モナコイン(Monacoin)
(2021.01.07.改訂)
モナコイン(MONA)は日本のネットコミュニティから生まれた暗号資産(仮想通貨)です。
通貨単位はMONA。2021年1月3日時点の時価総額は99億円に昇り、112位に付けています。
正直日本以外では殆んど知名度が無いのですが、国内では大手取引所が相次いでモナコイン(MONA)の扱いを始めており独自の市場を形成しつつあります。
非常に個性的な経緯と活発なコミュニティを持ち、独自の存在感を発揮しているコインと言えます。
●通貨名称 モナコイン(Monacoin)
●通貨記号 MONA
●通貨価格 151.7円*(前回256.45円**)
●時価順位 112位* (前回56位**)
●時価総額 99億円* (前回169億円**)
●公開時期 2014年1月公開
●発行枚数 上限1億540万MONA
●承認方式 PoW(Proof of Work)
●提唱者 Mr.Watanabe(わたなべ氏)
(* 2021.01.03. Coin Marketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. Coin Marketcap公開データより集計)
日本発の仮想通貨
モナコイン(MONA)は、日本最大級のネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の中のわたなべ氏というユーザーを中心としたコミュニティが開発したコインです。
モナコインは、ライトコインのブロックチェーンをベースにして2013年12月から開発が始まり、2014年1月にモナコインとしてリリースされました。
2ちゃんねるの中で良く使われるアスキーアート(文字や記号で書かれた絵)「モナー」を取り入れたデザインのロゴマークが特徴的です。
殆どのコインでは「価格が上昇して利益が出る事」を目的に保有している人が圧倒的に多いです。
モナコインでは、儲けたい、と言う人も勿論いますが、それに負けない位にモナコイン(MONA)を使って楽しみたいと言うユーザーが大勢存在します。
モナコインは「楽しむためのコイン」なのです。
開発者 わたなべ氏
Mr.Watanabe(わたなべ氏)は正体が謎に包まれているMONAコイン開発者「2chpool ◆bzJIFpVqts氏」が掲示版サイトの2ちゃんねるで使っていたニックネームです。
わたなべ氏は 2chpoolの運営者である一方で、ライトコイン(LTC)などの仮想通貨をマイニングしていました。
わたなべ氏は、自身が熟知しているライトコインのプログラムコードをベースにモナコインを制作する事を提案し制作しました。
モナコイン(MONA)の長所、メリット
モナコイン(MONA)の特徴、メリットとしてはどの様な点があるでしょうか。
主な長所、メリットとしては、
●活発なコミュニティがある
●実社会での用途が多い
●世界で初めてsegwitを導入した実績
●アトミックスワップ機能
と言った項目が挙げられます。
コミュニティーが活発!
モナコイン(MONA)には、日本に活発な開発コミュニティ、ファン・コミュニティーがあります。
国内では最大規模の仮想通貨コミュニティを抱えています。
暗号資産(仮想通貨)のメイン・コミュニティは英語のものが圧倒的に多いですが、
モナコイン(MONA)のコミュニティは、ほとんどが日本語コミュニティと言うのも特徴的です。
代表的なコミュニティサイトとしてはAskMonaなどがあります。
モナコイン・ユーザー(モナー)達にはモナコイン(MONA)を面白いものに育てて行こうと言う想いがあり、モナコイン(MONA)が本当に愛されているコインである事を感じられる場面にしばしば遭遇します。
モナコイン(MONA)を広めたいと言う殆どその想いだけで、秋葉原の巨大スクリーンに広告を出したり、モナコインを組み込んだ現物コインを作って配布する人がいたりします。
モナー達によって神社が建立されたりもしています。
他の暗号資産(仮想通貨)では見られない独自な文化がモナコイン(MONA)にはあります。
熱いユーザーと活発なコミュニティはモナコイン (MONA)の最大の武器と言えるかもしれません。
実社会での用途が多い
活発なコミュニティの成果とも言えますが、日本ではモナコイン(MONA)を利用できるものがたくさんあると言う点も大きな特長です。
