NFTの大型イベント
2021年に入って市場が急激に拡大し、暗号資産・ブロックチェーン業界の中でも大きな勢力となっているのがNFT(NonFungible Token)です。
このNFTに加えて、NFTとも関係が深く、これからの大きなトレンドと見られるGameFiやメタバースなどのプロジェクトが一同に介する魅力的なイベントが東京・秋葉原で開催されました。
さまざまなNFT関連のコンテンツがライブ感覚で経験できるフェスティバルです。
起業家、専門家からアイドルまで飛び出す、魅力満載のイベントJapn NFT…を前編・後編の2回に渡って紹介します。
NFTについてもっと知りたい!という方は関連記事を参照下さい。
Japan NFT ライブ・パフォーマンス・フェスティバル 2021−2nd
2021年12月11日、UDX アキバスクエアで『AR7 Presents Japan NFT LIVE Performance Festival 2021−2nd Future of Blockchain -ブロックチェーンが魅せる未来-#6』という非常に長いタイトルのNFT・ブロックチェーンイベントが開催されました。
主催のJNLPF2021 実行委員会は早くからNFTの普及と業界の健全な発展を願って積極的な活動を続けてきた団体です。
今回のフェスティバルの前にも10月には東京・五反田でNFTイベント『Japan NFT LIVE Performance Festival 2021』を開催し成功を納めています。
今回のJapan NFT…2021−2ndは五反田のイベントに続く第2回目の開催という位置づけです。
今回から協賛にAR7という強力なパートナーを迎えて一段とパワーアップした形での開催となりました。
NFTのさまざまな可能性を体験できるリアル空間を設け、誰もが楽しんでNFTの魅力と可能性、未来への展望を体験できる内容とのことです。
これはどのようなものか体感しなければと思い、会場へと向かいました。
尚、前回五反田のイベントについては別の記事を参照下さい。
■開催名称
AR7 presents「Japan NFT LIVE Performance Festival 2021 2nd」
■開催日
2021日12月11日(土)14:00~20:00
■参加費 無料(事前チケットは必要)
■会場 秋葉原UDX アキバ・スクエア
■主催 JNLPF2021 実行委員会
■共催 AR7
■後援
一般社団法人日本メディア・エバンジェリスト協会
■メディアパートナー
NFT Media
■企画・制作
Crypto2.0ProtocolTerminal
IL BAR PRONTO
会場となった秋葉原UDX アキバ・スクエアは秋葉原の駅からほど近く、地域有数の大型ビルであるUDXビルの2階フロアにあるイベントスペースです。
同じビルの2階、アキバスクエアの直ぐ向かいにある『IL BAR PRONTO』でしばし休憩します。
このIL BAR PRONTOは都内にも多数店舗があるプロント系列のカフェではありますが、一般のプロント店舗よりかなりスタイリッシュで、夜はバーとしても営業しているお店です。
天井も高く開放感があり、テラス席もあります。
Japan NFT…の休憩時間もこのお店で休憩している方が数多くいました。
アキバスクエアなど秋葉原のイベント時には重宝しそうですね。
フェスティバルは3部構成
UDXアキバスクエアの受付で検温を済ませて入場チケット(QRコード)を提示すると会場に入れます。
前回の五反田会場よりずっと大きな会場で、座席が用意されたステージエリア、出店ブースのエリア、カフェエリアなどに別れています。
Japan NFT LIVE…のステージエリアの進行は以下の3部構成になっています。
■第1部 カンファレンス
■第2部 NFTライブパフォーマンス
■第3部 NFTフューチャーライブ(ネットワーキングパーティ)
当日の会場の模様はYouTubeの公式チャンネルで生配信もされます。
また会場には参加プロジェクトの出展ブースも設置され、自由に見て回れるようになっていました。
第1部 カンファレンス
ステージエリアの第1部は、最新NFTの可能性を模索するカンファレンスということでNFTやGamiFi、メタバースに関わる新進の事業家、開発者が次々に講演を行う内容となっていました。
NFTという新しい分野で注目されるプロジェクトの紹介も多く、充実のラインナップとなっています。
基調講演
最初はParade All株式会社 代表取締役、エンターテック・コンサルタントの鈴木貴歩氏による基調講演です。
テーマは「オープンメタバースとエンタテインメントの未来」。
鈴木さんはゲーム会社や放送局でコンテンツ企画、事業開発を担当した後、ユニバーサルミュージックに入社してデジタル本部本部長などを歴任された方です。
2016年に起業し、エンターテック領域の事業戦略、事業開発、海外展開のコンサルティング事業などを行っているそうです。
講演では現在進行しているさまざまなメタバース関連の動き、Decentland(MANA)やメタバースフェスティバルなどを紹介していました。
メタバースフェスティバルではメインステージが日替わりで変わったり、物販スペースがあったり、サザビーズなどの企業が出店している状況を映像付きで解説してくれました。
現在はアソビシステムなどと3社共同でMeta Tokyo(メタトーキョー)という仮想空間を開発・展開しているという事で今後の動きが益々楽しみになる講演でした。
NFT事業プレゼン①
続いてはAR7のブロックチェーン開発部長、パルテ・メタ氏の講演です。
AR7はシンガポール発のブロックチェーンプロジェクトで、独自のチェーンを開発しアートとNFTの融合を進めています。
