NFT、GameFi、メタバース…ブロックチェーン市場の一大勢力アニモカブランズとは!?

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NFT、メタバースの主役

ブロックチェーン・ビジネスの市場は暗号資産や分散型金融(DeFi)に関心が集中していた段階からNFT、GameFiといった新たな市場を開拓して拡大を続けています。
この新しい市場を中心に勢力を拡大し、一大経済圏を作ろうとしているのが香港を拠点とするブロックチェーン開発企業アニモカブランズ(Animoca Brands)です。
知名度が高い企業とは言えませんが、NFTやブロックチェーンゲームの分野で成功したプロジェクトの殆どに関わっていると言われており、その影響力は絶大です。
日本にも関連子会社を設立して発信力を強めています。
今回はアニモカブランズがどの様な会社でどの様なプロジェクトに関わっているか、その経済圏を解説します。

アニモカブランズ社

アニモカブランズ(Animoca Brands)社はヤット・シウ(Yat Siu)氏が2014年に香港で設立したブロックチェーン開発企業です。
元々はスマートフォン向けゲームなどの開発から事業をスタートしていましたが、2017年にブロックチェーンゲームに進出しF1ゲームをヒットさせています。

■会社名称 アニモカブランズ
■英語表記 Animoca Brands
■設立年度 2014年
公式サイト

なぜアニモカブランズが凄いのか

アニモカブランズ社がなぜそれほど重要で注目されるのでしょうか。
アニモカブランズは多くのプロジェクトに出資・投資を実施しているのですが、その中にはNFT、ブロックチェーンゲーム、メタバースなどの各分野でトップクラスのプロジェクトが目白押しなのです。
NFTマーケットプレイスの最大手Opensea、ブロックチェーンゲームのアクシー・インフィニティ、メタバースのザ・サンドボックスなどがその中に含まれます。
ブロックチェーン業界でこれほどのラインナップは中々見られません。
アニモカブランズを介してこれらのトップクラスのプロジェクトどうしが連携して新しいサービスを生み出して一大経済圏を形成して行く事が予想されます。
まさにNFTやメタバース時代の主役です。
アニモカブランズの重要性が理解できましたでしょうか。

創業者ヤット・シウ氏

アニモカブランズ社の共同創業者ヤット・シウ(Yat Siu/蕭逸)氏はオーストリア生まれの起業家です。
ビデオゲーム会社アタリのドイツ法人で1990年にキャリアをスタートしています。
1995年に香港に拠点を移し、電子メールプロバイダーの香港サイバーシティ(Hong Kong Cyber​​city / Freenation)を設立しています(後に米国)。
1998年にはスマートフォンやタブレット端末向けのソフト開発などを展開するアウトブレイズ社(OutblazeLtd.)を創設。こちらも2009年には同社のメッセージング事業部門をIBMに売却しています。
事業部門売却後、シウ氏はアウトブレイズ社をデジタル・エンターテインメントに特化して
大きな成長を果たしました。
シウ氏は現在も同社のCEOを務めています。
更にシウ氏はアビオニクス社(Appionics Holdings Ltd.)を設立し、パートナー企業との統合によって2014年にアニモカブランズ社(Animoca Brands Corporation Limited)を設立しました。
シウ氏は、起業家としてDHL / SCMPアワードの年間最優秀若手起業家など数々の賞を受賞しています。

投資しているプロジェクト

それではアニモカブランズが出資あるいは投資するプロジェクトを紹介していきましょう。
関係する主な企業・プロジェクトとしては以下のものが挙げられます。

●オープンシー(OpenSea)
●ザ・サンドボックス(The Sandbox)
●スカイマヴィス(Sky Mavis/Axie Infinity)
●ダッパーラボ(Dapper Labs)

オープンシー(OpenSea)

オープンシー(OpenSea)は2022年2月時点で世界最大のNFTマーケットプレイスです。
NFTの高額取引や印象的なニュースとなる作品の多くがオープンシーで売買されていると言っても過言では無いほど、NFT市場での存在感は他を圧倒しています。

ザ・サンドボックス(The Sandbox)

