OMG Network(OmiseGO)
(2021.01.07.改訂)
OMG Network(OMG)は、東南アジアを中心に人気を博している暗号資産(仮想通貨)です。
開発会社はタイで設立された会社ですが、開発したのは日本人であり、将来的には日本での展開も期待できます。
非常にユニークな立ち位置にあり、実用化も既に相当に進んでいます。
今後もアジアを中心に更なる成長が期待される仮想通貨(暗号資産)と言えます。
元々はOmiseGoという暗号資産でした。
OmiseGoとはまさかの日本語「お店へGO!」から取った名前です。
略称はOMG。317億円の時価総合を誇り、時価総額ランキング33位に付けています。
●通貨名称 OMG Network(旧OmiseGO)
●通貨単位 OMG
●時価順位 58位*(前回33位**)
●通貨単価 257円*(前回226.08円**)
●時価総額 361億円*(前回317億円**)
●公開時期 2017年7月公開
●発行上限 14億245万5398枚
●承認方式 Proof of Stake
●提唱者 長谷川潤氏
(※2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)
日本人が開発した仮想通貨
OmiseGO(OMG)は日本人の起業家 長谷川潤氏が2013年にタイで設立したOmise社によって開発された仮想通貨(暗号資産)です。
Omiseグループは東南アジアでの決済プラットフォームを構築する事を目指しており、シンガポールやインドネシアにも拠点を置いています。
日本でも2016年からサービスの提供を始めています。
OmiseGO (OMG)の特長
OmiseGO(OMG)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●決済手段としての浸透
●有力企業との提携
●大手企業の出資
●強力なアドバイザリースタッフ
と言った項目が挙げられます。
決済手段としての浸透
東南アジアでは人口の70%以上の人が銀行口座を持っていないと言われています。
当然、クレジットカードの保有者・利用者も非常に少ない地域となります。
その一方でスマートフォンの普及率は非常に高く、電子マネー決済、QRコード決済は急速に浸透してきています。
OmiseGO(OMG)は、スマートフォン同士での決済が可能です。
決済手段としてOmiseGO(OMG)を用いれば、銀行口座が無くても多様な取引の決済が可能です。
東南アジアでは国外で働く人も多く、そうした出稼ぎの人が本国に送金する時にもOmiseGO(OMG)を使えば、素早く圧倒的に安い手数料で送金をする事ができます。
にうしたOmiseGO(OMG)の機能と東南アジアのニーズがマッチし、OmiseGO(OMG)のアプリはタイやインドネシアを中心に着実に普及しています。
OmiseGO(OMG)のアプリでスマートフォン決済ができるお店も続々と増え続けています。
有力企業との提携
OmiseGO(OMG)はアジアを中心に有力企業との提携が進んでいます。
2017年9月、Omise社はタイのマクドナルド社との提携を発表しました。
提携によりタイ国内のマクドナルドでOmise社のオンライン決済が導入されます。
世界的に圧倒的なネームバリューを誇るマクドナルド社にシステムが導入された事のインパクトは大きく、OmiseGO(OMG)の信用を固める大きな助けとなっています。
更に2018年 7月8日 、Omise社が韓国最大手のクレジットカード会社 新韓カードとフィンテック領域での提携を明らかにしました。
大手企業の出資
OmiseGOのプロジェクトは、 日本を中心に名立たる企業の出身を受けています。
主なものでは
●SBIホールディングス
●三井住友グループ(SMBCグループ)
などが出資しています。
日本以外でも、タイの大手銀行であるアユタヤ銀行などが出資をしています。
出資企業の顔ぶれを見ても、事業への期待と共に事業者への信用が高い事が分かります。
強力なアドバイザリースタッフ
OmiseGO(OMG)は開発チームが充実しており、とりわけアドバイザリースタッフには豪華なメンバーが付いています。
まずイーサリアムの創業者ヴィタリック・ブテリン氏と共同開発者のDr.ギャビン・ウッド氏が名を連ねているのは決定的に凄いですが、それ以外にも仮想通貨 (暗号資産) 業界に大きな影響力を持つ投資家ロジャー・バー氏などビックネームが揃っています。
OmiseGO(OMG)への期待の高さが嫌でも分かる布陣です。
