NEM(ネム/XEM)とは⁉暗号資産の特徴を解説

仮想通貨(暗号資産)
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NEM(ネム/XEM)

(2021.01.03.改訂)
ネム(XEM)は、2021年1月3日時点で1,828億円の時価総額を持ち、時価総額19位につける仮想通貨(暗号資産)です。
最初の開発チームに日本人が入っていた事などもあって、元々日本では人気の高いコインでしたが、2018年1月に発生したコインチェック社のNEM(XEM)大量盗難事件を受けて良くも悪くもその名前が広く知られる様になりました。
NEMは、ビットコインやイーサリアムなどのコインと比べて圧倒的に高い処理能力を目指し、数度に渡るアップデートを進めています。
またイーサリアムよりも扱いやすいスマートコントラクト機能を実装するなど多くの魅力を持つ有望コインです。

●PJ名称 ネム(NEM)
●通貨記号 XEM
●通貨順位 19位* (21位**)
●時価総額 1,828億円*(前回848億円**)
●通貨価格 20.3円* (前回19.43円**)
●発行枚数 8,999.999.999XEM
●公開時期 2015年3月31日公開
●承認法式 PoI(Proof of Inportance)

(*順位、単価、時価総額はCoinMarketCap 2021.01.03.発表データより集計)
(**前回の順位、時価総額はCoinMarketCap 2019.06.20.発表データより集計)

NEMとXEM

ネムについてはNEMと表記する場合とXEMと表記する場合がありますが、正確にはNEMNem Economy Movementと言うプロジェクトの名前であり、そのプロジェクトの中で開発された暗号資産(仮想通貨)がXEMという関係になります。
XEMの呼称は「ゼム」なのですが、暗号資産としてもしばしば「ネム」の呼称が使われ定着しています。

ネム・プロジェクト

ネム(NEM)は「新しい経済圏を創造して行く事」を目指すプロジェクトです。
Jaguar0625、BloodyRookie、gimre(何れもハンドルネーム)の3人の開発者によって考案され、2014年1月にビットコイン関連のネットコミュニティ「bitdcointalk.org」の中で発表されました。
翌2015年の3月にプロジェクトが本格的にスタートしています。
シンガポールに本部を置くNEM io財団がプロジェクトを管理しています。
財団の創設メンバーには、ベルギー出身の起業家Erik Van Himbergen氏、当初からNEM中核チームの一員だったJeff McDonald氏、オーストラリアの起業家Lon Wong氏、Leon Yeoh氏です。
NEM io財団にはテックビューロ社の朝山代表も評議員に名を連ねています。
NEMはコミュニティが活発で結びつきも強く、暗号資産関連以外にも様々な活動を行っています。

ネムの発行枚数

XEMは最初に8,999,999,999XEMを発行し、約1,600人の投資家に対して均等に割り当てました。
複数口獲得した人もいる様ですが、一ロ当たり562万XEMとなります。
2019年6月20日時点のネム (XEM)の価格が9.43円なので、現在も保有していれば約5,300万円の評価額になります。
ネム(XEM)にはこれ以降の新規発行予定は無く、ビットコイン(BTC)などで見られる様なマイニング(採掘)もありません。
マイニングの代わりに、ネム(XEM)では「ハーベスティング(収穫)」と言う仕組みが採用されています。

ハーベスティング(収穫)

ハーベスティング(収穫)は、ネム(XEM)を頻繁に利用する人がより多くの利益を受け取る事ができる様に制度設計されており「富の再分配」と呼んでいます。
ビットコインなどのマイニングと比較すると、機会平等でより公平と言う評価があります。
XEMを送金なり取引なりで使用する時には、取引を承認する為の手数料として小額のネム(XEM)が消費されます。
単純に手数料を支払うと言っても良いかも知れません。
徴収された手数料は、XEMを10,000XEM以上保有するユーザーを対象に配分されます。
ネム(XEM)のユーーザーは、その貢献度(ネムの保有量や取引所での取引量や回数)によってPol (Proof of importance)というスコアが付けられます。
保有しているだけでは無く、取引所でより多くの量をより多くの回数取引を行った人程、POIのスコアを増やすことができます。
ネムのハーベスティング(収穫)では、このPOIスコアに応じて報酬が得られる仕組みになっています。

