CoinBestが国内初となるステーブルコイン「DAI」の上場計画を発表。暗号資産取引に与える影響を解説。

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DAI上場計画を発表

国内の暗号資産交換会社であるCoinBest社が、2022年2月末を目途に『DAI』を新規上場させる計画を明らかにしました。
DAIは米国ドルに価格が連動するステーブルコインです。
国内の交換会社がステーブルコインを取り扱う初めてのケースとなります。
ステーブルコインが上場される事によって暗号資産(仮想通貨)を使った投資戦略は大きな広がりを持つ事になります。
DAIの上場がどの様な意味を持つのか、CoinBest社のDAI上場ニュースと合わせて紹介します。

CoinBest株式会社

CoinBest(コインベスト)社は2017年に設立され、2020年12月24日に暗号資産取引のサービスを開始した暗号資産交換会社です。
2020年9月には暗号資産交換業者としての登録も済ませています。
2022年1月20日時点では取引所形式でビットコイン(BTC)、販売所形式でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のみの取り扱いとなっていますが、自動売買システムや法人向のマイニングサービスなども展開するなど独自色を打ち出しています。

■会社名称
 CoinBest株式会社
■設立
 2017年8月
■本社所在
 中央区日本橋茅場町2-9-8 茅場町第2平和ビル4F
■暗号資産交換業登録
 関東財務局長第00023号
■加入協会:
 (社)日本暗号資産取引業協会​
 (社)日本暗号資産ビジネス協会
 (社)日本ブロックチェーン協会

2022年1月21日、CoinBest株式会社は2月末に暗号資産DAI(ダイ)の取り扱いを予定している事を発表しました。
この時点では正確な上場日は決まっておらず、日程が確定したら改めて告知するとの事でした。

DAI

新たに上場を予定しているDAIは、米ドルに価格が連動する(ペッグする)ステーブルコインと呼ばれるタイプの暗号資産(仮想通貨)です。
ステーブルコインとは米ドル、ユーロ、日本円などの法定通貨、またはその組み合わせ価格に価格が連動する様に設計されたコインの事です。
米ドルにペッグしたコインが圧倒的に多く、テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)など既に様々なコインが発行されています。
DAIは時価総額1兆930億円を抱え、米ドルペッグのステーブルコインの中で5番目に大きなステーブルコインとなっています*。
DAIはイーサリアムのトークン発行規格(ERC20規格)に沿って発行されたコインで、Marker(MKR)という別のコインと連動させる事でドルと同じ価格を維持するという独自の仕組みを持っています。
暗号資産(仮想通貨)DAIの概要については別の記事を参照下さい。
*2021.01.01.CoinmarketCap発表データによる

取引所にも上場⁉

今回のCoinBestの発表によるとDAIは販売所及び取引所での取扱いを予定しているとの事です。
販売所方式であれば売値と買値の価格差(スプレッド)が実質的な費用負担になりますが、取引所方式であればスプレッドが発生しません。
取引手数料も2022年1月時点では無料となっており、実に魅力的な条件でDAIが獲得できることになります。

なぜDAIの上場は特別なのか

DAIがどういうコインなのかは分かって頂いたとして、何故DAIの上場が重要なのでしょうか。
冒頭で述べた様にどうして投資の幅が大きく拡がるのでしょうか。
実績のあるステーブルコインが国内の交換会社に上場する事によってより高度な暗号資産の投資の方法が容易にできるからです。
具体例をいくつか挙げると以下の様な投資方法が可能になります。

●ステーブルコインを軸にしたDeFi投資
●レンディング投資

ステーブルコインを軸にしたDeFi投資

暗号資産投資の世界で2019年から2020年前半に掛けて盛り上がったDeFi投資ですが、その後は余り話題となる事も無くなり、ともすれば過去の投資手法と考えている人も少なくないようです。
ただ実際には現在でもしっかり対象を選びさえすればDeFi投資は有効な投資方法であり、中でもステーブルコインを軸にした投資には確実に投資チャンスがあります。
今まではドルペッグのステーブルコインを獲得するために何段階もの手間と手数料を掛けなければ行けなかったのですが、獲得が容易になる事で投資チャンスは大きく広がります。

レンディング投資

暗号資産の貸し出し(レンディング)も非常に有効な投資手法の1つです。
一般的に暗号資産のレンディングは、金利以上に暗号資産の価格が下落するリスクが大きな不安として存在します。
但しステーブルコインのレンディングであれば、特にドルペッグのコインであれば、そのリスクは極めて限定的になります。
それでいて一般的なドル預金などでは到底得られない高金利を得られるのでステーブルコインを容易に獲得できる状況はとても有利だと言えます。
ただ金融庁が国内取引所からの出金先に制限を加えようとする動きがあり、レンディング投資のできるプラットフォームに直接出金できるかどうかについては確定していません。
仮に出金が制限される場合にはウォレットを迂回する対策を計る必要があります。

まとめ

国内の交換会社にステーブルコインが上場された事で、ちょっと大げさに言うと暗号資産取引は新たなステージに進んだ感があります。
テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)など他の有力ステーブルコインの上場も十分に考えられますし、日本円に連動したJPYCやJPYTといったコインも視界に入ってきます。
暗号資産交換業が銀行とFX会社を合わせた産業に発展して行くかも知れません。
ステーブルコインの動向に注意しながら市場を見るのは投資にとっても無駄では無いですよ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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