これだけの重要人物が期待するプロジェクトだけに、OmiseGO(OMG)の実施したICOは大きな注目を集め、ICO開始直後に完売と言う人気となりました。
OmiseGO (OMG)のデメリット
OmiseGO(OMG)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●決済システムの競争
●イーサリアムの影響を受けやすい
●国内の取引所で購入できない
と言った項目が挙げられます。
決済システムの競争
OmiseGO(OMG)はタイやシンガポールで決済システムとして着実に地位を固めつつありますが、今後予想される厳しい競争に勝ち残って行かなければいけません。
決済システムは仮想通貨(暗号資産)に限らず、電子マネー、QRコード決済などが登場している中でOmiseGO(OMG)が今後勢力を拡大して行けるかについては注視して行く必要があります。
イーサリアムの影響を受けやすい
OmiseGO(OMG)のリスクとして良く挙げられているのが、イーサリアム(ETH)の影響を受けやすいと言う点です。
OmiseGO(OMG)は独自のブロックチェーン(OMGチェーン)を持っていますが、コインは元々はイーサリアムのブロックチェーンをベースに開発されています。
その為、仮にイーサリアムに技術的・システム的な欠陥が見つかった場合にはOmiseGO(OMG)の評価も落ちる可能性が高いと見られています。
国内の取引所で購入できない
OmiseGO(OMG)は、日本国内の取引所では取り扱っている所が無く、購入する事ができません。
どうしてもOmiseGO(OMG)を購入したいと言う事であればは、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
アジアでは多くの取引所で取り扱われており、流動性もあるので、取引はしやすいコインと言えます。
ハードスプーン
OmiseGO(OMG)は、超高速処理技術「プラズマ」を実装する為にハードスプーンを実行するとアナウンスしました。
ハードスプーンは、他のコインで見られているハードフォーク(変更前に戻る事のできない仕様変更)から派生した造語で、ハードフォークがしばしばコインの分裂を招いているのに対し、ハードスプーンでは既存のブロックチェーンの構成を考慮した形で新しいブロックチェーンを構築してより広範なアクセスを提供するとしています。
いずれにしてもプラズマが実装されれば、OMGは圧倒的な処理速度を獲得する事になります。
価格の見通し
2021年1月3日現在、OMGの価格は257円を付けています。
OMGの発行枚数の上限は約14億枚でビットコイン(2100万枚)の約67倍です。
その為現在のビットコインの様な100万円、200万円の様な価格を付けるのは中々難しいかんも知れません。
但しポテンシャルは高く、今後サービスがタイやインドネシア以外の国でも展開されていけば、10倍、20倍の価格を付けてもおかしくありません。
15,000円位の価格になる可能性は充分にあると考えられます。
もちろん、 実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。
OmiseGOのエアドロップ
OMGはイーサリアムの開発者 ヴィタリク氏をアドバイザリースタッフに迎えるなど、イーサリアムとの関係が深い仮想通貨(暗号資産)です。
創業者 長谷川氏は、2017年にイーサリアムへの感謝の意を示すとして、イーサリアム保有者に対して「エアドロップ」 を実施する事をアナウンスしました。
エアドロップはコインの無償配布を行なう一種のキャンペーンです。
OmiseGO(OMG)のエアドロップでは、0.1ETH以上のイーサリアム(ETH)の保有者に対し、1ETHに付き0.750MGが配布されました。
My Ethe Walletなど対象のウォレットにイーサリアム(ETH)を保管していれば、何もしなくてもウォレットにOmiseGO(OMG)が無料で届けられました。
イーサリアム(ETH)への感謝は本心だと思いますが、同時にOmiseGO(OMG)を広く周知し、使って貰う宣伝効果も意識して実施したものと考えられます。
まとめ
OMGは東南アジアの銀行口座を持たない人、クレジットカードを持てない人達に決済手段と送金手段を提供しました。
東南アジアの決済問題を解決し、地域の金融インフラになろうとしています。
日本でのサービスも本格化してくると思いますし、今後の展開が本当に楽しみな仮想通貨(暗号資産)と言えます。
本サイトコイン資産倶楽部でも注目している暗号資産です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
コメント