Verge(XVG)
(2021.01.07.改訂)
バージ(XVG)は実際の決済利用を想定し、非常に高い匿名性を備えた暗号資産(仮想通貨)です。
熱狂的なコミュニティを持ち、非中央集権的である事や、ユーザーのプライバシー保護を非常に重視しています。
バージ(XVG)は2014年10月に「DogecoinDark」と言う名称で開発された比較的先行組の コインです。
2016年2日15日に現在年のバージ(Verge)に変更されています。
通貨単位はXVG。149億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング89位に付けています。
●通貨名称 Verge
●通貨単位 XVG
●時価順位 89位* (前回60位**)
●通貨単価 0.9円* (前回1.01円**)
●時価総額 149億円*(前回159億円**)
●公開時期 2014年10月25日公開
●発行上限 165億5500万XVG
●承認方式 PoW
(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)
バージ(XVG)の特長
バージ(XVG)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●匿名性が高い
●処理速度が速い
●コミュニティが活発
と言った項目が挙げられます。
匿名性が高い
バージ(XVG)ではアドレス、送金内容、送受信者を匿名にする事ができます。
非常に匿名性が高い仮想通貨(暗号資産)と言えます。
匿名性が高いコインとしては、モネロやZcashなどが有名ですが、バージは独自の技術で匿名性を獲得しています。
バージ(XVG)ではレイス・プロトコルという仕組みを実装しています。
レイス・プロトコル(Wraith Protocol)は、1つのブロックチェーン上で匿名取引と匿名性のない取引を切り替える事ができる機能です。
この機能はバージ(XVG)の優れている点の1つです。
更にバージでは「ToR」と「I2P」という技術によって高い匿名性を確保しています。
ToR(The Onion Router)は匿名通信を行う為のソフトです。
通信経路が匿名化される為、アドレスが特定されません。
I2P(Invisible Internet Project)は、通信の始点と終点を匿名化した上で通信内容も暗号化する技術です。
ToRとI2Pを使う事で総受信者と送金内容を全て匿名化する事ができます。
処理速度が速い
バージ(XVG)ではSPVという技術によって送金の高速化を実現しています。
SPV(Simple Payment Verification)は、取引記録の承認をする時にブロックチェーンの記録の見出し部分だけをダウンロードする形にして処理を早める技術です。
バージ(XVG)は、取引の処理速度が30秒と高速です。
ビットコインの約10分と比べると処理速度が圧倒的に速く、実用的です。
コミュニティが活発
バージ(XVG)は南米アマゾンに生息しているイグアナの仲間「バジリスク」をモチーフにしたキャラクター「バージリスク」と言う公認キャラクターを持っています。
モナーを擁するモナコイン(MONACOIN)とよく似ています。
実際、バージ(XVG)もモナコイン同様に活発なコミュニティを抱えています。
バージ(XVG)は開発チームがほぼボランティアで開発に当っています。
開発費用も基本的にはコミュニティからの寄付によって運用されています。
世界的なアダルト動画サイトとの提携
バージ(XVG)は、2018年4月に世界有数のアダルト動画サイト「PornHub」と提携し、同サイトの決済手段としてバージ(XVG)が使用される事になりました。
アドルト動画サイトの利用は他人に知られたくない情報と言えるので、 匿名性の高い決済手段としてバージ(XVG)の利用価値は高いと見られます。
バージ(XVG)のデメリット
バージ(XVG)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●技術面の不安
●各国当局の規制対象になりやすい
●国内の取引所で購入できない
と言った項目が挙げられます。
技術面の不安
バージ(XVG)は2018年の4月に51%攻撃と呼ばれるハッキングに会い、数億円もの被害を出してしまいました。
この時バージは、ハードフォークによって事件の前迄取引を巻き戻すと言う対応をします。
ところが翌5月23日には2度目の51%攻撃を受け、2億円相当のバージ(XVG)を盗まれると言う事件が発生してしまいます。
バージ(XVG)のシステムの脆弱性を突かれたものですが、この脆弱性は事件の前から度々指摘されていたものです。
51%攻撃とは、ブロックチェーンに記録する権利を過半数を取得して不正にブロックチェーンを操作する攻撃です。
今回のハッキング事件は、バージの設計上の脆弱性が要因となっている為、必ずしもブロックチェーンの信頼性を損ねるものではありません。
それでも2度も同様の手口で盗まれてしまった事でバージ(XVG)の技術対応カへの信用を大きく落とす結果となりました。
各国当局の規制対象になりやすい
バージ(XVG)は匿名性の高いコインと言う特徴から、マネーロンダリングなど不正な取引に利用されやすく各国当局の規制対象になりやすいと言う側面があります。
バージ(XVG)の採用しているレイスプロトコル/ToR/I2Pと言った技術は、ダークウェブ(闇ネット)などと呼ばれる世界で使われている技術として有名で規制当局のウケが良くない所と言えます。
世界的なアダルト動画サイトとの提携も当局には敬遠されるでしょう。
規制されやすいと言うのはバージ(XVG)のデメリットと言えます。
国内の取引所で購入できない
バージ(XVG)は日本の取引所では取り扱っている所が無く購入する事ができません。
匿名性が有る事やアダルト動画サイトとの提携している事などを考えると、当面は日本国内での上場は難しいと判断できます。
どうしてもバージ(XVG)を購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
海外であれば有力取引所の多くで取り扱われており、取引はしやすいコインと言えます。
2019年6月現在、バージ(XVG)を上場している主な取引所としてはバイナンスなどが挙げられます。
価格の見通し
2021年1月3日現在、バージ(XVG)の価格は0.9円を付けています。
バージ(XVG)は2017年に価格が1万倍以上の高騰を見せ、大きな注目を集めました。
その時には約30円の価格を付けています。
現価格の30倍の実績は既にあると言う事ができます。
2018年08月11日には、世界的な取引所のHuobiにバージが上場されました。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。
まとめ
バージ(XVG)は非中央集権的でコミュニティが熱く、非常に「仮想通貨らしい仮想通貨」と言われるコインです。
51%攻撃への対応など不安面も確かにありますが、自由に仮想通貨(暗号資産)の可能性を模索している楽しい雰囲気があります。
楽しいコミュニティがあるだけでも、先行きは面白いと言えるのではないでしょうか。
今後思わぬ仕掛けをしてくるかも知れません。
バージ(XVG)に注目して下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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