ドージコイン(DOGE)とは⁉暗号資産の特徴を解説

暗号資産(仮想通貨)
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ドージコイン(DOGE)

(2021.01.07.更新)
ドージコイン(Dogecoin/DOGE)は、元々は面白半分にある種の「ネタ」として作られたコインでありながら、しっかりとしたスペックを備え、堂々のメジャーコインとして流通していると言うとてもユニークな立ち位置にいる暗号資産(仮想通貨)です。
ロゴマークには柴犬をモチーフにしたデザインを採用しています。
通貨単位はDOGE.。1,428億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング22位に付けています。

●通貨名称 Dogecoin (DOGE)
●通貨単位 DOGE
●時価順位 22位* (前回30位※
●通貨単価 1.12円*(前回0.3372円**)
●時価総額 1,428億円*(前回405億円**)
●公開時期 2013年12月8日公開
●発行上限 上限なし
●承認方式 POW (Proof of Work)

(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)

コンセプト

ドージコイン(DOGE)はプログラマーのビリー・マークス(Billy Markus)氏によって開発された仮想通貨(暗号資産)です。

当時、海外の掲示板サイト「4chan」を中心に柴犬の面白画像が流行していて、dog(犬)をもじった「Doge」という単語が一種のスラングとして広まっていました。
ドージコイン(DOGE)Dogeはこのスラングから付けられた言葉です。
ドージコイン(DOGE)Dogeとビットコインのパロディとして作られ、2013年12月8日に公開されました。
日本の掲示板サイト2チャンネル(現5チャンネル)のアスキーアートのキャラクターとして知られる「モナー」からMONAコイン(MONA)のデザインが生まれた経緯ととても良く似ています。

ライトコインベースのコイン

ドージコイン(DOGE)は、ライトコイン(LTC)のコードをベースにして開発されています。
ライトコイン(LTC)自身がビットコイン(BTC)をベースに開発されたコインでもあるので、ドージコイン(DOGE)のスペックは、 処理速度や発行枚数などを除くとビットコインとも良く似ています。
イーサリアム(ETH)の様に多様な機能を盛り込める多機能型コインではなく、通貨的な機能に特化したコインと言う性格でした。

ところが2018年9月2日には、 ドージコイン(DOGE)がスマートコントラクト機能を実装して「ドージサリウム」へと移行する事を発表しました。
ドージコイン(DOGE)は新しい段階へと進み出しています。

五輪で知名度がアップ!

2014年のソチ五輪の際には、ジャマイカのボブスレー代表チームが資金難から参加が困難な状況に陥り、これを支援しようと言う輪が国際的に広まりました。
この時に寄付の手段としてドージコイン(DOGE)が大きな存在感を示しました。
仮想通貨(暗号資産)の国境を越えて簡単に送金できる機能を活かして、Dogecoinのコミュニティが中心となって寄付を集めます。
募金活動では1日に3万ドルを超える寄付を集めて大きな話題となると共に、 ドージコイン(DOGE)の存在が広く一般に知られる機会になりました。

ドージコイン(DOGE)の特長

ドージコイン(DOGE)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●処理速度が速い
●発行枚数に制限が無い
●小額決済に強い
●買い物サイトもある
●草コインの基軸通貨

と言った項目が挙げられます。

処理速度が速い

ドージコイン(DOGE)はビットコイン(BTC)より処理速度が速いライトコイン(LTC)をベースにしていますが、そのライトコインを更に上回る処理速度を実現しています。
取引の処理(送金)に掛かる時間は、原則的には取引記録を纏めた固まり=ブロックを生成する時間に左右されます。
ブロックの生成時間はビットコインが約10分であるのに対し、ライトコインでは約2.5分、これが更にドージコイン(DOGE)では約1分となります。
ビットコインの1/10の時間で取引を処理できると言う事になります。

発行枚数に制限が無い

ドージコイン(DOGE)は、ビットコインなどとは違い発行枚数に制限がありません
その為比較的価格が安定しており、実際の決済に使用しやすいと言うメリットがあります。
それでも過去に数ヶ月で10倍になったりする値動きも起こしているので注意は必要です。

小額決済に強い

ドージコイン(DOGE)は価格が1セント以下と低く、送金が早く、更に送金手数料も安い為小額の決済に向いています。
実際、欧米ではネット上の寄付やチップとして利用されるシーンが多いです。
特に海外に向けて小額の寄付やチップを送る事は、これまでは寄付金額やチップの金額より送金手数料の方が高くなってしまい、現実的ではありませんでしたが、仮想通貨(暗号資産)を使う事によってこれを実現できます。
ドージコイン(DOGE)はこうした流れを作り出す事に成功した良い例と言えます。

