Crypto.com Chain (CRO)とは⁉その特徴や今後の見通しを解説

暗号資産(仮想通貨)
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Crypto.com Chain (CRO)

Crypto.com Chain(CRO)は、モバイル端末やデビットカードなどを使って仮想通貨(暗号資産)決済を可能にし、決済システムに変革を起こそうとしている仮想通貨(暗号資産)です。
元々はモナコ(Monaco/MCO)と言う名前のコインだったのですが、リブランドされて現在のCrypto.com Chain(CRO)に名称変更されています。
実用化が既にかなりの段階まで進んでおり今後の展開が注目されるコインです。
通貨単位はCRO。498億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング27位に付けています。

●通貨名称 Crypto.com Chain (CRO)
●通貨単位  CRO
●時価順位  27位※
●通貨単価  7.0円※
●時価総額 498億円※
●公開時期 2018年12月公開
●発行上限  1000億CRO
●承認方式 

(※2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)

プロジェクト

Crypto.comChain(CRO)はCrypto.com 社が開発したコインです。
Crypto.com社は元々はMonacoと言う社名の、香港でクレジットカード事業を展開する会社でした。
Monaco社は同名のコインのICO(コインの販売により資金調達)で2500万ドル(約28億円)の調達に成功しています。
ICOで販売したコインはイーサリアムの規格(ERC20規格)で発行されています。
Monaco(MCO)デビットカードでの仮想通貨決済を実現するが事を目的とした仮想通貨(暗号資産)です。
Monaco社が元々Visaブランドのクレジットカードを発行している会社だった事もあり、仮想通貨(暗号資産)決済ができるデビットカードの展開に乗り出した訳です。

エアドロップの実施

2018年7月、Monaco社リブランディングを実施し、社名をCrypto.com社へと変更します。
更にCrypto.com社マルスザレク(Marszalek)CEOは、ERC20規格のコイン(トークン)であるMonaco(MCO)を独自のブロックチェーンを持った新コインに移行する事を発表しました。
具体的には新コインCrypto.comChain(CRO)を発行し、Monaco(MCO)へのエアドロップの形で無料配布する事で実質的に移行すると言う内容です。

エアドロップとはコイン(トークン)を無料配布する事で、Crypto.comChain(CRO)ではICO (コインの新規販売)は行われず、エアドロップによって世に出た形になりました。
Crypto.comChain(CRO)のエアドロップは、Monaco(MCO)の保有者に総発行枚数の10%に当る100億CROが 1,000MCO=5,276CRO の比率で配布されています。

Crypto.com Chain (CRO)の特長

Crypto.comChain(CRO)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●カードとアプリの実用化
●融資や与信サービスへの展開

と言った項目が挙げられます。

カードとアプリの実用化

カードやアプリでの仮想通貨決済を視野に入れているプロジェクトは数多く存在していますが、実現しているものはそれ程多く無く、とりわけカード決済を実現している所は限られています。
大手カードブランドであるVISAの経営陣が仮想通貨(暗号資産) 決済に否定的な見解を繰り返すなど、背景としてカードブランド会社が仮想通貨(暗号資産)の事業とは距離を置いていと言う点があります。
そうした中でもCrypto.com社では、Monaco(MCO)の頃からVISAカードと提携したMonaco Visa Card & Wallet Appを一早くリリースするなど実績を持っていました。
Crypto.comChain(CRO)でも、既にCrypto.com Wallet & Card Appと言う形でデビットカードとアプリの両方を実現しています。
Crypto.comChain(CRO)のデビットカードではビットコイン、 イーサリアムなど複数のコインを管理し、リアルタイムの通貨レートで決済できる様になっています。
世界中でデビットカードとして使う事が可能です。
決済システムとして実用化がここまで進んでいるのは大きな強みと言えます。

融資や与信サービスへの展開

Crypto.com社では、Crypto.comChain(CRO)を使って将来的には仮想通貨(暗号資産)を担保とした融資や与信サービスを視野に入れている事をアナウンスしています。
元々がVISAと提携したクレジットカード会社と言う事も有って、融資や与信の元データの蓄積や管理技術にはノウハウを持っている事から実現の可能性は大きいと見られています。
事業として非常に大きい市場を持っている分野なので、この展開によっては大きな飛躍も期待できます。

Crypto.com Chain (CRO)のデメリット

Crypto.comChain(CRO)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●技術面への不安
●国内の取引所で購入できない

と言った項目が挙げられます。

技術面への不安

多くの仮想通貨(暗号資産)プロジェクトは、起業家が資金を集めたらまず強い開発チームやコミュニティを作って開発を進めると言うプロセスを経ています。
これに対してCrypto.comChain(CRO)は、クレジットカード会社が自らの事業の延長上に仮想通貨(暗号資産)の必要性を捉えて、開発に取り組んでいるものです。
与信管理やデータ管理についての技術が期待できる反面、ブロックチェーン技術に対する開発能力としてはどの程度の実力を持っているのか未知数と言う点は不安と言えます。
カード決済分野へは今後多くのプロジェクトの参入が考えられるだけに、その中で抜きん出た開発力を持つ事ができるかどうかについては注意深く見て行く必要があります。

国内の取引所で購入できない

Crypto.comChain(CRO)は日本の取引所では取り扱っている所が無く、購入する事ができません。
どうしても Crypto.comChain(CRO) を購入したいと言う事であればは、海外の取引所に口座を開設して購購入する必要があります。
2019年6月現在、Crypto.comChain(CRO) を上場している主な取引所としては
DigiFinex などが挙げられます。

価格の見通し

2019年6月20日現在、 Crypto.comChain(CRO) の価格は7.0円を付けています。
何と言っても Crypto.comChain(CRO) は発行上限枚数が非常に多い上、 まだ市場に出ていない分も多いと言う事で、価格が100万円と言った水準まで上がる事はなかなか考えられません。
それでもそこまでの高騰を考えなければ、充分に価格上昇の余地はあります。
実用化が進んでいる事や、前身のMonaco(MCO)が多くの取引所に上場していた事を考えると、この先も大手取引所が上場を検討する可能性は高く、それは価格上昇の有力な材料になります。
もちろん、実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。

まとめ

Crypto.comChain(CRO) は、仮想通貨(暗号資産)を使ったカード決済と言う分野で一早く実用化を果たしている仮想通貨(暗号資産)です。
ゼロから始めるベンチャーでは無く、クレジットカード会社がその将来的な展望を見て開発に乗り出したと言う点で事業としての信頼性があります。
カードブランドとの提携関係を追っている事もアドバンテージです。
今後、システムが広まっていけば更なる飛躍を果たすかも知れません。

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