バイナンススマートチェーン(BSC)の設定方法を解説

ブロックチェーン
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バイナンススマートチェーン(BSC)

バイナンススマートチェーン(Binance Smart Chain(BSC))は、世界有数の仮想通貨/暗号資産の取引所バイナンスが独自に展開するブロックチェーンです。
BSCはイーサリアムのブロックチェーンを下敷きにしていますが独立したブロックチェーンであり、イーサリアムの規格(ERC20規格)のコインをそのままBSCで稼働させることはできません。
ERC規格のコインはバイナンスなどで変換して送金することでBSCで受け取ることができる様になります。
BSCはイーサリアムのブロックチェーン(イーサリアム・メインネット)と比べて送金手数料が非常に安く、送金速度も早いという利点を持っています。
イーサリアムメインネットを利用した分散型取引所(DEX)が送金手数料の高騰に苦しむ中、BSCのブロックチェーンを利用した分散型取引所が台頭したことで大きな注目を集める様になりました。
今回はこのバイナンススマートチェーン(BSC)をウォレットに設定する方法について解説します。

BNBが必要

ウォレットを接続する前段階として必要な準備があります。
BSCのブロックチェーン(BSCメインネット)ではバイナンスの独自コインであるバイナンスコイン(BNB)を送金手数料として使用しています。
BSCのネットワークを利用すると送金手数料として小額のBNBが必要になるので、予め小額のBNBを保有しておく必要があります。
2021年6月時点で国内の仮想通貨取引所(交換業者)ではBNBを扱っている所が無く、海外の取引所や分散型取引所(DEX)BNBを入手する必要があります。
BNBを取り扱っていて、且つBSCメインネットで送金できる海外取引所としてはやはりバイナンス(Bainance)が挙げられます。

BSCメインネットに対応するウォレット

BNBを入手する目途がついたらウォレットでBSCメインネットの設定をしましょう。
BSCメインネットに対応する主なウォレット・サービスとしては以下のものがあります。

・メタマスク
・トラストウォレット
・Mathウォレット
・ONTOウォレット

但し各ウォレットにはイーサリアムメインネットなど他のネットワークのバージョンもあるのでここにBSCメインネットのバーションを設定・追加します。

メタマスク

ここからは日本でも利用者が多く、知名度の高いメタマスク・ウォレット(MetaMask)に設定する例を使って説明します。
他のウォレットでも基本的な設定方法は同じです。
メタマスクの登録方法については別の記事を参照して下さい。

メタマスクへのBSCメインネット設定方法

メタマスクの登録ができたら、自分のメタマスクにBSCメインネットを設定します。
メタマスクへのBSCメインネットの設定方法には以下の2つの方法があげられます。

①.カスタム設定
②.Chainlistから設定する

①.カスタム設定

メタマスクの設定画面で必要な項目を入力してネットワークを追加する方法がもっとも一般的な設定方法です。

メタマスクを起動します。
メタマスク上部の『Ethereumネットワーク』などとットワーク名が表示されている部分をクリックします。

ずらりとネットワークの一覧が出てくるので「カスタムBRC」を選択します。
ネットワーク設定画面が出てくるので各項目に以下の様に入力します。

■Network Name: BSC mainnet
■New RPC URL:https://bsc-dataseed1.binance.org/
■Chain ID: 56
■Currency Symbol: BNB
■Block Explorer URL:https://bscscan.com/

入力したら【保存】ボタンを押して設定完了です。
メタマスクの上部にBSC mainnetと表示されていればOKです。

メタマスクの画面上部で『Ethereumネットワーク』『BSC mainnet』を切り替えられる様になります。

②.Chainlistから設定する

Chainlistは、EVMネットワークのリストを集めたサイトです。
イーサリアムメインネット、xDAIなど有名なチェーンは殆ど網羅されており、簡単にウォレットを設定する事ができます。

Chainlistのサイトにアクセスします。

右側にさまざまなネットワーク(ブロックチェーン)の一覧があるのでスクロールしながらBinance Smart Chainを探します。
ネットワークはチェーンIDの番号順に並んでいるので56番を探しても良いですし、あるいは検索欄に”Binance”と入力して検索を掛けてもOKです。
Binance Smart Chainが見つかったら「Connect Wallet」ボタンをクリックするとメタマスクが立ち上がって接続して良いのかを聞いてくるので承認します。
これでChainlistにメタマスクが接続されます。
Chainlistの画面右上にメタマスクのキツネマークが出ていれば接続できています。
続いてBinance Smart Chainの「Add to Metamask」ボタンをクリックします。
メタマスク画面が開いて「このサイトのネットワーク変更を許可しますか?」と聞いてくるので許可。
続いて「ネットワークの切り替え」をクリックします。
これでBSCメインネットが自動設定されています。
メタマスクの上部にBSCメインネットと表示されていれば設定完了です。
イーサリアムメインネットなど他のネットワークに戻したい時はBSCメインネットの表示部分をクリックして出てきたメニューから変更したいネットワークを選択すればネットワークが変更されます。

Chainlistは非常に便利なのですが、悪意のあるスキャムなどが紛れ込んでいるとウォレットを乗っ取られてしまう危険もあるので設定した後で②.カスタム設定にある設定内容と同じになっているかを確認して下さい。

メタマスクに資金を送る

メタマスクBSCメインネットの設定(追加)ができたら、バイナンスからメタマスクに資金を送りましょう。
ここで重要なのはメタマスクの『Ethereumネットワーク』では無く『BSC mainnet』の方に資金を送るということです。
メタマスクを開いて『BSC mainnet』に切り替えます。
0x….と続く表示部分をクリックするとアドレスがコピーされます。
続いてバイナンスで送ろうとしているコインの送付アドレスを表示させます。
ERC(イーサリアムメインネット)BC(バイナンス・チェーン)BSC(バイナンススマートチェーン)を選べる様になっているので必ずBSCを選択します。
バイナンスの送付先アドレスに貼付(ペースト)するとメタマスクでコピーしたアドレスを貼り付けて送付すると、メタマスク(BSC mainnet)に資金を送ることができます。

まとめ

BSCメインネットは非常に高速で手数料も安い快適なブロックチェーンネットワークです。
現状ではBNBを入手するのがやや手間ではありますが、一度ウォレットを設定できれば用途は大きく広がります。
USDTの様なステーブルコインをやり取りする場合にも手数料の安さが大きな魅力になります。
是非BSCメインネットに注目して下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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