買い物サイトもある

ドージコイン(DOGE)には、米国のredditと言うポータルサイトの中にDogeMarketと言うサイトがあります。
DogeMarketでは、Dogecoin(DOGE)を使って様々な商品を購入する事ができます。

草コインの基軸通貨

ドージコイン(DOGE)「草コインの星」「草コインの代表」などと言われる事も多く、時価総額の小さい無名な草コインの代表的なコインと位置付けられています。
草コインを多数集めている様な仮想通貨取引所ではDogecoin(DOGE)を基軸通貨に採用している所も少なくありません。
具体的には

●Cryptopia
●CoinExchange
●Tradesatoshi

と言った取引所では ドージコイン(DOGE)が基軸通貨に採用されており、DOGEで各通貨を購入する事ができます。

Dogecoin(DOGE)のデメリット

ドージコイン(DOGE)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●セキュリティ面の不安
●草コインの動向に影響されやすい
●国内の取引所で購入できない

と言った項目が挙げられます。

セキュリティ面の不安

ドージコイン(DOGE)では取引記録の固まり(ブロック)を生成する時の記録の承認に、PoWと言う方式を採用しています。
ビットコインやライトコインと同じ方式で、マイニングと言う作業によってブロックチェーン記録の安全性を確保しています。
但しビットコイン(BTC)のマイニング時間が10分であるのに対して、 ドージコイン(DOGE)は約1分しかありません。
報酬額も少ない事からマイニング参加者も少なく、専用にカスタマイズしたマイニングマシーンを駆使しなくても、例えば家庭用PCでもマイニングに参加できる環境になっています。
反面、その分マイニングを通じて強化されるセキュリティレベル(ハッシュ値の難易度)は低くなり、システムの安全性としては低くなると考えられます。
それでも非常に改ざんの難しいシステムではあるのですが、ビットコインなどと比較すると、そういう事が言えます。

草コインの動向に影響されやすい

ドージコイン(DOGE)は、草コインを多く扱う取引所で基軸通貨に採用されるコインであり、この事が価値や信用にも繋がっていますが、反対に草コインの動向によって値動きが影響されると言う側面もあります。
米国の規制が強まって関係の深い草コインの価格が下落すると、連られて価格が下ると言ったケースです。

国内の取引所で購入できない

ドージコイン(DOGE)は、日本の取引所では取り扱っている所が無く、購入する事ができません。
どうしても ドージコイン(DOGE)を購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
海外であれば、有力取引所の多くで取り扱われており流動性もあるので、取引はしやすいコインと言えます。
2019年6月現在、 ドージコイン(DOGE)を上場している主な取引所としては

●Bittrex (ビットレックス)
●HitBTC (ヒットビーティーシー)な
●Poloniex (ポロニエックス)

などが挙げられます。

価格の見通し

2021年1月3日現在、ドージコインの価格は1.12円を付けています。
ドージコイン(DOGE)既に1200億枚が発行されており、発行枚数の制限もありません。
ビットコイン(2100万枚)の様な希少性は無く、価格が上がりにくいコインと言えます。
正直な所、価格が100万円とか200万円と言った水準に上がって行く展開は考えにくいです。
それでも過去には短期間 (数ヶ月)で10倍、20倍の高騰を記録した事もあります。
充分に投資(投機)の対象になり得ますし、価格が上がる余地もあります。
オリンピックのような大きなイベントで出場選手の資金難の様なニュースが流れると、欧米を中心に ドージコインが連想されて価格が上がるという展開も充分に考えられます。

もちろん、実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。

まとめ

ドージコイン(DOGE)は遊びの中から生まれた仮想通貨(暗号資産)と言えます。
本来なら星の数ほどもある草コインの1つとして埋もれているはずが、 堂々のメジャーコインの一角を占めるコインになっています。
活発なコミュニティが ドージコインを育てたと言えるかも知れません。
モナコインもそうですが、こうしたコインは保有者のコインへの愛着が強く、簡単には無くなりません。
今後も柴犬のマークが愛され続ける可能性は高いと思います。
ドージコインを使って寄付やチップに使ってみるのも楽しいかも知れませんよ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました