Uniswap V3とは!?注目のアップデートを解説

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Uniswapの大型アップデート

2021年03月29日、分散型取引所(DEX)を代表する存在であるUniswapが、現行のv2版からの大型アップデート版である「Uniswap v3」を5月5日に公開することを発表しました。
Uniswapの登場が仮想通貨投資や取引所の在り方に大きな影響を与えたように、v3も大きな影響を与える可能性があるとして注目されています。
このv3版、技術的・システム的には難解な部分も多いのですが、今後大きな流れを生む可能性もあるので確認しておく価値はありそうです。
できるだけ難しい説明を避けながら、今回はUniswap v3について紹介していきます。

Uniswapとは?

Uniswapは2018年11月に公開された仮想通貨の分散型取引所(DEX)です。
一般的な取引所とは異なり、運営者が存在せず、全ての取引は自動取引=AMM(Automated Market Makers)と呼ばれるスマートコントラクトによって動いています。
Uniswapがスタートして1年半ほど後の2020年5月には、大型バージョンアップ版としてUniswap v2が公開されています。
そしてUniswap v2の公開以降、Uniswapは爆発的な人気となり、取引金額ベースでは大手の仮想通貨取引所をも凌駕するほどに成長しました。
Uniswapの成功を受けて、Uniswapを参考にした、あるいはほぼコピーしただけの分散型取引所(DEX)までが続々と誕生し、一大DEXブームを巻き起こしています。
正に分散型取引所の象徴的な存在となってるのです。
Uniswapの概要については別の記事を参照して下さい。

Uniswap V3の特徴

Uniswap V3はどの様な特徴、メリットを持っているのでしょうか。
主な特徴(変更点)は以下の通りです。

●資本効率が良い
●流動性提供の収益アップ
●送金手数料の低下

資本効率が良い

Uniswapでは取引を円滑に成立させるために大量の資金を在庫として持つ必要があり、実際の取引量に対して資本効率が悪いという指摘がありました。
Uniswap v3では「仮想在庫(Vertual Reserve)」という概念を取り込み、少ない在庫量で同じ様な取引が行える仕組みを作りました。
これは技術的にはとても注目されている所で「自動取引市場(AMM)の革新的発明」として高く評価されています。
これによってUniswap v3ではこれまでのv2より格段に資本効率がよい分散型取引所を実現しました。

流動性提供の収益アップ

仮想在庫という概念によってUniswap v3は集中流動性(Concentrated Liquidity)という方法で流動性を提供できるようになりました。
この技術を使ってUniswap v3では板取引に似た取引機能を実現し、提供した資金を使って効率よく取引ができるようになりました。
流動性資金の提供者にとってはより多くの収益が期待できる仕組みと言えます。

送金手数料の低下

Uniswap v2はイーサリアムの取引が集中して処理の遅延や送金手数料(gas代)の高騰などを引き起こす「スケーラビリティ」という問題に悩まされています。
Uniswap v3では、イーサリアムがこの問題解決の最有力案として実装を予定しているセカンドレイヤー「Optimism」に対応することを示しています。
v3公開時にOptimismに対応できるわけではありませんが、優先的に対応していくとしています。
これによって現在高騰している送金手数料が大幅に下がると見られています。

Multiple Fee

Uniswap v3では、これまで統一されていた流動性提供時の手数料が選択性になりました。
流動性資産の提供者はリスクを考えながら手数料を0.05%、0.3%、1%の中から選択できるようになります。
資金の提供時にはより投資的視点が必要になるとも言えます。

類似の取引所への対策

Uniswapはこれまでオープンソースでプログラムが全て公開されていたため、Uniswapのコードを丸ごとコピーして同様の分散型取引所を開設するような類似品が続出してしまいました。
SushiSwapのようにコードをコピーした上、Uniswapの流動性資産を引き込むーつまりUniswapの客を奪い取る分散型取引所も出てきました。
こうした類似コピー版の氾濫を防ぐため。Uniswap v3では基幹プログラムのコードの一部にライセンス性を導入します。

まとめ

Uniswap v3は元々独創的発送で分散化取引所という分野を牽引したUniswapが更なる飛躍をするべく踏み切ったアップデートです。
Uniswap v2が抱えていた数々の問題を解決し、これまでに無かった新しい機能も数多く実装しています。
今後も分散型取引所のマーケットはUniswapを中心に展開されていきそうです。
具体的な投資方法などについては詳細が判明次第、紹介していきます。
Uniswapの新たな戦略に注目していって下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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