Uniswap(ユニスワップ)とは!?DeFiを代表する取引所を解説

取引所/DEX
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UNISWAP

Uniswap(ユニスワップ)は、2020年に急拡大をみせたDeFi関連プロジェクトの中で象徴的な存在となった分散型取引所(DEX)です。
Uniswapの登場後、その仕組みに倣った分散型取引所が続出したこともあったことからDeFiの代表として認知されるようになりました。
また2020年には約16万円(1アカウントに‼)にも及ぶ特大のエアドロップを実施したことで暗号資産業界に衝撃を与えています。
Uniswapは2021年1月23日時点で24時間取引量は759億円を誇り、DEXランキングの1位に君臨しています。
2021年5月5日には大幅アップデートも実施され、更なる進化を遂げる注目の存在です。

■取引所名 Uniswap
■24H取引 759億円
■DEX順位 1位
■稼働開始 2018年11月
■公式HP  https://uniswap.org/

(2021.1.23.CoinmatketCap発表データによる)

空前のエアドロップ!?

2020年9月にUniswapは”超”が付く規模の大型エアドロップ(コインの無料配布)を発表しました。
2020年9月1日迄に一度でもUniswapを利用したことがある人を対象に、申請した全員に独自トークンのUniswapトークン(UNI)400UNIずつ配るというものでした。
エアドロップ発表時点でのUNIの価格は3〜4ドル程度だったので、1人あたり12万円〜16万円にも及ぶトークンが無料で貰えるということで仮想通貨界隈は大騒ぎとなりました。
SushiSwapなど他の分散型取引所に流出していたユーザーを引き戻す狙いがあったようですが、それにしても太っ腹です。
エアドロップの申請も取引記録のスナップショットを撮って申請するだけで難しく無く、多くのユーザーが思いがけないボーナスの恩恵に狂喜することになりました。
しかも実際には登録アカウント毎に400UNIが貰えたので、複数のアカウントを登録していてそれ以上のトークンを受け取った人も少なからずいたようです。
ともかくこのニュースによってUniswapの名前が一般にも広く知られることになりました。

DeFi(分散型金融)

さてちょっと面倒ですが、Uniswapの特徴を紹介する前にDeFiDEXについて簡単に説明しておきます。
DeFi(Decentralized Finance)は日本語では「分散型金融」と訳されています。
端的にいえば銀行や証券会社などの金融機関が管理しない金融システムです。
”分散型”とはデータの管理や処理を集中管理するのでは無く、文字通り分散させて管理することを意味しています。
ビットコインはブロックチェーン技術によって価値を移動させる≒通貨的機能を創り出しました。
DeFiではブロックチェーンに通貨機能だけでは無く金融の複雑な処理機能を持たせて、特定の事業者が集中管理するのではない、分散型の金融システムを創り出そうとしています。

DEX(分散型取引所)

DeFi関連のプロジェクトでもっとも展開が進んだサービスが「DEX(Decentralized EXchange)」です。
DEXは日本語では「分散型取引所」と訳されています。
特定の事業者や組織が管理せず、決められたルールに沿ってシステマチックに取引が処理される取引所です。
全ての取引は自動取引で、AMM(Automated Market Makers)と呼ばれるスマートコントラクトによって動いています。
一般的な取引所を使って取引をする場合は、自分の資産(通貨)を取引所に預けてこれで他の通貨を買います。
この場合は秘密鍵を取引所が管理しているため、取引所の秘密鍵がハッキングされてしまうリスクや、取引所(内部関係者)が資金が流出させてしますリスクが発生します。
もちろんそう簡単に流出するわけではありませんが、資金の流出を防ぐために取引所は膨大な費用を掛けて資産と取引データを守っています。
DEXでは秘密鍵はあくまでユーザーの元にあり、ユーザーが自らの責任で管理します。
資産を管理する管理者がいないのでデータの管理コストは大幅に減少します。

