MINEとは⁉その特性と危険性を解説

仮想通貨(暗号資産)
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2019.07.21.改訂

●通貨名称 mine(マイン)
●発行枚数 2,500億枚
●発行者  ETH Proof Tchnology Labo Inc.
●販売価格 1 mine=0.001ドル
●販売日  2018年5月27日~

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ベストセラー書籍

電車の中吊り広告やステッカー広告で
“MINE(マイン)” ~ついに動き出す金融革命~
と銘打った書籍の広告を目にした方も多いと思います。あるいは書店でMINEの本を実際に手に取った方も多いかも知れません。
初版10万部と言う最近の書籍(ハードカバー)では異例とも言える発行部数を誇る話題の書籍です。2018年4月26日に発売されると、ほとんどの書籍ランキングでビジネス書分野の上位にランクされています。
4月20日には朝日新聞の朝刊にも書籍MINEの広告が掲載されており、殆ど一般の人の目には知られないまま進められる事が多かったICO関連ビジネスの中では非常に目立った動きを見せています。

●題名 MINE (マイン)
●著者 ジョージS
●翻訳 中上分雄
●出版 冬至書房
●定価 1,300円+税

本の内容

書籍MINE(マイン)では著者ジョージS氏が提唱する「マイニング経済圏」の構想について書かれています。
そしてそのマイニング経済圏構想の中で使われる仮想通貨(トークン)が本のタイトルにもなっているmineとなります。
書籍MINEの発売自体にもmineの浸透やICOの為の広告宣伝と言う意味合いが少なからずあると思いますが、実際、ICO案件の中でもmineがかなり話題になっている事は事実です

壮大なマイニング経済圏構想

書籍MINEのキャッチから引用するとmineは「総時価総額100兆円、利用者数1億人」の経済圏を生み出す金融革命と言う事です。
壮大な構想を描いていますね。仮想通貨で最大の規模を誇るビットコインでも時価総額は10~20兆円規模と言う現状の中で100兆円と言う規模はいかにも大き過ぎる話にも感じますがmineが人々に使われたらこうなります、と言う構想を述べているだけなので
それ自体には特に問題は無いとも思います。

仮想通貨MINE

仮想通貨mineはイーサリアムをベースにしたトークン(ERC20規格)として発行されます
仮想通貨とトークンについて、技術的には既存の仮想通貨のブロックチェーンの上に展開されるものがトークンと定義つけられる事が多いですが、トークンも広く流通して取引されれば一般的には仮想通貨と同様に扱われると言う関係にあります
mineトークンの総発行枚数は2,500億枚とかなり多めの設定です。

mineの特徴

mineの大きな特徴は、

●mineを持っているだけで仮想通貨が毎日増えて行く
●mineを使うとmineが貰える
●mineのデビッドカードが持てる
●マイニングファームが利益を生む

と言った点になります。
何か典型的な詐欺話みたいですが、よく話を聞くと理屈は意外とシンプルで一定の筋が通っているものです。
但し、それが確実に実行されるのか、予測通りの結果が上げられるかはまた別の問題です。

ICOを実施します。

mineのプロジェクトでは2018年にICO (トークンの発行による資金調達が行われます。
プロジェクトの事業計画書(ホワイトペーパー)によるとmine発行によって得られた収益の利用方法が決まっていて、収益の70%がマイニングファームに投資されます。

マイニングファーム

マイニングファームとは仮想通貨のマイニング(採掘)を行なう工場だと思って頂ければ良いかと思います。
ビットコインを始めとする仮想通貨の多くでは、マイニングと言う作業によって通貨としての安全性が支えられており、その報酬としてマイニングの成功者に仮想通貨が付与されると言う仕組みがあります。
初期には家庭用のパソコンでもマイニングに成功できましたが、仮想通貨全般の高騰によりマイニング競争は激化しています。
現在では専用のマイニングマシンを電気代が安く気温が低い(機器の発熱を冷却しやすい)地域にずらりと並べてマイニングファームを作って作業をさせるスタイルが中心になっています。

