ジーキャッシュ(Zcash)とは⁉その特徴や今後の見通しを解説

暗号資産
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Zcash (ZEC)

(2021.1.7.改訂)
ジーキャッシュ(ZEC)は、 2016年に公開された取引記録の匿名性を確保するコインとして高い人気を誇る仮想通貨(暗号資産)です。
匿名性の高いコインとしては、他にもダッシュ(DASH)モネロ(XMR)なども有名ですが、ジーキャッシュ(ZEC)はゼロ署名など独自の技術を確立し、それ以上の匿名技術を持つ高い評価を得ています。
通貨単位はZEC。810億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング22位に付けています。

●通貨名称 Zcash (ZEC)
●通貨単位  ZEC
●時価順位 41位*(前回122位**)
●通貨単価 5,984円*(11,928.26円**)
●時価総額 648億円*(前回810億円**)
●公開時期 2016年10月28日公開
●発行上限 2100万枚
●承認方式 PoW

(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)

コンセプト

2013年にスタートしたZerocoinと言うプロジェクトがジーキャッシュ(ZEC)の母体です。
Zerocoinプロジェクトでは2014年にZerocashを開発し、そこから更にジーキャッシュの開発チームが結成されました。
開発チームはビットコインよりも匿名性の高い仮想通貨(暗号資産)を目指してジーコイン(ZEC)を開発し、2016年10月に公開しています。

ジーキャッシュの特長

ジーキャッシュ (ZEC)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●匿名性が高い
●高い技術力

と言った項目が挙げられます。

匿名性が高い

ビットコイン(BTC)など一般的な仮想通貨(暗号資産)では送金記録が公開されています。
送金記録と言うのは、何月何日にどのアドレスからどのアドレスにどれだけの量のコインが送られたかと言う記録です。
ビットコイン(BTC)ではこの送金記録が全て公開されてガラス張りになっていて、誰でも見る事ができる様になっています。
透明性の高いのは良い事でもありますが、実社会の取引で利用するとなると色々問題が起きてきます。
会社や店舗などでビットコイン(BTC)で取引をすると、アドレスを特定されれば会社や店舗の売上や仕入、お金の流れが筒抜けになってしまう事になります。
これでは到底安心して利用する事はできません。
ジーキャッシュ(ZEC)では送金時の匿名性を確保しているので、当事者以外は取引(送金)実態が分かりません。
同じ様に匿名通貨として有名なダッシュ(DASH)やモネロ (XMR)と比べても、ダッシュ (DASH)やモネロ(XMR)ではアドレスや数量が公開されるのに対し、ジーキャッシュ (ZEC)ではアドレス、 取引、数量の全てが匿名化されます。
その為もっとも匿名性の高い仮想通貨(暗号資産)と言う評価を得ています。

高い技術力

ジーキャッシュ(ZEC)の匿名性を支えているのが高い開発技術です。

ゼロ知識証明

その核とも言えるのが「ゼロ知識証明」という数学理論をもとにした制度設計(Zk-SNARKプロトコル)です。
ジーキャッシュ(ZEC)のゼロ知識証明を簡単に説明すると、ジーキャッシュ(ZEC)では「誰が誰にいくら送ったかを、第三者が確認しなくてもその送金の正当性が証明できる」と言う仕組みになっています。
ジーキャッシュ(ZEC)はこの証明によって送金量を非公開にする事を可能にしています。

シールデッドアドレス

ジーキャッシュ(ZEC)では、トランザクションアドレス(transparent address)と、シールデッドアドレス(shielded address)の2種類のアドレスを使っています。
アドレスの最初が“t”で始まるトランザクションアドレスは、取引記録が公開される通常のアドレスです。
最初が“z” で始まるシールドアドレスは取引記録が公開されず、匿名送金を行えるアドレスになります。

エクイハッシュ

ジーキャッシュ(ZEC)では、取引記録の承認の為にエクイハッシュ (Equihash)と言う特殊な関数値を採用しています。
ビットコインにはマイニングと言う作業を通じて取引記録の承認が行われていますが、マイニング競争の激化と共に、特殊な専用のマイニングマシーンを使ってマイニングを行なうグループが圧倒的に有利になり、寡占化の進行も危慣されています。
エクイハッシュは、こうしたマイニングマシーン(ASIC仕様)を使ったマイニングができないため、募占化の進行を防ぐ事ができると考えられています。

ジーキャッシュ(ZEC)のデメリット

ジーキャッシュ(ZEC) のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●規制の対象になりやすい
●スケーラビリティ問題
●国内の取引所で購入できない