大型アップデート

ネム(XEM)は2019年にも大規模なアップデートを予定しています。
このアップデートによって新装備「カタパルト」(※カタパルトはSymbolに改称されました)が実装されると取引の処理スピードが劇的に速くなります。
Symbolの実装によって、処理スピードに定評の有るリップルの速度をも遥かに上回る、1秒間に約4,000回の取引を処理できる性能を実現します。

コミュニティに勢いが有る

ネム(XEM)は関連コミュニティの活動が活発で、他の暗号資産コミュニティよりもネム(XEM)への愛着が強い事で知られています。
日本でもネム (XEM)の人気は高く、 渋谷にネム (XEM)で決済できるnembarがオープンしている他、ネム (XEM)で売買をする初のフリーマーケット「ネムケット」も東京・入谷で開催されました。
今後の活動も注目されます。

誰でもトークンが作れます

ネム(XEM)にはイーサリアム(ETH)で知られる様になったスマートコントラクト機能が実装されています。
スマートコントラクトとは、さまざまな契約をブロックチェーン記録に書き込む事で契約を自動的に実行する仕組みの事です。
このスマートコントラクト機能を使って、例えばトークン (独自に発行したコイン)を発行する事ができます。
トークンは、技術的には独自のブロックチェーンを持たないコインと定義される事が多いですが、一般的な感覚とはズレがあります。
現象的には企業や個人が独自に発行したコインがトークンであり、 トークンが多くの人に浸透して取引所で売買され、 広く流通される様になると仮想通貨(暗号資産)として認知されると言うのが実態だと思います。

ネムのトークン

スマートコントラクト機能を持つ代表的なコインであるイーサリアム(ETH)の場合、 機能を使って非常に柔軟性の高い自動取引プログラムを乗せる事ができます。
ただそこで使われているプログラム言語Solidityは、非常に難易度が高く、使いこなせる人が少ないと言う、結構、致命的な問題を抱えています。
トークンの発行でも、イーサリアムではそもそもブロックチェーン技術を理解しているエンジニアがいないとトークンを作る事ができません。
その過程で万一プログラムにバグがあれば、それは大問題に発展します。
これに対してネム(XEM)では、モザイクと呼ばれるトークンの発行機能が有ります。
モザイク機能を使ってトークンを発行する、と言う形になります。
モザイク機能では、工程をセミ・パッケージ化してトークンの発行を格段に簡単なものにしています。
モザイクの機能を使えばブロックチェーン技術の知識どころか、プログラムコードを全く書けない人でも安全性の高いトークンを作成する事ができます。
個人が自分専用のトークンを発行する事だってできるのです。

モザイク機能

更に、モザイクを使って発行するトークンには「徴収」と言う機能を付ける事も可能です。
他のコインでは余り見られない特殊な機能ですが、この機能を付けると、発行したトークンが広く流通した時には、 手数料収入や税金の様な形で収入を得る事が可能になります。
夢の様な機能ですが 笑、実際トークンを使ったサービスの収益化(マネタイズ)の際に、にの機能は大きな武器になり得ます。
ネム(XEM)のトークン発行機能をもう少しだけ細かく説明すると、ネム(XEM)には「モザイク機能」ともう一つ「ネームスペース」と言う機能が有ります。
2つの機能を合せて初めて独自トークンが発行できます。
ネームスペースを取得して置かないとモザイクでトークンを発行できない、と言った相関になります。
ネームスペースとはインターネットでいうドメインのようなものです。
例えば angoshisan@gmailと言うメールアドレスが有ったとすると、ドメイン(gmail.com)の部分がネームスペース、ファイル名 (angoshisan)の部分がモザイク名に相当します。
メールアドレスではドメインにファイル名が紐付いてアドレスとなります。
同じ様にネムのトークン発行では、ネームスペースが登録され、それにモザイク名を紐付けすると、トークンが完成すると言う仕組みになっています。