ザ・サンドボックス(The Sandbox)は、現在業界でも有数のメタバース・プラットフォームです。
ディセントランドと共にメタバースを代表するプラットフォームとして認識されています。
仮想空間内の土地(LAND)には既に高額の値が付き、取引もかなり活発です。
ザ・サンドボックス社はアモニカブランズ社の関連子会社となっており、関係性が強い会社です。
またザ・サンドボックスは日本企業との関係の深いプロジェクトとも言えます。
日本の暗号資産交換会社コインチェック社はザ・サンドボックス内の土地(LAND)を相当数購入しており、その後保有する土地(LAND)をコインチェックで一般向けに販売しました。
2021年11月にはソフトバンクのビジョンファンド2が主導した資金調達ラウンドでは9,300万ドルの資金調達に成功しています。

スカイマヴィス(Sky Mavis/Axie Infinity)

スカイマヴィス(Sky Mavis)はベトナム発のゲーム会社です。
ブロックチェーンゲームとしては異例の人気を誇っているアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)を開発した会社として知られています。
2019年にアモニカブランズが主導した資金調達ラウンドで150万ドルの資金調達に成功しています。

ダッパーラボ(Dapper Labs)

ダッパーラボ(Dapper Labs)は、2017年に始まりブロックチェーンゲームの先駆けとしても知られる「クリプトキティズ(CryptoKitties)」を開発した会社です。
クリプトキティズのゲーム内で生成された”ネコ”が1,000万円を超える価格で取引された事でブロックチェーンゲームという分野が大きな注目を集め、ゲーム開発を加速させる契機となりました。
更に北米プロバスケットリーグ、NBAのトレーディングカードをデジタルNFT化したNBAトップショット(NBA Top Shot)を開発してこちらも大きな人気を博しています。
NBAトップショットには独自開発したブロックチェーン「Flow」が使われており、カードを簡単に取引する事ができます。
レアカードには大変な高値が付いており、デジタル資産としての地位を着々と築いています。

独自のトークン

一方アニモカブランズでは関係会社も含めて独自の暗号資産(トークン)を発行しています。
今後、暗号資産の市場でも大きな勢力を築いていく可能性が十分にあります。
アモニカブランズのグループで発行しているトークンは以下の通りです。

・REVVトークン
・SANDトークン
・GAMEEトークン
・タワートークン
・LYMトークン
・LMTトークン
・Prosperトークン
・QUIDDトークン
・BONDLYトークン

REVVトークン

REVVトークンは、アモニカブランズが展開するREVVモータースポーツと呼ばれる一連のブロックチェーンゲームで基軸通貨として使われているコインです。
REVVレーシング、 F1®デルタタイム、 MotoGP™イグニッションなどいくつものゲームが展開されており、それらの共通通貨としてアイテムなどの取引に使われています。
通貨記号はREVV。時価総額ランキング683位*に付ける暗号資産です。

SANDトークン

SANDトークンはメタバース・プラットフォーム「ザ・サンドボックス」の中で使われるコインです。
ザ・サンドボックス内でアイテムはもちろん土地(LAND)も購入する事ができます。
通貨記号はSAND。時価総額ランキング37位*に付ける暗号資産です。

GAMEEトークン

GAMEEトークンは、GAMEEカジュアルゲームプラットフォームで使われるコインとして開発されました。
Play-to-Earnゲームの中のユーティリティトークンとしてアイテムの購入から報酬や配布の通貨として設計されたコインです。
通貨記号はGAMEE。時価総額ランキング800位*に付ける暗号資産です。

まとめ

アニモカブランズは関連会社や投資を通じてNFT、GameFi、メタバースの分野で他を圧倒する勢力に成長しつつあります。
プロジェクト同士も始まっており、今後一大経済圏を築いていく可能性があります。
アンモカブランズが関わる新規プロジェクトもこうした環境の恩恵を得られるので、非常に有望な投資先として考えられます。
今やアニモカブランズの動向はブロックチェーンビジネスにも影響を与えていくのでその動きには注目して行きたいですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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