イーサリアムのマイニング

mineのマイニングはイーサリアムを中心に行ない、状況に応じて最適なコインを選択します。
マイニングによって上がった収益は一部が再投資に回され、残りはMINEの保有者に還元されます。mineではMINEウォレットと呼ばれる独自のウォレットを開発しています。
MINEウォレットではmineの他、イーサリアムくETH)やビットコイン(BTC)なども保管する事ができます。
このMINEウォレットでmineを24時間以上保有しているとマイニングの配当を受ける権利が発生し、保有量に応じて配当が支払われます。
この仕組みは、マイニング事業をやるので出資してくれたら出資に応じて利益を分配しますよ、と言う事です。
株券や証書の代わりにトークンを使っていると考えれば理解しやすいのでは無いかと思います

認可を受けたマイニングファーム

MINEプロジェクトでは既に中国ウイグル自治区、内モンゴル地区に認可を受けたマイニングファームを実際に稼働させていて、利益も上げています。このマイニングファームは国外の事業主体でありながら正式な認可を受けて稼働しています。
地域政府とのパイプを築けている事が分かります!
ICOではホワイトペーパーで事業計画や構想は分かっても、実績が一切無いプロジェクトが多いのですが、MINEの場合は具体的に動いて実績も挙げています。
この点は他のICOと比較して大きく評価できます!

MINEの配当

mineの保有者はMINEウォレットにmineを入れておくと、マイニングの配当が受けられます。
イーサリアムのマイニングであればイーサ(ETH)で配当が届きます
MINEウォレットはmineの他、イーサ(ETH)などいくつかのコインに対応できる仕様になっているのでそのまま同じウォレットで受け取り保有する事ができます。

高利益事業

ホワイトペーパーによれば月利で8%~25%もの利益が得られるとの試算になっています。
少な目に考えても8%~10%との事です。
マイニングの収益の20%がmine保有者に配当として還元される仕組みになっています。
ICOの総調達見込額とイーサリアムのマイニング報酬の水準を考えると、正直この水準の利益を出し続ける事はまず無理だろうと考えています

デビッドカードを発行

mineはマイン経済圏を作る構想と言うだけあって、実際にmineを多くの人に日常生活で利用して貰う事を目指しています。
その方策の1つとして、mineではデビットカードが発行されます。
デビッドカードを利用するとその利用手数料の部がクレジットカードのポイントの様に還元されます。
この仕組みによってmineの利用を促進し、普及させて行く言う制度設計になっています。

意外とシンプルな仕組み

こうして見て行くと、持っているだけで資産が増え、利用して行く度にmineが貰える仮想通貨mineと言う話が意外にもシンプルな仕組みである事が理解できると思います。
マイニング経済圏の構想が実現されれば本当に素晴らしい仮想通貨になるかも知れません。
整理すると

●イーサリアムなどのマイニングによる利益
●デビッドカードの利用手数料

を原資として保有者に利益を還元して行く事業と見る事ができます。
話を単純化し過ぎていますがイメージを掴む為と徇理解下さい。

いまだ残る疑問点

じゃあmineを手に入れなくてはと考える方もいると思います。
実際、mineのプレセールも実施されています。
しかしながら2018年7月6日現在では、まだ多くの疑問点も残っており、手放しでおすすめできる様な状況にはなっていません。
mineに批判的な意見が存在する事も確かです。
「こんな美味い儲け話が有る訳は無い」的なクラッシックな批判は取り敢えず置いておきますが、できるだけ冷静に問題点を整理しておく事は必要だろうと考えています

具体的な問題点

mineの問題点ははっきりしています。
mineに限らずICOがほぼ共通の問題とも言えますが、基本的には

● mineが計画通りに発行されるか
●マイニングファームが計画通りに稼動されるか
●マイニングが想定の利益を上げられるか
●利益がきちんと配分されるか
●デビッドカードが発行されるか
●mineが取引所に上場されるか

この辺りの項目が実行されるかと言う事になると思います。

トークンの発行

mineのトークン発行についてはおそらく問題は起きないと思います。
発行コストは安く、事業主にとって発行しないリスクの方が遥かに大きいからです。
プレセールでお金を集めておいてトークンを発行しないとなれば詐欺行為とみなされる可能性が非常に大きく、あらゆる訴訟を起こされかねない為です。
既に書籍広告だけでも多大な広告宣伝費を掛けて動いている事業なので、ICOでトークンが発行されないと言う事態は考えにくいです。