Uniswapの登場

Uniswapは、2018年10月にイーサリアムの開発者向大型カンファレンス「Devcon」で発表された分散型取引所(DEX)のプロジェクトです。
従ってUniswapはイーサリアムのプラットフォーム上で稼働する取引所になります。
ユニスワップでは取引所の管理者は存在せず、スマートコントラクトで取引所が自動運営されています。
予め設定された手順(アルゴリズム)に沿って取引が処理されて行きます。
イーサリアムの規格(ERC規格)のトークンであれば取引所にアクセスして売買できる仕組みになっています。

Uniswapの開発者

Uniswapハイデン・アダムス(Hayden Adams)氏によって開発された分散型取引所です。
アダムス氏は元々シーメンス社でエンジニアをしていたのですが、2017年に会社を解雇されたこ
とをきっかけにイーサリアムのプラットフォームを使ったアプリケーションの開発を始めています。
エンジニアとは言ってもアダムス氏はプログラミングについては初心者同然の立場で、しかもファンドなのからの財政的支援も受けずにユニスワップを開発しています。

Uniswap v2へのアップデート

Uniswapは大手取引所のCoinbaseらの支援を受け、2020年5月にアップデート版のUniswap v2が公開されました。
v2公開後、アップデート前のシステムは便宜上、Uniswap v1と呼ばれるようになりました。
Uniswap v1ではイーサリアム(ETH)とERC20規格のトークンと交換(スワップ)が可能でした。
Uniswap v2ではこれに加えてERC20規格のトークン同士での交換も可能になっています。

そしてUniswapはv3へ

2021年03月29日、Uniswapはv2版からの大型アップデート版である「Uniswap v3」を5月5日に公開することを発表しました。
Uiswap v3では新たにいくつもの革新的な技術を実装し、板取引、送金手数料の低減、流動性提供の投資効率のupなどを実現して公開前から注目を集めています。

Uniswapのメリット

Uniswapのメリット、特徴としてはどのようなものがあるでしょうか。
主なメリットとしては以下の項目があげられます。

●本人確認が必要ない
●トークンの即時売買ができる
●流動性提供で報酬が得られる
●トークンを上場できる

本人確認が必要ない

銀行口座でも証券口座でも口座の開設には運転免許証やパスポートなど本人確認書類を提出して本人確認=いわゆるKYCを行います。
仮想通貨(暗号資産)の取引口座でも基本的には同じことで仮想通貨交換会社に本人確認の手続きをして取引を行います。
ところがUniswapでは本人確認が必要ありません。
そもそもUniswapに本人確認(KYC)の仕組みが無いのです。
Uniswapでは自分のウォレットを都度Uniswapに接続して取引を行うので誰でも取引ができます。

トークンの即時売買ができる

Uniswapの取引は売注文と買注文を仲介する「板トレード」ではなく、設定された固定レートで即時に交換する取引となっています。
ユーザー側の感覚としては国内暗号資産交換会社の「販売所方式」に近いかも知れません。
(*2021年5月5日に公開されるUniswap v3では板トレードに近い仕組みが導入されます。)
販売所方式では交換会社が売買の”相手”となりますが、ユニスワップには交換会社に相当するものがありません。
代わりに存在するのが『流動性プール』という仕組みです。
分散型取引所(DEX)にはの利用者が少ないと流動性が無くなるという問題があります。
一般的な取引所の板取引でも取引量の少ない通貨ペアの取引となると売り注文、買い注文が集まらずなかなか取引が成立しないというケースが起こります。
交換会社が売買の”相手”となる販売所方式であれば、交換会社側がリスクを負って流動性を確保するので取引は成立しますが、売値と買値の乖離は大きくなります。
これに対しUniswapでは流動性プールが交換会社の代わりに流動性を提供します。
流動性の提供によってさまざまなトークンの売買が成立するようになっているのです。
流動性プールにあるトークンの在庫量と、そこに紐付けられたETHの量いよってトークン価格が自動算出されます。