と言った項目が挙げられます。

規制の対象になりやすい

ジーキャッシュ(ZEC)は、取引の匿名性を確保できるコインである事から不正な取引やマネーロンダリングに利用されやすいと言う側面を持っています。
その為、ジーキャッシュ(ZEC)は各国の規制の対象になりやすいと言う現実があります。
国際的にもマネーロンダリングへの対策は重要度を増してきており、この問題をクリアする事が今後のジーキャシュ(ZEC)発展の条件になります。

スケーラビリティ問題

ジーキャッシュ(ZEC)は、ビットコインなどと同様にスケーラビリティと言う問題を抱えています。
スケーラビリティとは、取引が集中してブロックチェーンの処理能力を超えてしまい、取引処理の遅延を起こしてしまうと言う問題です。
ジーキャッシュ (ZEC)の様な匿名通貨では、基本的に普通のコインよりも取引毎に発生するデータが大きくなります。
匿名性を維持する為に、データ容量をより多く消費する事になり、結果処理能力を超えてしまう可能性が大きくなってしまうのです。
仮想通貨(暗号資産)を今後社会でより実用的なものにして行く為には、このスケーラビリティ問題を解決する必要があります。

国内の取引所で購入できない

ジーキャッシュ(ZEC)は、日本国内の取引所では取り扱っている所が無く購入する事ができません。
どうしてジーキャッシュ(ZEC)もを購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
以前は国内でもcoincheckがジーキャッシュ(ZEC)を上場しており、取引ができたのですが、現在は取り扱われていません。
海外であれば有力取引所の多くで取り扱われており、流動性もあるので比較的取引がしやすいコインと言えます。
2019年6月現在、オントロジー (ONT)を上場している主な取引所としては

Binance
Huobi
Bittrex (ビットレックス)
Kraken(クラーケン)

などが挙げられます。

価格の見通し

2021年1月3日現在、ジーキャッシュ (ZEC)の価格は5,984円を付けています。
2016年10月の公開直後には瞬間的に30万円を超える価格を付けています。
但しこの時はその後間もなく暴落し、しばらくは5,000~6,500円の間で落ち着いていました。
2017年に入るとじりじりと価格が上昇し、同年5月にJPモルガンがZcashに使われているゼロ知識証明技術を採用する事を発表すると、一気に4万円まで跳ね上がります。
その後2018年は、仮想通貨(暗号資産)の市場全体の低迷を受けて価格も下落を続けていました。
ジーキャッシュ(ZEC)の発行上限枚数はビットコインと同じ2100万枚で、仮想通貨(暗号資産) の中ではかなり発行枚数の少ないコインになります。
希少性が高く、ポジティブニュースが続くとインフレを起こして価格が上がりやすいと言う特性が上がります。
但し実需の伴わない価格の上昇は、反動による下落も呼び込みやすいので、投機としては注意が必要です。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。

イーサリアムとの提携

2017年1月、イーサリアム財団がジーキャッシュ(ZEC)のとイーサリアム(ETH)の統合プロジェクト「Zcash on Ethereum」の構想を発表しました。
このプロジェクトによってジーキャッシュ(ZEC)の匿名機能を保持したスマートコントラクトを構築したり、ジーキャッシュ(ZEC)とイーサリアム(ETH)を直接交換が可能になるなどの、新しい機能が開発されると見られています。

アップグレードの実施

ジーキャッシュ(ZEC)は、2018年6月にジーキャッシュ初となるアップグレード「Overwinter」を実施しました。
Overwinterはハードフォーク(変更前と互換性の無い仕様変更)の形で実施されたアップグレードで、これにより不正アクセスを防ぐ対策が打たれ、取引記録の透明化も図られました。
ジーキャッシュ (ZEC)は今後も段階的にアップグレードを行なう予定で、更なる機能の拡充を進めています。

まとめ

ジーキャッシュ(ZEC)は、高い水準の匿名性を実現し実用性の面ではビットコイン(BTC)の先を行く仮想通貨 (暗号資産)です。
スケーラビリティの問題を解決すれば、更なる飛躍も期待できます。
反面、その匿名性の高さが各国の規制対象になりやすく、日本でも金融庁のホワイトリスト入は難しそうです。
それでも仮にマネーロンダリングを防止する機能が開発·実装されれば、その時は大きな用途が広がってきます。
ジーキャッシュ(ZEC)に是非注目して下さい。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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