ファクトム (Factom)
ファクトム(FCT)は、 2015年に開発された文書や電子記録などの証明と言った用途に強みを持つ仮想通貨(暗号資産)です。
本来ファクトムと言うのは、この文書管理用に開発されているプラットフォームの名称で、通貨名称は正確にはFactoid (FCT)となります。
但し一般的にはコイン名としてもファクトムの名称が浸透しています。
本サイト コイン資産倶楽部ではファクトム(FCT)と表記します。
●通貨名称 ファクトム (Factom)
●通貨単位 FCT
●総合順位
●通貨価格
●時価総額
●公開時期 2015年1月15日
●発行上限 上限無し
●承認方法
(※2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)
ファクトムのプラットフォームを開発しているファクトム社 (Factom.inc) は、米国マイクロソフトを始めとする大企業やベンチャーキャピタル (VC)から8億円に上る出資を受けています。
ファクトム社の事業への期待の高さが伺いしれます。
ファクトムの特長、メリット
ファクトム(FCT)の特長、メリットとしてはどの様なものが挙げられるでしょうか。
主な項目としては
●独自の機能を開発している
●国内の取引所で購入できる。
と言った項目が挙げられます。
独自の機能を開発している
ファクトムのプラットフォームでは、様々な独自の機能を 開発しています。
代表的なものとしては
●ファクトムハーモニー
●dLoc
と言ったものが挙げられます。
ファクトムハーモニー
ファクトムハーモニーは、ブロックチェーン技術を地用して「住宅ローン」 のコスト削減を目指す機能です。
住宅ローンの手続きには様々な書類が生じ、銀行や不動産業者、行政書士など多くの証明機関・仲介者が介在します。
書類や介在者が多くなると、作業は複雑になり、手続きのコストも積み上がって大きな金額になります。
書類の改ざんや紛失などのリスクも大きくなっていきます。
ファクトムハーモニーでは、住宅ローンの書類をブロックチェーン上にで管理する事でデータの改ざんができなくなります。
改ざんができないので、データを証明する殆どの作業が不要になりコストも大幅に下がると言う機能です。
dLoc
dLocは、ブロックチェーン上に記録した情報をQRコードの様にスマートフォンなどの端末で簡単に読み取れる機能です。
病院の枠を超えてカルテ情報が簡単に引き出せるなど、 医療の分野などでの応用が期待されています。
国内の取引所で購入できる。
ファクトム (FCT)は、日本国内の取引所ではCoincheckに上場されています。
Coincheckにロ座を開設すれば、普通にファクトム(FCT)を購入する事ができます。
一時コインチェック社の問題で取引を停止していましたが、2018年11月に取引が再開されています。
ファクトムのデメリット
ファクトム(FCT)のデメリットとしてはどの様なものが挙げられるでしょうか。
主な項目としては
●中央集権的
●流動性が低い
と言った項目が挙げられます。
中央集権的
ファクトム(FCT)は、ファクトム社が運営を管理しています。
管理者の存在しないビットコイン (BTC)など他の仮想通貨(暗号資産)と比べると中央集権的なコインと言う傾向は明らかにあります。
ファクトム社が意図的な操作を行なう可能性が無いとは言えません。
また、万一ファクトム社が破綻してしまった場合、コインが維持していけるのかと言った不安もあります。
この点は投資対象としては考えて置く必要があります。
現状、ファクトム(FCT)の流動性は余り高いとは言えません。
国内の取引所で上場しているのはcoincheck 1社だけですし、海外の取引所でも特別メジャーなコインでは無く、取引量も多くありません。
この点は注意が必要な所です。
今後の価格見通し
2019年7月24日現在、ファクトム(FCT)は約440円の価格を付けています。
仮想通貨(暗号資産)市場全体が盛り上がった2017年12月には6000円の高値を記録しているので、相当な下落と言う事ができます。
但しファクトム自体のプロジェクトは実用化が進んできており、今後発信力のある相手にファクトムが採用される事案が増えてくれば自ずと価格も上がってくる可能性があります。
具体的には、例えば政府の公文書などに採用されるケースで、実際に2016年には英国でファクトムのシステムを使った文書管理が検討された事もありました。
こうした事案が発表されれば、大幅な上昇も考えられます。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。
まとめ
ファクトム(FCT)は非常に用途や目的が具体的で、実現性も高い仮想通貨 (暗号資産)です。
今後ファクトムのプラットフォームを使った事業が増えて行くに従ってファクトム(FCT)の価値も高まってくると言った展開が考えられます。
投資対象としては、ファクトム社が管理する中央集権的なコインと言う点は考えておかなければいけませんが、将来性を期待できる事業会社と言う事は言えるでしょう。
国内の取引所で気軽に購入できるコインでもあるので、 その動向に注目して行くのも良いと思いますよ。
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