流動性提供で報酬が得られる

Uniswapでは誰でも流動性プールに暗号資産を預け入れることができます。
流動性プールに『流動性(在庫)』を提供することで取引所の交換手数料の一部が報酬として分配される仕組みになっています。
流動性を提供するには、ERC規格のコイン(トークン)と、それと同じ価値分のイーサリアム(ETH)をセットにして流動性プールのアドレスに送り、ロックします。
資産をペアにしてロックする=流動性を提供すると、取引所で生まれた交換手数料が流動性提供者に分配されます。
提供している資産はいつでもロックを解除することができます。
資産はそのまま提供者に戻されるので、提供者は基本的にリスクを負うことなく報酬を得ることができます。
これがUniswapに資金が流れ込んだ大きな要因でもあります。
流動性提供は魅力的な投資と捉えられたのです。
ただし流動性の提供時、ロックの解除時にはいずれも送金手数料(gas代)が掛かります。
最近ではgas代が高騰しており、大きな問題となっています。

トークンを上場できる

通常の取引所ではコイン(トークン)の新規上場に際しては、厳しい審査を経て絞り込まれたものが上場されるのが常識です。
ところがUniswapではERC規格のトークンであれば、トークンの上場を自由に行えます。
ICO(トークンセールによる資金調達)に参加して獲得したものの、売れる場所が無かったトークンをUniswapに上場させることができます。
自分で発行したトークンを上場することだってできるのです。

Uniswapのデメリット

Uniswapのデメリット、特徴としてはどのようなものがあるでしょうか。
主なデメリットとしては以下の項目があげられます。

●板取引ができない
●日本円で取引できない
●ビットコインが使えない
●競合するDEXが多い

板取引ができない

前述したようにユニスワップでは買値や売値を提示してその値段まで下がってくるのを待つ板取引の指値注文のようなことができません。
提示された価格で売買をするかしないかの選択だけです。
そのため自分の考えた通りの価格で取引をするのが難しいという側面はあります。
(*Uniswap v3では板取引が実装されます。)

日本円で取引できない

Uniswapは一般的な取引所とは異なり、各国の法定通貨には対応していません。
当然日本円でもコインを購入することはできません。
分散型取引所(DEX)の成り立ちから考えると止むを得ないことなのですが、不便な点であることは間違いありません。
分散型取引所(DEX)が、例えば日本円での取引を受け付けると日本のあらゆる金融関連法の制約を受けることになり、そもそも運営するための認可を受けなければいけません。
こうした事態を避けるために、分散型取引所(DEX)はどの国の法定通貨も使わず、運営会社も存在しないという形態を維持しているのです。

ビットコインが使えない

ちょっと意外に思われるかも知れませんが、Uniswapではビットコインを使って取引をすることができません。
これはUniswapがイーサリアムのシステム上で稼働していることによります。
イーサリアムのシステム(プラットフォーム)上でコインを動かすためには、イーサリアムの規格(ERC規格)のコインである必要があります。
ビットコインはERC規格とは全く関係のないコインなのでUniswapでは動かすことができないのです。
ただ最近ではイーサリアム上で動く、ビットコイン(BTC)と価格をペッグさせたERC規格のトークン『WBTC』なども生まれています。

競合するDEXが多い

Uniswapと競合する分散型取引所(DEX)が増え続けているという問題もあります。
Uniswap v2はオープンソースでその仕組みは誰でも見ることができます。
プログラムをコピーすることも割と簡単にできてしまうので、Uniswapの成功をみて似たような分散型取引所が続々と生まれてしまいました。
SushiSwap、SwapHub、PancakeSwapなど挙げて行くときりが無いほどです。
成功したユニスワップの流動性を自分のプールに誘導する仕組みを持つものも多く、Uniswapもこうした勢力への対応が必要視されています。

まとめ

UniswapはDeFiの可能性を大きく拡げた分散型取引所(DEX)です。
スマートコントラクトでここまで複雑なシステムを成立させたということで暗号資産やブロックチェーンの可能性を拡げたと言えるかも知れません。
一時は他の後発勢力に押される場面もありましたが、再び勢いを取り戻してきています。
流動性提供という新しい投資先を提供した点も見逃せません。
ユニスワップやDEXについて注目していくことで、DeFiの動きが見えてくるかも知れません。
是非注目して行って下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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