットコイン以外のコインを全て纏めて「アルトコイン」という総称で呼ぶくらいビットコインの存在は別格です。
ビットコインのアルト(他の、代替の)なコインでアルトコインです。
但しそのビットコインも、技術的にはさまざまな現実的な壁に直面しています。
それでもビットコインには活発なコミュニティがあり、問題を解決するための仕組みは機能しています。
暗号資産で最初に押えるべきコインは、やはりビットコインと言えます。

2位 イーサリアム(ETH)

●PJ名称 イーサリアム
●通貨略号 ETH
●総合順位 2位※
●時価総額  9.1兆円※(前回3.1兆円※※)

ビットコインに次ぐ知名度を持ち、アルトコイン最大の時価総額を誇っているのがイーサリアム(ETH)です。
イーサリアムはより正確にはイーサリアム・プロジェクトと言うプロジェクト(プラットフォーム)の名称であり通貨の名称としてはイーサとなるのですが、イーサリアムの名称で広く知られています。
ビットコインの最大のライバルと言いながらも時価総額ではビットコインの15%以下の規模に留まり、一時はリップルに時価総額で上回られた事もありました。
ただここに来てまた成長軌道に乗り、規模を拡大してきています。
2011年に誕生したイーサリアムは、先駆者ビットコインに対して「暗号資産2.0」と評される程に機能面では大きな進化を果たしました。
特筆すべきは「スマートコントラクト」という機能を実装した事で、イーサリアムのコンセプトは後発の暗号資産に大きな影響を与えました。
スマートコントラクトは、暗号資産の基幹技術であるブロックチェーンの上に通貨的な機能だけでなく、幅広い機能を持たせようという発想から生まれたものです。
この機能を使うことで、実社会に存在するさまざまな作業を自動的に、確実に、しかも低コストで実行できるようになるのです。
またイーサリアムのスマートコントラクト機能を使うことによってERCという規格の独自のトークンを発行することもできます。
トークンは技術的には 「他の暗号資産のブロックチェーンを使って発行されたコイン」という定義になりますが、トークンも多くの人に認知されて取引所などで流通する様になれば、一般的には暗号資産のコインとして認識されていきます。
イーサリアムの機能を利用したERC規格のトークンとして発行され、その後メジャーな暗号資産として流通しているものも少なくありません。
イーサリアムは卓越したコンセプト持つ堂々のメジャーコインと言えます。

第3位 テザー(USDT)

●PJ名称 テザー
●通貨略号 USDT
●総合順位 3位
●時価総額 2.2兆円※(前回3,819億円※※)

テザー(USDT)は、ビットコインやイーサリアムとは異なる機能を持つコインです。
デザーの価格は法定通貨である米ドルと連動させ、1ドル≒1USDTになるように設計されています。
このように法定通貨などと価値を連動させたコインは「ステープルコイン」と呼ばれますが、その代表的な存在はテザーです。
法定通貨と価値が同じとなるので、原則的に価格差益を狙った投資の対象ではありません。但し暗号資産全体にとっては非常に大きな意味を持っているコインです。
テザーは発行枚数に相応する米ドルを担保としてプールにする事で価格の安定を図っています。
ところが実際には、充分な額のドルが担保されていないのではないかとの疑念がしばしば持ち上がっています。
テザーの信用が揺らぐと他のコインの価格にも影響を与えてしまうため、その動向には注意を向ける必要があります。

第4位 リップル(XRP)

●PJ名称 リップル
●通貨略号 XRP
●総合順位 4位
●時価総額 1.0兆円※(前回2.0兆円※※)

リップル(XRP)は、国際送金の改善を目指す 「リップルプロジェクト」の中で開発されたコインです。
他の暗号資産とは違い、リップルは米国リップル社が発行するコインという点が大きな特長となっています。
リップル社の提唱するリップルプロジェクトには、数多くの世界的な銀行や企業が名を連ねており、国際送金システムの改革を推し進めています。
既に実社会へ展開の進んでいる暗号資産と言えます。
日本でもリップルの人気は高く、国内でも多くの交換会社がリップルを取扱っています。
リップルはここ数年は時価総額3位の座を占めていたのですが、2020年終盤にテザーに抜かれて4位に転落しています。
ただ2020年12月に米国証券取引委員会(SEC)がリップル社を提訴したことによって事態は不透明さを増しています。
SECとの裁判の行方がリップルの将来を大きく左右することは確かなので注視していく必要があります。

