JPYCとは⁉日本円連動のステーブルコインを解説⁉

仮想通貨(暗号資産)
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JPYC

JPYC公式サイトより

JPYCは日本円の価格に連動し1JPYC=1円で取引される日本発のステーブルコインです。
JPYCは法的には仮想通貨(暗号資産)では無いのですが、ブロックチェーンに裏付けされていて実際の使い勝手は仮想通貨と変わりません。
まだ生まれて間もないコインですが、今後の日本の仮想通貨業界で非常に重要な地位を占める可能性を持っています。
今回はJPYCを紹介します。

ステーブルコインとは⁉

ステーブルコイン(Stable Coin)は価格変動が少なくなるように設計された仮想通貨の総称ですが、一般的にはドルやユーロなどの法定通貨と価格を連動させたコインを指します。
法定通貨の価格と連動(ペッグ)させるという意味で「ペッグ通貨」と言われることもあります。
ビットコインなどと違って価格は法定通貨とほぼ同じなので値上がり差益を狙う投資対象とには余りなりませんが、仮想通貨市場にとっては非常に重要な意味を持っています。
ドルと連動させたステープルコインとしてはテザー(USDT)USD コイン(USDC)MakerDAI(DAI)などが知られています。
日本円に連動(ペッグ)したコインとしてもGMOグループのGYENなどが存在していますが日本国内で法的に流通可能なコインにはなっておらず利用が難しい状態になりました。
JPYCは仮想通貨的な機能を持ちながら日本でも法的に流通できる初めてのステーブルコインと言えます。

前払式支払手段⁉

JPYCは2021年1月に前払い式の電子コインとして発行されました。
法律的には「前払式支払手段」という定義になりますがわかりにくいですね。
大まかに言うとプリペイドカードや電子マネーと同様のカテゴリーとなり、仮想通貨とは区分けされています。
但しJPYCの場合は技術的にはイーサリアムの規格(ERC20規格)によって発行されたトークンとなっており、ブロックチェーン技術に裏付けされています。
非常にユニークな存在と言えます。

JPYC株式会社

JPYCinc公式サイトより

JPYCを発行しているは日本暗号資産市場株式会社として2019年11月に創業した新興の企業です。
同社は2021年5月に社名をJPYC株式会社に変更し、JPYCの会社というカラーを鮮明にしています。
6月には関東財務局に「自家型前払式支払手段発行体」としての届出書を提出し、未使用残高の100%+1,000万円相当の供託を行っています。

■会社名称 JPYC株式会社
■設立年度 2019年11月
■事業内容 前払式支払手段の発行
■公式HP  https://jcam.co.jp/

JPYCの特徴

JPYCの特徴、メリットとしてはどの様な点があげられるでしょうか。
主な項目としては以下のものがあげられます。

●誰でも購入できる
●安い手数料で送金できる
●アマゾンの商品を購入できる
●発行企業の破産によるリスクが少ない
●安いレートでの入手もできる
●税金面でのメリット

●インセンティブ提供プログラム

誰でも購入できる

JPYCは誰でも公式サイトで日本円で購入することが可能です。
JPYCの公式サイトでは2021年6月時点では日本円イーサリアム(ETH)での購入に対応しており、ビットコイン(BTC)での購入についても準備を進めているとの事です。
受取の為のETHアドレス(ERC規格のトークンが受け取れるアドレス)が必要になります。
日本円だと10,000円から購入可能です。

安い手数料で送金できる

JPYCイーサリアムの規格(ERC20規格)で発行されたERCトークンです。
メタマスクなどERC規格に準拠したウォレットで入金・送金を行うことができます。
イーサリアムでは送金手数料の高騰が問題になりましたが、JPYCはイーサリアムのネットワーク以外にポリゴン(Matic)やxDAIといったネットワークも使うことができます、
ポリゴンなら圧倒的に安い手数料で送金することができます。

アマゾンの商品を購入できる

JPYCは物や金券の購入に1JPYC=1円で利用可能です。
今後使える場所は拡大していくと見られますが、現時点で注目されるのはアマゾンの商品がJPYCで購入できることでしょう。
厳密にはアマゾンの代理購入でアマゾンギフト券は購入できないなどいくつか条件は付きますが、一般的な商品購入の支払いに使えることは大きな利点と言えます。
今後の拡大にも期待です。

