メタバースの新勢力
ディセントラランド(Decentraland)やザ・サンドボックス(The Sandbox)など仮想空間での体験や社会活動を実現するメタバース・プロジェクトが続々登場しています。
仮想空間内の土地が売買されたり、ファッションアイテムや家具などが売買されるなど経済的な活動も活発化しています。
そうした中でも着実に勢力を拡大しているメタバース・プロジェクトの1つが『Earth2(アース・ツー)』です。
仮想空間でありながら現実世界の土地と仮想土地とをリンクさせている非常に興味深いメタバース・プロジェクトです。
2022年5月にはテレビ東京系のニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」でも紹介されて話題となりました。
今後日本でも大きな盛り上がりが期待されるプロジェクト『Earth2』を紹介します。
Earth2
Earth2は仮想空間上に「もう1つの地球」を再現させたメタバースプラットフォームです。
現実の地球にある土地とリンクした仮想空間の土地を売買する事ができます。
■PJ名称 Earth2
■開発組織 Earth2.io
■設立時期 2020年11月
■独自通貨 Eドル
■公式サイト
※本サイト『コイン資産倶楽部』では暗号資産(仮想通貨)と暗号資産を抱えるプロジェクトとの混同を避けるため、なるべく両者を分けて紹介しています。
Earth2で稼働する暗号資産、Eドルの詳細については対象の記事を参照下さい
オーストラリア発
Earth2の創設者でありCEOのシェーン・アイザック(Shane Isaac)はオーストラリアのブリスベンに拠点をおいて活動しています。
アイザック氏はオーストラリアのソーシャルメディア企業であるXYZの社長も努めています。
Earth2は英国のロンドンにも拠点を持っています。
Earth2の特徴
Earth2にはどの様な特徴・メリットが考えられるでしょうか。
主な特徴としては以下の項目が挙げられます。
●現実世界とリンクした仮想土地
●資源が得られる
●わかりやすい通貨Eドル
●日本でまだ知られていない
現実世界とリンクした仮想土地
Earth2では現実世界にある地球の地理とリンクした形で仮想空間上の土地が形成されています。
土地はデジタルグリッドで区画された「タイル」という単位で販売されています。
Earth2内の土地は現実の地球上の土地と対応する5兆1,000億個以上のタイルで構成されています。
タイルは約10m×10mの土地を示していて、立地や需要や収益性などに基づいて価値が変動します。
ユーザーはタイルを購入する事で土地の所有者となります。
Earth2では高精度な地図の作成技術で高い評価を得ているMaxbox社と提携して現実世界の地図を仮想空間上に再現しています。
資源が得られる
2022年5月の時点では、Earth2は第1フェーズとして土地の売買のみが可能ですが、次回以降のフェーズでは土地を活用したり、資源を得たりする事ができる様になる計画見です。
また購入した土地に建物を建てる事もできるようになります。
わかりやすい通貨Eドル
Earth2内の取引ではEドルという独自通貨が使われますが、Eドル=1ドルというレートなので、ユーザーにとっては非常にわかりやすいというメリットがあります。
但しEドルはクレジットカードで簡単に購入する事ができるので、実際の利用にはそれほど支障がありません。
尚、Earth2で本人確認(KYC)を行っていればEドルをドルベースで出金する事も可能です。
Earth2の問題点
Earth2の問題点・課題としてはどの様な事が考えられるでしょうか。
主なものとしては以下の項目が挙げられます。
●競合メタバースの存在
●GAFAの動向
●国内取引所での取り扱いが無い
競合メタバースの存在
メタバース空間内の土地を販売しているプロジェクトはEarth2以外にもいくつも存在しています。
ディセントラランドやザ・サンドボックスなどの有名なメタバースプロジェクトでも土地は販売されています。
Earth2は実際の地図データをベースに仮想空空間の土地を販売している点が多くな特長となっていますが、スーパーワールド(Super World)など同様のプロジェクトは他にも存在します。
Earth2がこうした競合プロジェクトとの競争に打ち勝って確固たる地位を築いていけるかは不確実な要素と言えます。
GAFAの動向
GAFA(FAANG)*に代表される既存の超巨大企業の動向もEarth2の今後に大きな影響を与え得る要素と言えます。
メタバースは次代の中心ともなりかねない成長市場と見る向きも多く、成長するにつれて巨大企業が本格参戦してくる可能性が高くなります。
特に実際の世界地図とリンクするメタバース・プラットフォームはそうした事業と丸被りになるリスクを抱えてます。
中でも既にメタバースに事業の軸を移しているメタ社(旧フェィスブック)や、Google Mapという強力な地図データを持つグーグル社などは非常に大きな脅威になります。
この点は確かに大きな課題ではありますが、実はもう1つのシナリオも考えられます。
リアル地図連動型のプラットフォームとして既にトップの位置にあるEarth2と、GAFAの様な巨大企業が連携する、あるいはGAFAレベルの企業がEarth2をプロジェクトごと買収してしまうという展開です。
ユーザーとしてはもしかしたらこれが1番嬉しい展開になるかも知れませんね。
*日本でよく使われるグーグル、アップル、フェイスブック(現メタ)、アマゾンの米国4大企業の頭文字を取った造語ですが、米国では余り使われていません。米国ではビックテックなどと呼ぶ事の方が多いようです。
国内取引所での取り扱いが無い
国内の取引所で独自通貨Eドルの取り扱いがない点はEarth2の問題点として挙げられます。
但し前述の様にEドルはクレジットカードで購入する事ができますし、Eドルを換算してクレジットカード宛に出金する事もできるので実はそれほどデメリットを感じる事は無いかも知れません。
今後の見通し
Earth2はまだまだ進化の途中で、本格的なバージョンが稼働するのはこれからです。
順調に展開が進めば保有する土地に建物を建てたり資源を開発したりといった多様な経済活動が用意されて行く事になります。
既に相当な資金を集めているプロジェクトなのでフェーズをこなして行く可能性は高いと見られています。
土地購入時の割引コード
Earth2では、仮想空間内の土地を購入する際に、Tie2というグレードの土地を持っている人からの紹介コードを入力して購入すると5%の割引が適用されます。
Tier1というグレードの土地の所有者からの紹介コードを入力すると7.5%の割引が適用されます。
身近にEarth2の土地を所有している人がいれば是非紹介コードを発行して貰って下さい。
もし周りにいなければ下記コードを入力して貰えれば7.5%の割引適用となりますので、よろしければ御利用下さい。
紹介コード D0DEUR2MC1
まとめ
Earth2は現実世界の地理を仮想空間に落とし込むという、直感的に理解しやすいメタバース・プロジェクトです。
同様のプロジェクトの中でもっとも広く普及している点は大きなアドバンテージと言えます。
GAFAの様な巨大企業に買収される可能性なども含めて、今後の成長にも大きな期待が持てます。
第1フェーズである土地(ランド)の販売から次の段階に順調にフェーズを上げていけるかに注目して行きましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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