第5位 ライトコイン(LTC)

●PJ名称 ライトコイン
●通貨略号 LTC
●総合順位 5位
●時価総額 9,350億円※(前回9,184億円※※)

ライトコイン(LTC)は、元Googleエンジニアのチャーリー・リー氏によって開発されたコインです。
2011年に生まれたライトコインはビットコインと共に、第一世代の暗号資産として米国を中心に幅広い人気を得ています。
リー氏の「ビットコインが金を目指すなら、 ライトコインは銀を目指す」という発言はライトコインの立ち位置をよく表しています。
ビットコインより取引の処理速度が速く、マイニングも容易にできるなどの特長を持ち、決済などの手段としての実用化にもー早く取組を始めています。

第6位 ポルカドット(DOT)

●PJ名称 ポルカドット
●通貨略号 DOT
●総合順位 6位
●時価総額  8,326億円

ポルカドット(DOT)は現在非常に勢いのある暗号資産の1つです。
イーサリアムの共同創業者であるギャビン・ウッド氏によって立ち上げられました。
異なるブロックチェーンを繋げることで相互運用が可能になる機能を掲げ、開発を進めています。

第7位 ビットコイン·キャッシュ(BCH)

●PJ名称 ビットコインキャッシュ
●通貨略号 BCH
●総合順位 7位
●時価総額  6,870億円※(前回8,006億円※※)

ビットコインキャッシュ(BCH) は、2017年8月にビットコインから分岐する形で誕生したコインです。
分岐(ハードフォーク)をしたのでベースとなる技術はビットコインとほぼ同じですが、ビットコインとは全く別のコインになります。
機能的にはビットコインよりも取引情報を記録するブロックの容量が大きく、一度に処理できる取引量が多いと言う特徴が有ります。

第8位 バイナンスコイン(BNB)

●PJ名称 バイナンスコイン
●通貨略号 BNB
●総合順位 8位
●時価総額 億円※(前回5,372億円※※)

バイナンスコイン(BNB)は、世界有数の暗号資産取引所「Binance」の取引所独自トークンとして誕生したコインです。
Binanceでは、ビットコインやイーサリアム建でコインを買うよりも、バイナンスコインで買った方が手数料が安いといったさまざまな特典がこのコインに付与されています。
Binanceの成長と共にバイナンスコインも時価総額を高め、瞬く間にメジャーコインの一角を占めるようになりました。

第9位 カルダノ(ADA)

●PJ名称 カルダノ
●通貨略号 ADA
●総合順位 9位
●時価総額 5,596億円※(前回2,494億円※※)

カルダノは優れたスマートコントラクトのプラットフォームの開発を行っているプロジェクトです。
カルダノのプロジェクトで使用されるコインがADA(エイダコイン)となります。
ADAは、不正ができないオンラインゲームやオンラインカジノのコインとして人気を博しています。

第10位 ChainLink(LNK)

●PJ名称 ChainLink
●通貨略号 LNK
●総合順位 10位
●時価総額 4,939億円※

第11位 USDコイン(USDC)

●PJ名称 USD coin
●通貨略号 USDC
●総合順位 11位
●時価総額 4,233億円※

第12位 Wrappedビットコイン

●PJ名称 Wrappedビットコイン
●通貨略号 WBT
●総合順位 12位
●時価総額 3,891億円

第13位 ビットコインSV (BSV)

●PJ名称 ビットコインSV
●通貨略号 BSV
●総合順位 13位
●時価総額 3,141億円※(前回4,328億円※※)

ビットコインSVはビットコインキャッシュからの分岐によって誕生したコインです。
ビットコインSVのSVはサトシ・ビジョンの略ということです。
ビットコインキャッシュがビットコインから分岐する時にもその分岐に深く関わっていたクレイグ・ライト氏が中心となって開発されました。
ビットコインやビットコインキャッシュよりも安全に使えるコインを目指しています。

第14位 ステラー(XLM)

●PJ名称 ステラー
●通貨略号 XLM
●総合順位 14位
●時価総額 2,867億円

ステラー(XLM)は、リップルの開発者でもあるジェド・マケーレブ氏のプロジェクトによって生まれた暗号資産です。
実際にはステラーはプロジェクト(プラットフォーム)名称で、通貨の名称はルーメン(XLM)になります。
リップルのブロックチェーンを基に開発されていますが、リップルとは全く別のコインになります。
リップルのプロジェクトが、銀行間などの大口の国際送金を主な用途として想定しているのに対し、ステラーのプロジェクトはより小額の国際送金・個人間送金を想定して開発されています。
世界中の誰の元へでも簡単に送金ができる社会にするというステラーのプロジェクトを支持するファンも多く、メジャーコインとしての地位を築きました。