発行企業の破産によるリスクが少ない

前述した様に、JPYC社は2021年6月に未使用残高の100%に加えて1,000万円相当の供託を実施しています。
法律的には未使用残高の50%で良い所を100%以上の資産を預けているわけです。
JPYC社に万一の事があった場合でも供託金が弁護士を通じて支払われます。
発行企業、運営企業の破産による資産の消失リスクは非常に低いと言って良いでしょう。

安いレートでの入手もできる

JPYCは公式サイトでは1JPYC=1円のレートですが、実際の流通価格は必ず1JPYC=1円に固定されている訳ではありません。
分散型取引所などでは1円より低いレートで交換されているケースもあります。
アマゾンなどの支払いは1円相当としてできるので、この差を利用してお得に物品を獲得することもできます。
あるいはこの差を利用してステーブルコインでありながら利益を上げることも可能です。

税金面でのメリット

JPYCは税制的には仮想通貨の区分では無く、プリペイドカードなどと同じ扱いになるため、コインの取得に対して税金は掛かりません。
(但し仮想通貨をJPYGに交換する場合、仮想通貨側で利益が出ていればその分は課税対象になります。)
DeFiなどでJPYCを利用する場合に有利になるケースが出てきます。

インセンティブ提供プログラム

JPYC社では、分散型取引所(DEX)に50,000JPYC以上を流動性資産として提供すると、提供量と提供期間に応じて報酬をお受けとりいただけるJIPというインセンティブ提供プログラムを展開しています。
報酬をUSDコイン(USDC)で受け取りる魅力的なプログラムです。
JPYCを提供したタイミング時に分散型取引所にJPYCの総額がどれだけあるかにより以下の様にフェーズが決定されます。

• フェーズ1 DEXのJPYC総額5,000万円まで
• フェーズ2 総額 2億5,000万円まで
• フェーズ3 総額 5億円まで
• フェーズ4 総額25億円まで
• フェーズ5 総額50億円まで

更に各フェーズ毎に資産を提供した期間によって報酬が決まります。

1年継続2年継続3年継続4年継続5年継続
フェーズ110%8%6%4%2%
フェーズ28%6%4%2%
フェーズ36%4%2%
フェーズ44%2%
フェーズ52%

JIPの詳しい内容・条件などについてはJPYC社の公式サイトで確認下さい。

JPYCの問題点

JPYCの問題点、デメリットとしてはどの様な点が考えられるでしょうか。
主な項目としては以下のものがあげられます。

●国内取引所で取引できない
●リアルタイム購入ができない
●完全に1JPYC=1円では無い

国内取引所で取引ができない

JPYCは国内の仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)には上場されておらず、JPYCを購入したり、JPYCを使って取引をしたりすることができません。

リアルタイム購入ができない

2021年6月現在、JPYCの公式サイトでは日本円で即時購入することができません。
現状ではJPYC社の口座に日本円を振り込み、対価としてJPYCを送付して貰うという割とアナログな方法となっています。
実際には振り込むとかなり迅速に対応・送金対応をしてくれますが、即時的とは言えません。

完全に1JPYC=1円では無い

日本円に連動させているコインと言いながらも、完全に1JPYC=1円で流通していないという点はデメリットとしてあげられます。
JPYC公式サイトでは1JPYC=1円のレートでJPYCを獲得することができますが、分散型取引所(DEX)などでは1JPYCが1円相当以下の価格で流通しているケースも見られます。
こうした乖離が更に拡大したり常態化する様だとステープルコインとしてはまだ課題があるという事になります。

今後の価格動向

JPYCはステーブルコインなので今後も1JPYC=1円の水準を維持することを求められます。
運営上の問題が生じなければ寧ろ1JPYC=1円の精度が上がってくると考えられます。
そのため一般的には価格上昇による差益を狙う投資の対象ではありません。
但し極端に需要が膨らんだり、運営の大きな問題が生じたりすると一時的に価格が乖離する可能性もあります。

まとめ

JPYC公式サイトより

JPYCは日本のJPYC社が世に送り出した日本円連動のステープルコインです。
日本の法制度を良く研究し、巧みに規制を回避し使いやすいコインとしての機能を確立しています。
今後広く認知され、流通して行けば日本を代表するステーブルコインの地位を固めて行くかも知れません。
さまざまなアクションを考えている様なのでJPYCの動きに注目して下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。

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