デジタルアセットマーケッツとは。ビットコインもイーサリアムも上場しない謎の暗号資産交換会社は何を仕掛けるのか

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ジパングコインのみを扱う交換会社?!

2022年2月8日に口座開設の受付を開始し、個人投資家向けのサービスを始める暗号資産交換会社 デジタルアセットマネジメント社は、当面の取り扱いコインがまだ実績の無いジパングコイン(ZPG)のみというかなり特殊な交換会社です。
現段階ではビットコインイーサリアムリップルも取り扱っていません。
一見すると余り魅力がない交換会社の様にも見えますが、実際には他の取引所が持たない大きな市場を見据えた交換会社であり、大きな可能性を持っています。
今回は独自の道を突き進むデジタルアセットマネジメントとその魅力を紹介します。

デジタルアセットマネジメント

デジタルアセットマーケッツ社は2022年2月に暗号資産販売所のサービスを開始する、新しい暗号資産交換会社です。
『新しい』と言ってしまいましたが、デジタルアセットマーケッツ社自体は2018年に設立された会社です。
証券システムなどを手掛けるインタートレード社の連結子会社として設立された株式会社インタートレードコイン(INTC)が前身になります。
2019年4月に現在の社名に変更していますが今でもインタートレードの関連会社です。
2022年2月7日のジパングコインの取扱発表を受けて、翌8日にはインタートレード社(東証2部)の株価が一時ストップ高を付ける事態も生まれました。

■会社名称
 株式会社デジタルアセットマーケッツ
■英語表記
 Digital Asset Markets, Inc.
■本社所在
 千代田区一番町18番地川喜多メモリアルビル8階
■会社設⽴ 2018年8⽉1⽇
■会社代表 西本一也代表取締役
■暗号資産交換業登録
 関東財務局長 第00024号
■加盟団体
 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会(JVCEA) 第一種会員

ジパングコインを上場

デジタルアセットマーケッツ社は2月8日から口座開設の受付を開始し、2月17日から取引を開始します。
現段階で取引できるコインは暗号資産『ジパングコイン』1銘柄のみです。
ジパングコイン((Zipangcoin)は三井物産デジタルコモディティーズ株式会社(以下MDC)が発行する日本で初めての金価格に価格が連動するコインです。
通貨記号はZPG。1ZPGが金1gの価格と同じ価格になる様に制度設計されています。
ジパングコインの詳細については別の記事を参照下さい。

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手数料は無料

デジタルアセットマーケッツではコインの売買手数料は無料です。
但しジパングコインは販売所方式での取引なので買値と売値には価格差(スプレッド)があり、この差が実質的な手数料相当の負担になります。
デジタルアセットマーケッツでは0.1%〜5%程度のスプレッドを設定する旨を明らかにしています。

将来は原油コインも⁉

MDCではジパングコイン以降も商品先物(コモディティ)関連の価格と連動した暗号資産を拡充させて行く方針です。
金に続いて原油や大豆といった商品の国際価格に連動した暗号資産が発行されてくる事も考えられます。
そしてそれらの新しいコインの窓口となるのがデジタルアセットマーケッツという事になるのです。
もちろんMSCは他の交換会社(取引所)への上場も視野にいれている筈ですが、デジタルアセットマーケッツとしては商品先物価格連動コインの総合販売所として進化して行こうという戦略がはっきりと見えます
商品先物に強い暗号資産交換会社という立ち位置がデジタルアセットマーケッツ社の最大の魅力になるのです。

膨大な商品先物市場

商品先物への投資、あるいはCFD投資などをされている個人投資家の人は余り多くは無いと思います。
馴染みが無い事も理由の1つだとは思いますが、それ以上に個人投資のための仕組みが整備されていない事が問題です。
手数料、取引単位(ロット)、注文の複雑さ、流動性など多くの点で個人投資家に優しいとは言えません。
商品先物が暗号資産、トークンの形になる事で、こうした問題の殆どが解決する可能性があります。
商品先物やCFDの取引は膨大な市場を持っているので、この市場に暗号資産が入って行く意味はとても大きいのです。

投資としても魅力的

市場が大きいといっても例えば金などの価格は安定的なので投資としてのメリットが少ないと感じる向きもあると思います。
日々売買を繰り返すデイトレーダーはともかく、コインを持って一定期間保有する事を想定するならば詳しい知識が無いと利益を得るのが難しいと考えるのも無理がありません。
ただ価格が安定しているコインは分散型金融(DeFi)の分野での需要が高く、DeFiサービスを上手に利用する事で高い金利を低リスクで獲得する事もできます。

三井物産

ジパングコインを発行する三井物産デジタルコモディティーズ社は三井物産の100%子会社です。
販売を手掛けるデジタルアセットマーケッツ社も三井物産が出資をしている会社です。
商品先物市場と暗号資産を掛け合わせた市場を創造していこうという三井物産の戦略が伺えますね。

まとめ

デジタルアセットマーケッツはジパングコインを皮切りに商品先物市場の銘柄の価格に連動するコインを取り扱って専門性の高い存在になろうとしている交換会社です。
暗号資産市場にとってはもちろん、個人投資家にとってもDeFiと組み合わせる事で有利な投資が可能になります。
特性をよく理解すれば、魅力的な暗号資産交換会社に感じられると思いますよ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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