圧倒的な平等を実現するメタバース空間「ハトバース(Hatoverse)」とは⁉

メタバース
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メタバースの新勢力か⁉

Hatoverse公式サイトより(共通)

ディセントラランド(Decentraland)ザ・サンドボックス(The Sandbox)、更にはエバードーム(Everdome)と仮想空間、いわゆるメタバースの主役を狙うプラットフォームが続々と台頭しています。
こうしたプロジェクトはいずれも巨額の資金を調達して開発を進め、現実社会のサービスと比べても遜色の無い高度なサービスを提供しようとしています。
GAFAの一角である旧フェイスブック社がメタ社へと社名を変えて本格的にメタバース事業を進めているのは象徴的な例と言えるでしょう。
ところがこうしたビジネスとマネー中心の動きに背を向けた、とても尖ったメタバースプロジェクトが日本から生み出されました。
ユーザーがハト(鳩)となってハトコミュニケーション(?)を楽しむ事ができるメタバース空間『ハトバース(Hatoverse)』です。
新たなメタバース勢力の台頭か⁉はたまた壮大な皮肉なのか⁉
一部では既に相当な話題になっているハトバースを紹介します。

※今回ばかりはブロックチェーンでも投資情報でもありません。笑い飛ばして貰えれば幸いです。

ハトバース(Hatoverse)

ハトバースは株式会社ファクトリーが開発・運営する日本発のメタバース・プロジェクトです。
2020年4月7日にiOS版、続く4月10日にAndroid版のアプリが公開されました。
リリース記念の動画もYoutubeで公開されています。
ハトバース(Hatoverse)ではユーザーが可愛いキャラクターの分身(アバター)などでは無く、ハト(鳩)となって仮想空間内を散策する事ができます。
メタバース空間内には同時に20人が接続する事ができます。
野原に20羽のハトが歩き回っているという非常にシュールな画になります。

■PJ名称 ハトバース
■英語表記 HATOVERSE
■運営開始 2022年4月公開
■独自通貨 ーーー
■チェーン ーーー
公式サイト

ジャンプもできるけど…

ハトは歩き回るだけでは無くジャンプする事もできます。
ジャンプの時には鳩の「プルップゥ」という音を発する事ができます。
メタバースなので仮想空間内では同時に複数の人々がハトを通じてリアルタイムでコミュニケーションを取る事も可能です。
但し。
但し他のハトと出会っても出せるのは鳩と同じ「プルップゥ」という音声だけです。
音声通話ができる訳では無く、テキストを表示する事もできません。
あくまで鳩としてコミュニケーションを取る訳です。

2分で飽きる⁉

当然それで何が楽しいのかという話になります。直ぐに飽きてしまいそうです。
それについては公式動画でプレゼンテーターが自ら「2分で飽きる」と豪語しています。
確信犯的にこうした制度設計にしている訳です。
ただ野原を散策するだけではあんまりという声を受けてハトバースの仮想空間内に建物を創り、乗って遊べるシーソーを作り、更には仮想空間内に3羽のニワトリを放ちました。
ハトバースでは、あくまでゆっくりとですが遊ぶ要素を続々と取り込んでいます。

圧倒的な平等な社会

公式動画の進行役である「ハト紳士」(声は社長⁉)はこのハトバースで圧倒的に平等な社会が実現すると紹介しています。
ハトバース社会では(言葉がないので)傷つけられる事も無く、いじめも無く、見た目の格差もありません(鳩なので)。
スコアもゴールも無いので、ゲームの上手下手さえ関係ありません。
過熱する既存のメタバースに対する強烈なアンチテーゼとも思えるこの世界観がハトバースの魅力なのです。

暗号資産は⁉ブロックチェーンは⁉

メタバースプラットフォームでは独自のトークン(暗号資産)を発行しているものが一般的で、それが開発側にとって大きな資金源にもなります。
けれどもハトバースでは通貨的な機能が無いので暗号資産もありません。
そもそもハトバースはブロックチェーン技術を使っていないので単に仮想空間という事になります。

㈱ファクトリー

ハトバースを開発した株式会社ファクトリーは東京の港区と熊本県八代市に拠点を持つIT企業です。
アプリやWEBシステムの開発や運営等を行っており、累計では800以上のアプリ制作の実績を持っています。
しっかりした技術を持った企業が堂々とやっている所が面白いのでしょうね。

■株式会社ファクトリー
■代表 澤田 茂夫
■設立 2012年5月2日
■本社 港区南青山五丁目17番2号 5F表参道プラザ
■支店 熊本県八代支店
公式ホームページ

まとめ

メタバースは今とても盛り上がっている分野ですが、土地の売買やコインの取引などマネーゲーム的な要素が強調され、過熱しすぎている様にも見受けられます。
その割に実際に仮想空間内に入ってみると、正直意外にしょぼいなあと感じる事も少なくありません。
そんな現状への痛烈な皮肉と考えればハトバースも笑って楽しめるのではないでしょうか。
ハトバースを開発した理由についてハト紳士は、現在のタイミングで「ハトバース」と言って見たかっただけ、と煙に巻いています。
こうしたウィットの効いたカルチャーが生まれてくる辺りに日本のカルチャーの厚みを感じますね。
ハトバースの今後の展開が楽しみです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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