秋葉原で電子地域通貨『アキコ』がスタート。新たなトレンドとなるか、注目です。

暗号資産(仮想通貨)
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秋葉原の電子地域通貨

東京・秋葉原地域で2022年1月から電子地域通貨「アキコ」が展開されます。
秋葉原地域全面で使える形でのスタートではありませんが、新しいカルチャーやテクノロジーの発信地である秋葉原での展開は今後他の地域にも大きな影響を与えて行く可能性があります。
2022年春に開催予定の『バーチャル秋葉原』など気になるトレンド発信も相次いでいて、秋葉原の動向は無視できなくなってきました。
そこで今回はブロックチェーンを活用した新しい電子地域通貨『アキコ』を紹介します。

アキコ

2021年12月14日の株式会社カヤックの発表により、2022年1月26日から秋葉原の加盟店を対象に電子地域通貨『アキコ』が展開される事が明らかにされました。
アキコは株式会社GENDA SEGA Entertainmentが運営し、加盟店で使用可能となる電子通貨です。
既に鎌倉市などで実績のあるカヤック社が提供するコミュニティ通貨サービス「まちのコイン」のプラットフォームを活用して展開されます。
基本的には暗号資産(仮想通貨)的な位置づけというよりは地域の共通ポイント的な活用を想定しているようですが、運営側はアキコの導入によってユーザーに新たな顧客体験価値を生み出すとしています。

対象スポット

2022年1月のサービス開始時点で対象となるのは以下の店舗・施設です。

●セガ(秋葉原4店舗)
●神田明神
●EDOCCO CAFE(神田明神内)
●EDOCCO SHOP(神田明神内)
●秋葉原ワシントンホテル
●とらのあな
●スーパーホテルPremier秋葉原
●ゲーマーズAKIHABARA本店
●サンコーレアモノショップ秋葉原総本店
●秋葉原工作室
●株式会社カヤックアキバスタジオ
●株式会社カヤックボンド

まだ地域を網羅したとは言えない数ですが、加盟店舗・施設は今後も増える予定となっています。

アキコを利用する

アキコはスマートフォンに「まちのコイン」アプリをダウンロードする事で受け渡しが可能になります。
提携する各スポットを訪れることでアキコが貰えたりします。
カヤック社のプレスリリースの事例案では神田明神の境内清掃に参加することでアキコが貰えるといった企画もあげられていました。
一方、アキコの使い方としては、秋葉原工作室でアキコを支払う事で自分が作ったプラモデルを展示できる事例や、セガ秋葉原で賞味期限前のお菓子が貰えるなどの案があげられていました。
まちのコインアプリはGoogle Play(Android端末)、AppStore(iPhone端末)でダウンロードする事ができます。
尚アキコは日本円に換金することはできず、発行から最大180日間で利用できなくなります。

神田明神も参加

今回のアキコのプロジェクトに神田明神(神田神社)が名を連ねている点も注目を集めています。
神田明神は歴史も由緒もある東京を代表する神社の1つですが、新しいカルチャーを積極的に取り入れる”進歩的な”神社としても知られています。
秋葉原から近く、『ラブライブ!シリーズ』など多くのアニメ作品の舞台となるなど若い層への人気も高く、神社側も人気アニメとのコラボイベントなどに関わっています。
地域電子通貨に加えて、2022年春に展開予定のメタバースイベント「バーチャル秋葉原」にも参加するなど次世代型のプロジェクトにも参加して存在感を強めています。
アキコでは敷地内のカフェや物販店で利用できる他、神田明神のさまざまなイベントにアキコを関係づける取り組みが考えられています。

まちのコイン

まちのコインはカヤック社が提供するコミュニティ通貨のプラットフォームサービスです。
ブロックチェーン技術に裏付けられた地域の電子通貨を発行することができます。
日本の法律上の問題もあってカヤック社は電子通貨を暗号資産(仮想通貨)とは呼んでいませんが、技術的には暗号資産に近く、一般にトークンと呼ばれるものです。
2019年に神奈川県の事業に採用されて以来、各地の自治体や民間事業者に採用されています。
まちのコインサービスについては別の記事を参照下さい。

GENDA SEGA Entertainment

アキコを運営するGENDA SEGA Entertainment社はGENDAグループ傘下のアミューズメント施設やオンラインゲームを運営する会社です。
旧社名のセガ・エンタテインメントの名前で認知している人も多いと思いますが、現在は経営上はセガサミーグループからは離れています。
ただアミューズメント施設としてのセガ・ブランドは継承していて秋葉原エリアでも4つの店舗・施設を運営しています。
最近ではラブライブ!新テニスの王子様とのコラボカフェやセガのたい焼き屋など魅力的な企画も多く、高い発信力を誇っています。
セガのたい焼き屋秋葉原店では2022年1月まで「呪術回戦焼き」が食べられます。

カヤックアキバスタジオ

プラットフォームを提供するカヤック社は秋葉原に株式会社カタックアキバスタジオというグループ会社を抱えています。
カヤックアキバスタジオはゲームを軸にエンターテインメント領域の開発をする企業ということでこちらも高い発信力を持っています。
GENDA SEGA Entertainmentに加えてカヤックアキバスタジオなどが絡んで行くことでアキコが発信力のある通貨に育ってくる可能性は十分にあると考えられます。

まとめ

アキコは比較的オーソドックスな地域電子通貨としてスタートしますが、紹介してきたように格式ある神田明神からサブカルチャーの発信拠点となる企業までを揃え、更に輪を拡げて行こうとしています。
秋葉原という他の地域とは全く発信力が違う街という事もあり、非常に面白い地域通貨に育って行くのでは無いかと期待しています。
是非一度利用してみませんか。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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