コモド(KMD)とは!?暗号資産の特徴を解説

暗号資産(仮想通貨)
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コモド(KMD)

(2021.01.07.改訂)
コモド(KMD)は、匿名機能を持つコインとして知られるZcash(ZEC)から分岐(ハード フォーク)する形で誕生したコインです。
コモドはコインの匿名機能だけでは無く、DAppsのプラットフォームやICOのプラットフォーム としても機能するなどの能力を有しています。
コモドは2016年9月にICO(コインの販売による資金調達)を実施し、最大発行枚数2億枚の内半分ほどが配布されています。
通貨単位はKMD。61億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング140位に付けています。

●PJ名称 Komodo
●通貨单位 KMD
●通貨価格 49.6円*(前回161.99円**)
●時価順位 140位*(前回52位**)
●時価総額 61億円*(前回185億円**)
●公開時期 2017年2月上場。
●発行上限 2億枚
●承認方法 dPoW (Delayed Proof of Work)

(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)

コモド(KMD)の特長

コモド(KMD)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては、

●匿名性が高い
●ICOを自動化できる
●法定通貨ゲートウェイ

と言った項目が挙げられます。

匿名性が高い

コモド(KMD)の大きな特長と言えるのが、取引の匿名性を確保できると言う点です。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの一般的なコインでは、取引記録を全て公開し誰でも見れるようになっています。
具体的には何時、どのアドレスからどのアドレスへ、どれだけのコインが送金されたかが全てガラス張りになっています。
透明性がある反面、ユーザー側にとってはこれが問題でもあります。
特にビジネスで使う場合、そのアドレスが誰のものか特定されてしまえば資金繰りや仕入れの状況などが筒抜けになってしまいます。
今後仮想通貨(暗号資産)での取引を実用化して行く上では、匿名化・プライバシーの保護と言う機能が不可欠です。
コモド(KMD)は高い匿名機能を持っているので、ユーザーは取引記録の匿名性を保ったまま送金をする事ができます。
コモド(KMD)ではゼロ知識証明と言う方法によって匿名取引を可能にしています。

ゼロ知識証明

ゼロ知識証明とは、送金先や金額など当事者しか知らない内容を知っていると言う事で鍵(パスワード)や署名が無くてもコインの所有者を証明すると言う証明方法です。
コモド(KMD)では「zk-SNARKS」と言う技術を使ってゼロ知識証明を成立させています。

ICOを自動化できる

ブロックチェーン関連のブロジェクトでは、資金調達の手段としてICO(コイン)の販売による資金調達)と言う方法が一般的なものになって来ています。
コモドのブラットフォームでも、これを利用して分散型のICO(dICO)を行なう事ができます。
dICO(Decentralized Initial Coin Offering)は、一般的なICOとは違いスマートコントラクト機能によってICOを自動的に進行して行くものです。
ICOの管理を人の手に任せず、完全に自動化してしまうわけです。

法定通貨ゲートウェイ

コモド(KMD)では「法定通貨ゲートウェイ」という機能の実装を進めています。
コモド(KMD)と法定通貨を関連付けて固定したレートで交換できる様にしようと言うものです。
米ドルや日本円など32通貨が法定通貨ゲートウェイの対象にされています。

コモド(KMD)のデメリット

コモド(KMD)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては、

●競合コインが多い
●規制の対応になりやすい
●国内の取引所で購入できない

と言った項目が挙げられます。

競合コインが多い

匿名機能を持つコインはコモド(KMD)だけではありません。
代表的なものだけでもDash(DASH)、モネロ、Zcash(ZCE)などのコインが存在します。
そうしたコインとの競争に打ち勝ち、独自性を打ち出す事が生き残りの鍵になります。
但しコモド(KMD)はDAppsやICOのプラットフォームとしての強みを持っておりこの部分を発展させる事が重要になってくるでしょう。

規制の対応になりやすい

コモド(KMD)に限らず、匿名性の高いコインは各国の規制対象になりやすいと言う問題があります。
匿名機能を持つコインは不正な資金調達やマネーロンダリングに利用されやすいと言う側面がある為、各国の通貨当局も他の仮想通貨(暗号資産)以上に監視を 強化する傾向があります。
匿名通貨が発展する為には、マネーロンダリングなどを防ぐ事のできる方法を確立する必要があるでしょう。

国内の取引所で購入できない

コモド(KMD)は、日本の取引所では取り扱っている所が無く購入する事が できません。
どうしてもコモド(KMD)を購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
海外であれば、有力取引所の多くで取り扱われており、流動性もあるので取引はしやすいコインと言えます。
2019年6月現在、コモド(KMD)を上場している主な取引所としては

●Binance(バイナンス)
●Bittrex(ビットレックス)

などが挙げられます。

価格の見通し

2019年6月20日現在、コモド(KMD)の価格は161.99円を付けています。
公開直後は個性的なコインとして人気を集め2017年末には1,300円以上の高値を付けましたが、その後は競争に巻き込まれる形で下落していきました。
コモド(KMD)の総発行枚数は2億枚とビットコイン(2, 100万枚)の10倍弱程度であり価格的には上昇の余地もまだ十分にあると言えます。
匿名通貨は規制対象になりやすいだけに、不正資金やマネーロンダリングを防ぐ事ができる仕組みを造る事ができるかが今後の価格上昇の鍵を握ってくると考えられます。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。

コモドの公式ウォレット

コモドでは公式ウォレット「agama wallet」をリリースしています。
公式サイトによると、このagama walletに10KMD以上を保有しておくと5%の金利が付くとの事です。
ウォレットは公式サイトからダウンロードする事が可能です。

まとめ

コモドは匿名機能を持つコインであり、またスマートコントラクト機能を実装する仮想通貨(暗号資産)です。
匿名通貨はモネロ、Zcashなど競合も激しい分野ですが、コモドの開発チーム「SuperNET」はその技術力を高く評価されています。
国際的なマネーロンダリング規制にいち早く対応する事ができれば、匿名通貨の中から抜け出て、大きな成長を果たすかも知れません。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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