中でも秋葉原のリアル店舗とモナコイン払いは相性がいい様で、決済利用が可能なお店が続々と生まれています。
パソコンショップ arkやメイドカフェでもモナコイン (MONA)が使えると言うのは、このコインならではと言う感じがします。
MONA BAR
2018年7月28日、東京高円寺に「仮想通貨がわかる・もらえる・味わえる」をモットーにしたMONA BAR_TOKYOがグランドオープンしました。
MONAコインを中心に仮想通貨(暗号資産)ファンが気軽に集まれる実店舗として話題になります。ドリンクをオーダーすると「モナチップ」がもらえ、モナチップを集めるとオリジナルグッズと交換できます。
実態チップを貰って、チップを専用アプリにチャージしてコインを貯めるという逆に新しい発想で仮想通貨(暗号資産)とリアルの世界を繋ぎました。
2018年8月9日には仙台でもMONA BARがオープンします。
MONA BAR_TOKYOとは関連の無い全く別の店舗ですが、MONAコインのリアルな世界が拡がっている実感がありました。
ところが2019年4月7日、高円寺の MONA BAR_TOKYOが惜しまれながら閉店となってしまいました。
お店への執拗な営業妨害・脅迫行為が続いていた為と言う本当に残念な理由での閉店で、この件には多くのモナ―達が心を痛めています。
投げ銭もできます
モナコイン(MONA)はTwitterを使ってコインを送る事ができます。
Twitterにtipmonaというアプリを使うことでモナコイン(MONA)を送れる様になります。
モナコインのコミュニティでは「投げ銭」機能として知られています。
世界で初めてsegwitを導入
モナコイン(MONA)は、ビットコイン(BTC)に先駆けて世界で初めてSegwitと言う機能を導入したコインです。
Segwitによってブロックチェーン上に記録される取引データのサイズを圧縮する事ができ、これによってモナコイン(MONA)では安い送金手数料と、処理速度が高速化を実現しました。
アトミックスワップ機能
アトミックスワップとは、違う種類の暗号資産 (仮想通貨)を取引所を使わずに交換できる仕組みです。
モナコイン(MONA)にはアトミックスワップが実装されています。
モナコインのデメリット
モナコイン(MONA)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主なデメリットとしては、
●日本でしか流通していない
●独自のカルチャーが強すぎる
と言った項目が挙げられます。
日本でしか流通していない
日本では多くの取引所に上場され人気のあるモナコイン(MONA)ですが、国外では殆ど知名度がありません。
コミュニティも日本語なので、逆に世界との競争と言う点ではどうなのかと言う不安が残るのも確かです。
独自のカルチャーが強すぎる
モナコイン(MONA)は、独自のカルチャーが非常に強いコインなので、一般的な暗号資産(仮想通貨)ユーザーには「もはや引く」と言う声も聞かれます。
それ故に愛されているコインでもあるので、そこはもはや好みと言うしかありません。
価格の見通し
2021年1月3日現在、モナコイン(MONA)の価格は151.7円を付けています。
2018年5月17日から5月18日にかけて、モナコインのブロックチェーンに対する攻撃が発生してモナコイン(MONA)の価格が下落しました。
この攻撃は「ブロックウィズ・ホールディング・アタック」と呼ばれるものです。
モナコインやビットコインで採用されている承認アルゴリズム PoWの脆弱性を突いたものです。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。
まとめ
日本発の暗号資産(仮想通貨)、モナコイン(MONA)は本当にガラパゴスなコインとして堂々と我が道を進んでいます。
半分遊びで作ったコインなのに技術的にはしっかりしていると言うのもどこか日本的な気がします。
何気にもっとも実生活への利用が進んでいるコインでもあるので、今後の展開がとても楽しみです。
是非、モナコイン(MONACOIN)に注目して下さい。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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