第15位 モネロ (XMR)

●PJ名称 モネロ
●通貨略号 XMR
●総合順位 15位
●時価総額 2,637億円※(前回1,845億円※※)

モネロ(XMR) は、送金に特化した暗号資産です。
匿名性の高さが最大の特長で、 主に国外で人気の高いコインです。
取引処理の速度はビットコインの5倍、マイニングも比較的簡単など基本スペックも高いコインとなっています。
2014年発行と古いコインで、 しばらくは値が付きませんでしたが、2016年から価格が上昇し、メジャーコインとなりました。
以前は国内の取引所コインチェックでも取扱いはありましたが、現在はその匿名性が問題とされ、国内の取引所では取扱いがありません。

第16位 イオス (EOS)

●PJ名称 イオス
●通貨略号 EOS
●総合順位 16位
●時価総額 2,520億円※(前回6,796億円※※)

イオス(EOS)は、既存の有力コインを遥かに上回る高い基本スペックを装備し、第3世代の暗号資産として開発当初から大きな注目を集めていたコインです。
ビットコインやイーサリアムと比べて圧倒的な処理能力を持ち、送金手数料も発生しないなど多くの魅力を抱えています。

第17位 シータ(THETA)

●PJ名称 シータ
●通貨略号 THETA
●総合順位 17位
●時価総額 2,390億円※

第18位 トロン(TRX)

●PJ名称 トロン
●通貨略号 TRX
●総合順位 18位(前回12位※※)
●時価総額 1,996億円※(前回2,394億円※※)

トロン(TRX)はエンターテインメント業界を活性化させる環境を実現するために開発された暗号資産です。
2017年にICOを実施すると直ぐに大幅な急騰をして話題を集めました。

第19位 ネム(XEM) 

●PJ名称 ネム
●通貨略称 XEM
●総合順位 19位(前回21位※※)
●時価総額 1,828億円※(前回848億円※※)

ネム(XEM)は日本でも非常に人気の高いコインの1つで、国内の暗号資産交換会社でも早くから取扱いされています。
プロジェクト(プラットフォーム)の名称は「NEM」で、通貨名称は「XEM」となります。
2018年1月に日本の交換会社coincheckで発生したネム大量流出事件によって、良くも悪くも一般に広く知られる事になりました。
価格も一時期は低迷していましたがその間もプロジェクトとしては進捗を進め、数度のバージョンアップを経て桁違いの処理能力を獲得しようとしています。
2021年にも最新のバージョンアップ「Synbol」実装を控え、更なる飛躍を狙っています。

第20位 テゾス(XTZ)

●PJ名称 テゾス
●通貨略号 XTZ
●通貨価格 129.3円※
●総合順位 20位※(前回20位※)
●時価総額 1,551億円※(前回851億円※※)

テゾス(XTZ)は既存の多くの暗号資産が抱える問題を解決することを目指して開発されたコインです。
2017年にICOで総額10億ドル(約1080億円)にのぼる資金を集めて脚光を浴びました。
ところがその後は創設者グループの内紛が露呈するなどネガティブなニュースが続き、一時低迷していました。
それでもコインの分裂が起こらない仕組みや、安全性の高いスマートコントラクト機能など注目される機能は多く、頭角を現してきました。
テゾスの保有者は、デリゲートという専用のウォレットにテゾスを預けると報酬を得る事ができます。
他のコインではCOSMOS(ATOM)なども同じような仕組みをもっています。
2020年12月には日本の暗号資産取引所にも上場され、取引できるようになりました。
独自技術への評価は高く今後も期待されるコインです。

まとめ

時価総額上位20位のコインを紹介してきましたが、それぞれに個性があり、さまざまな魅力があることが御理解頂けたかと思います。
独自のコンセプトとそれを支える技術・開発力を持ったコインでなければ到底上位20位に入ってはこれません。
暗号資産をこれから保有してみたいという方であれば、まずはこの上位20コインの中から選ぶ事をお薦めします。
既にある程度価格が上がっているコインではありますが、ここから更に上がる事も充分に期待できます。
良く見て調べて、自分が一番魅力的だと感じるコインを見付けて下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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