昨今のコロナ情勢を踏まえて残念ながらVTRでの参加となりましたが「ART×NFT=AR7が私たちの未来を作る」というテーマでARTとNFTの展望を解説してくれました。
NFT事業プレゼン②
続いてはリードエッジコンサルティングの中屋敷将大取締役COOの登壇です。
テーマは「NFTのこれまでとこれから~激動の一年を振り返る~」
中屋敷さんは前回五反田の回ではリモートでの参加だったのですが、今回はリアルな中屋敷さんを見て話を聞くことができました。
NFT事業プレゼン③
ステージにはFirst Currency Japan株式会社の代表取締役の早瀬敏博氏が登壇しました。
「NFT JAPAN 来春始動! ~日本初の総合NFTマーケットプレイス~」のテーマで講演を行いました。
First Currency JapanはファーストブレイングループがNFT JAPANという事業を展開ために2021年7月に設立した会社です。
NFT JAPANはデジタルデータだけではなくリアルな資産の取引も扱う日本初の総合NFTマーケットを目指しており、22年春のサービス開始に向けて開発が進められています。
NFT事業プレゼン④
日本モノバンドル株式会社の八木稜太郎事業開発部長より「事業者向けNFTインフラ Hokusai API」講演です。
日本モノバンドルは、僅か数行のコードでNFT販売サイトを構築できる「Hokusai API」によって事業者のNFT参入を加速させるソリューションです。
第2部 NFTライブパフォーマンス
第2部はNFTに関わる活動をしているクリエイターさん達によるライブパフォーマンスのセクションです。
①日中友好シンガーSaoさんによる弾き語りLIVE 実演NFT化
最初にステージに立ったのは日中友好シンガーを掲げるSaoさんによる弾き語りライブです。
ライブの実演がNFT化されるとの事です。
Saoさんは上海の音楽学院で勉強されているそうですが、コロナで2年近くリモート授業が続いていたので大人数の前で緊張していると言っていました。
それでも堂々のギター弾き語りのステージで「Yell」など2曲を演奏してくれました。
Saoさんの作品はNFT JapanでNFT化されます。
② 前人未見の星空探見家、星旅 標さんによる唯一無二の星空写真NFT化発表
星旅標(ほたびしるべ)さんは世界各地でその場所その時にしか撮れない唯一無二の写真を撮影する「オンリースタープロジェクト」という活動を続けている写真家です。
ステージでは自身の作品を紹介しながら、この写真がなぜ特別なのか、それぞれの写真が持つストーリーを解説してくれました。
写真としてもとても美しいものばかりなので、楽しく話を聞くことができました。
③ 女性トランペッター、村田香菜子さんによる演奏実演 NFT化発表
女性トランペッターの村田香菜子さんが登壇しました。
村田さんは前回五反田のイベントでも迫力ある生演奏を披露してくれたのですが、この日はアップテンポの曲も含めて2曲の演奏を披露してくれました。
④ 新進イラストレーターただちしゅんたさんによるセレクティブNFT LIVE
新進のイラストレーター、ただちしゅんたさんが登壇しました。
ただちさんは女の子をモチーフにした独自のタッチの画風でデザフェスやコミティアでも人気を博した注目のイラストレーターです。
今回はセレクティブNFT LIVEということで、イラストをいくつかのレイヤー(層)に分けて、各パーツを観客の投票で選んで再構築するというパフォーマンスを実演してくれました。
NFTならではのアートの展開だと感じます。
⑤ プロジェクト「寂しがり屋のムーちゃん」
続いて「寂しがり屋のムーちゃん」プロジェクトのプレゼンです。
かわいいゆるキャラ系のムーちゃんをNFTのメジャーアイコンにするべく活動を進めています。
ムーちゃんにはオリジナルのストーリーがあり、NFTの所有者には商用利用を認めるなど投資家にとって魅力的な制度設計もあります。
注目して行きたいキャラクターです。
⑥シンガーソングライター、恵蓮さん 楽曲NFT化販売発表
シンガーソングライターとして活動している恵蓮(えれん)さんのステージです。
とても緊張しているとの話でしたが、「くもりのちさようなら」など2曲を熱唱してくれました。
⑦ AKB48と学ぶ、はじめてのNFT
第2部の最後は「AKB48と学ぶ、はじめてのNFT」という事でAKB48の加藤玲奈さん、中西智代梨さんの2人が登場しました。
AKBの2人が授業形式でNFTについて学ぶという内容です。
登場の前にはステージ脇に警備員が立ち、カメラマンも出てきて急に物々しい雰囲気になりました。
さすがはメジャータレントということでしょうか。
カメラマン以外の写真撮影はNGということでした。
第3部 NFTフューチャーライブ(ネットワーキングパーティー)
第3部はNFTフューチャーライブ&ネットワーキングパーティーと銘打ったイベントです。
ステージにはアイドルを中心とした4組のユニットが上がってパフォーマンスを披露。
一方、フロアでは軽食とお酒が用意されて業界交流会が開催されました。
ライブステージは原則写真NGのため、ユニットの紹介だけさせて貰います。
・エクスマキナ
・SUMMER ROCKET
・READY TO KISS
・ソラネルカンパニー
以上がステージでの講演、パフォーマンスの流れですが、このフェスティバルはこれだけではありません。
出店ブースやカフェブースなどにも魅力ある仕掛けが用意されていました。
記事がかなり長くなってしまったので、次の記事として紹介させて頂きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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