マイニングファームの稼働

次にマイニングファームについてですが、既に場所を確保し、公的な認可も受けて実際に稼働していると言う実態もある様なので、全くの架空の話と言う可能性は低いです。
但し仮想通貨のマイニング競争は激しさを増してきており地の利(気温の低さや電気代の安さなど)だけでは十分な成果を挙げられなくなっています。
最新のマイニングマシーン(PCでは無くマイニングに必要な機能だけに特化した機械)や高性能の基幹部品(GPUチップなど)を大量に揃えて行かないと優位に立てません。
MINEプロジェクトでは既に世界トップクラスのGPU開発メーカーである* *社と供給契約を結んで契約書を公開しており、不安の払拭に努めていますが、今後もこうしたバーションアップが継続的に実施して行くのと言う点については何とも言えません。

マイニングの利益

マイニングが想定の利益を上げられるかについては懐疑的です。
ホワイトペーパーをどう読み解くかによって多少変わっては来ますが、月利8~10%の利益を追求すると言うのは困難だと考えます。
もっともマイニングで10%の利益を上げてもmine保有者に還元されるのはその内の20%なので月利は2%、それでもこれが実現したら相当に凄い事だと思います。

利益の配分

利益がきちんと配分されるかについては更に混沌としてきます。
このmineの配分を監査する機関が無く、この点についてはmineを信じるしかないと言うのが実情です。
マイニングの利益についても、再投資に充てる筈の分がどこかに流れて使われてしまう可能性も否定できません。
mineがどうかと言うよりは、そもそもICO案件の事業進捗やお金の流れを誰がどうやってチェックしていくかと言う問題があるのです。

デビッドカードは発行されるのか

更にデビッドカードが発行されるかと言う点があります.
MINEプロジェクトではmine保有者は専用のVISAデビッドカードを発行できるとし、発行元として既にコモロ諸島に有るEasten Ocean BANKと契約を締結している事が公表されています。
ところがコモロ諸島はアフリカのマダガスカルの北西に有る小さな島々の国でありデビットカードの発行権が有る銀行かについて確証が得られていません。
VISAは仮想通貨のデビットカード発行に対して否定的な立場を取っており、仮にMINEと銀行との間の契約が正規のものであったとしても、VISAの介入によってデビッドカードの発行がどうなるか、行方は不透明と言えます。

取引所への上場

そして取引所に上場されるのか、と言う点も重要です。
仮想通貨の取引所にトークンが上場されなければ、mineを法定通貨や仮想通貨に交換する事が実質的にできません。
mineのデビッドカードが有り、マイニングの配当があると言っても上場されて流通性が高まらなければ資産としては価値が図れません
結論を言うとト-クンが発行され、MINEプロジェクトが曲りなりにも展開されれば上場される可能性は充分に有ると思います。
但し海外の取引所になる可能性が高く、しかもメジャーな取引所で売買されるかどうかは分かりません。
発行枚数が多い事も有り、上場されてもピットコインやイーサリアムの様な高騰を見せる可能性は低いと思います。
昨今のICO案件の例を見ると上場後に暴落と言う結果も考えられます。

ICOにはリスクが有ります

よく「ICO案件の9割は詐欺か失敗案件」などと言われる事があります。
ホワイトペーパーだけで資金を集める事が可能なICOには、確かに詐欺的な案件も数多く存在します。
また詐欺では無くても、事業の見通しが甘かったり、運営能力が足りなかったりして消滅してしまう様な案件も多数あります。
現状では市場の監査機能や評価機能が十分では無く野放しに近い状況に有ると言うのがICOの現在地だと思います。
今回取り上げたmineはICO案件の中では事業も具体的で、事業実態も有り多くの情報が公開されています
それでも尚、投資案件として他の金融商品などと比較すると圧倒的に不安点·疑問点が多いと言うのが現実です。
そうした問題を解決しようとCOMSAなどICOのプラットフォーム事業も整備されてきてはいるのですが、現状ではICOはそういうリスクのあるものなのだと言う認識を持つ事が大切です。

自己責任でお願いします

mineの構想がもしその通りに実現されたら、それは本当に大きな利益をもたらす事になります。
ハイリスクだけどそのリターンを狙ってみたいと考えるのであればそれはそれで良いと思います。
但しくれぐれも自己判断、自己責任で、そして余裕資金の中でも余裕を持てる資金の中で考えて下さい。
mineの構想をより詳しく知りたいのであれば、書籍のMINEを読むなり、ホワイトペーパーを読まれる事をおすすめします。

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