ネムのデメリット

ネム(XEM)の特徴を中心に解説してきましたが、 ネム(XEM)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょう。
ネム(XEM)のデメリットとしては

●流出事件によるネガティブなイメージ
●時価総額順位が高く無い

と言った項目が挙げられます。

ネム大量盗難事件

ネム(XEM)の説明をする中で、どうしても外す事ができないトピックが、仮想通貨交換会社コインチェックで発生したネム (XEM)の大量盗難事件です。
2018年1月に発生したこの事件では、その時のレート換算で約580億円に相当する大量のネム(XEM)が盗難され、 流出しました。
この事件の詳細については別の項で解説しますが、この事件はあくまで交換会社のセキュリティの脆弱性を突かれて起きた盗難事件です。
ネム(XEM)のブロックチェーン技術に脆弱性が有ったり、欠陥が有った訳では無いと言う点は押えて置く必要があります。
2018年3月,この事件についてNEM io財団は、財団としての犯人の追跡を終了した、と表明し、この問題は警察機構などの捜査に委ねられています。

イーサリアムとの対応の違い

同じ様なコインの大量流出事件は他のコインでも発生します。
投資ファンドThe Daoから大量のイーサリアム(ETH)が流出したThe Dao事件はよく知られています。
コインチェックの事件とThe Dao事件は、流出規模の大きさ、狙われた対象など似ている部分も多いですが、事件に対するイーサリアム(ETH)とネオ(XEO) 両開発チームの対応には大きな差が出ました。
The Dao事件を受けて、イーサリアムの開発チームは被害者救済の観点からブロックチェーン記録を事件発生前まで戻して書き換える(盗難が無かった事にする)対応を実施しました。
これによって多くの被害者が救済された事は確かなのですが、中央集権的な強権の発動が暗号資産(仮想通貨)のカルチャーには馴染まないと否定的な意見も少なくありませんでした。
一方コインチェックの事件を受けたNEM io財団は、事件のかなり早い段階で記録の書換えを実施しない方針を明らかにしました。
結果的に非中央集権型管理を志向するネムの姿勢が良く分かる対比となっています。

ネムの価格の見通し

2021年1月3日時点のネムの価格は20.3円となっています。
ここからネム(XEM)が大きく値を上げて行く可能性は充分にありますが、現在のビットコイン(BTC)の様な金額まで上がるかと言うと、それは可能性が小さいと言わざるを得ません。
ビットコインの発行枚数が最大で2,100万枚であるのに対して、ネムは約90億XEMが発行されています。
ネム(XEM)の時価総額が同日時点でのビットコインの規模に達したとしても単価は7,700円となる計算です。
100万円、200万円と言う単価は不可能では無いにしても極めて難しい金額と言わざるを得ません。
ただ仮に価格が1,000円になったとすれば現在の100倍以上ですから、充分に凄い事ですけどね。

購入できる取引所

ネム(XEM)は時価総額で言うと20位前後の中堅コイン的なコインですが、国内でも購入する事が可能です。
国内の交換会社ではコインチェックで取扱いがあります。

海外でも取引所への ネム(XEM)の上場は拡大しています。
2018年3月20日には大手仮想通貨取引所バイナンスに上場を果たし、この時はネム(XEM)の価格が一時35円を超えています。
2018年6月7日には、韓国の大手取引所 Bithumbにも上場を果たしています

ネムの動き

2018年7月16日、エンゲージ株式会社がネム(XEM)を使って、スポーツチームや選手に投げ銭を行なう事ができるサービスを開始すると発表しました。
月商で1億円規模の取引を想定しているとの事で、ネム(XEM)の流動性拡大が期待されています。

2018年7月24日には、NEM io財団のスティーブン氏が「韓国でコミュニティを構築し、ブロックチェーン利用のサポートをしようとしている」と発言しました。

まとめ

ネム(XEM)は先行するコインが抱える課題を上手に消化・克服しているコインであり、処理速度、(マイニングによる)消費電力の少なさなど優れた機能を多く備えています。
開発チーム、管理団体、ユーザーのコミュニティがどれも活発で勢いもあります。
大型アップデートもあり今後も非常に楽しみなコインです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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