コスモス(ATOM)とは⁉暗号資産の特徴を解説

暗号資産(仮想通貨)
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コスモス(Cosmos)

(2021.01.07.改訂)
コスモス(ATOM)は、異なるブロックチェーンを相互接続できる環境の実現を目指している注目の暗号資産(仮想通貨)です。
世界的な暗号資産取引所のBinanceがその技術を利用していることで知られています。
1,359億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング16位に付けています。

●通貨名称 コスモス(Cosmos)
●通貨単位 ATOM
●総合順位 29位*(前回16位**)
●通貨価格 562.6円*(前回712.65円**)
●時価総額 1,171億円*(前回1,359億円**)
●公開時期
●発行上限 237,928,231 ATOM
●承認方式 PoS (Proof of Stake)
●開発元  Tendermint Inc.

(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)

CosmosとATOM

コスモスと言うのは、異なるブロックチェーンを相互利用できる環境の提供を目指して開発が進められているプラットフォーム(土台となるシステム)の名前です。
インターチェーン財団(Interchain Foundation)と言う団体が運営をサポートしています。
そしてコスモスのプラットフォームの上で使われるコインがATOMと言う関係になります。
プラットフォームとコインと言う関係は、イーサリアム以降の暗号資産(仮想通貨)ではよく見られるパターンです。
本サイトでは、仮想通貨をコスモス(ATOM)と表記しています。
実はコスモスにはATOMとは別に、手数料を支払う為のPhotonと言うコイン(トークン)も存在します。益々分かりにくいですね。
コスモス(ATOM)は、2019年3月にメインネット(独自のブロックチェーンシステム)への移行を果たし、本格的に動き出しています。

コスモスの特長

コスモス(ATOM)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●異なるブロックチェーンを接続できる
●開発者が独自のブロックチェーンを構築できる
●効率の良いシステム
●投票で報酬が受け取れる
●Binanceとの関係が深い

と言った項目が挙げられます。

異なるブロックチェーンを接続できる

Cosmos(ATOM)の最大の特長が、異なるブロックチェーンを持つシステムを繋げて相互に利用できる技術です。
Cosmosでは「Cosmos Hub」と言う相互接続の為の専用ブロックチェーンを用意しました。
Cosmos Hubにブロックチェーンを接続すると、Cosmos Hubに接続している他のブロックチェーンとの間でコインを送受信できます。
Cosmosでは、相互接続を可能にする為にテンダーミント(Tendermint)と言う技術を導入しています。
既にテンダーミントを活用したイーサミント(Ethermint)と言う技術が実現し、イーサリアムのスマートコントラクト機能をコスモス(ATOM)上でも動かせる様になってきています。
分散型アプリケーション(DAPPS)などは、現在はイーサリアムのプラットフォームで開発される事が多いのですが、そうした開発がコスモスに移行してくる事も考えられます。

開発者が独自のブロックチェーンを構築できる

Cosmosのプラットフォームでは、テンダーミント技術を利用する事で開発者が独自のブロックチェーンを容易に構築する事ができます。
分散型アプリケーション(DApps) 開発が容易になるなど、開発者にとっては大きなメリットがあります。

効率の良いシステム

コスモスATOM)はブロックチェーン記録の承認にPoS(Proof of Stake)と言うアルゴリズムを採用しています。
PoS方式ではマイニング競争では無く、コインの保有量に応じてブロックの承認者の投票権が発生します。
マイニング競争で膨大な電力を消費するPoW方式に比べると、遥かに電力効率が良く、有力マイナーグループが保有通貨の過半数を握って記録を書き換えてしまう可能性(51%攻撃)にも耐性があると考えられています。

専用ウォレット

コスモス(ATOM)では、コインを保管するための専用ウォレット「Cosmos Hub Wallet」が用意されています。
Cosmos Hub Walletとしては以下のウォレットがリリースされています。

●Lunie (Webウォレット)
●Cosmostation (モバイルウォレット)
●WETEZ WALLET (モバイルウォレット)
●imToken (モバイルウォレット)

モバイルウォレットはアンドロイドとiOSに対応しています。
専用ウォレットでCosmos(ATOM)の保管や送金ができる他、投票を実行する事もできる様になります。

投票で報酬が受け取れる

コスモス(ATOM)では、コインは主には投票を実施する為のツールとして使われます。
前述の専用ウォレットにCosmos(ATOM)を保管しておくと、その保管量に応じて投票権が付与されます。
ブロックチェーンに記載された取引記録の承認時には、マイニング競争では無く、この投票権を使って承認を行ないます。
投票権を持つユーザーは承認作業を実施する人(ババリデーター)を選ぶ為の投票に参加する事ができます。
バリデーターは自身の保有量と投票された数の合計量によって選ばれます。選ばれた人達は承認作業を実行し、報酬を受け取ります。
選ばれたバリデーターに投票した人も、委任者(デレデーター)として報酬を受け取る事ができます。
バリデーターになるには、現実には大量のATOMを保有していないと選ばれる事は難しいですが、 デレデーターになる事は難しくないので誰でも報酬を受け取る事が可能です。

Binanceとの関係が深い

Binanceとの関係の深さもコスモス(ATOM)の強みと言えます。
Cosmos(ATOM)の事業パートナーにはBinance Chainを始めとする多くの企業の名前が挙がっています。
Binance Chainは世界有数の仮想通貨取引所のBinanceが独自に開発し運用しているブロックチェーンで、ここにCosmos(ATOM)の技術が使われています。
Binanceとの関係が深い事が、 メインネット移行後のスムーズな上場にも影響していると見られます。

コスモスのデメリット

コスモス(ATOM)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●国内の取引所で購入できない

と言った項目が挙げられます。

国内の取引所で購入できない

コスモス(ATOM)は、日本の取引所では取り扱っている所が無く購入する事ができません。
どうしてもコスモス(ATOM)を購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
海外であればBinanceをはじめ有力取引所の多くで取り扱われており、流動性もあるので取引はしやすいコインと言えます。

価格の見通し

コスモス(ATOM)のICO時の販売価格は1ATM=0.1USD(約11円)でした。
コスモス(ATOM)は、2019年4月29日に大手取引所のBinanceに上場されると、初値で4.75ドル(530円)の値を付けますが、直ぐに3.6ドル(401円)まで下落します。
それでもICO時の約40倍となれば悪くはないですよね。
2019年6月20日現在、コスモス(ATOM)の価格は712.65円を付けています。
ここまで順調に価値を上げていると言えます。
注目度の高い分散型アプリケーション(DAPPS)などがコスモスのプラットフォームで開発される様になれば、コスモス(ATOM)の価格が大きく上がって行く可能性は高いと考えられます。
イーサリアム向けのアプリケーションをコスモスで構築すると言った様な事も可能なので拡張性は魅力です。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。

まとめ

コスモス(ATOM)は、異なるブロックチェーンを繋ぐ架け橋になろうとする仮想通貨(暗号資産)であり、 プラットフォームです。
数千種類にも及ぶと言われる仮想通貨(暗号資産)が乱立する中、こうした機能は間違いなく必要とされており、その先頭を走るコスモス(ATOM)には熱い期待が寄せられています。
技術的な基盤も強く、今後仮想通貨(暗号資産)のハブとして使われて行く様になれば飛躍的な成長を遂げる事も考えられます。
仮想通貨(暗号資産)を縦断するインフラとなれば、それは強いですからね。
コスモス(ATOM)に是非注目して下さい。

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