Compoundとは!?DeFiブームに火を付けた仮想通貨のレンディングを解説

ブロックチェーン
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Compound

Compound(コンパウンド)は分散型金融(DeFi)の中で、特に仮想通貨(暗号資産)の貸付サービスに強みを持つプラットフォームです。
資産を担保に仮想通貨を貸付する「レンディング」は、仮想通貨投資に新たな投資手法をもたらすサービスとして大きな注目を集めています。
このレンディングの分野に於いて、CompoundはAaveと共に最大手のプラットフォームの座にあります。
イーサリアムベースから独自チェーンへの意向構想も発表するなど将来に向けた動きも活発です。
今回はこのCompoundが展開するレンディングプラットフォームについて紹介して行きます。
Compoundの発行する仮想通貨(暗号資産)「COMPトークン(COMP)」の概要については別の記事を参照して下さい。

■PJ名称 Compound/コンパウンド
■PJ区分 レンディングプラットフォーム
■公式HP https://compound.finance/governance/comp

コインベースも出資するプロジェクト

Compoundのプロジェクトには、米国最大の仮想通貨取引所・コインベースや米国の大手ベンチャーキャピタルであるハンドリーセン・ホロウィッツなど錚々たる機関が出資をしています。
2020年7月にはCompoundの融資額が10億ドルを突破し、大型の融資プラットフォームとして認知されるようになりました。

イーサリアムベースのDeFi

Compoundイーサリアムのブロックチェーンを使って分散型のレンディング(貸付)サービスを展開するプラットフォームです。
流動性マイニングという投資方法を浸透させて2020年にDeFiブームに火を付けた存在でもあります。
2020年12月にはイーサリアムベースのブロックチェーンから独自のチェーンを開発して移行する意向を示しました。
今後益々の発展が期待されます。

Compoundの特長

Compoundの特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては以下の項目があげられます。

●資産を預けて金利を受け取れる
●仮想通貨を借りることができる
●変動金利と固定金利を選べる
●貸し手と借り手の両方にCOMPを配布
●本人確認が要らない
●大手監査法人の監査を受けている

資産を預けて金利を受け取れる

Compoundに資産を預ける(貸し出す)ことで預け入れ証明書の代わりとなるcトークンを受け取り、cトークンの保有者は所定の金利を受け取ることができます。
cトークンはDaiを預けるとaDai、USDCを預けるとcUSDCという形で1:1の比率で発行されます。
100DAIを預けると100cDaiトークンが発行されるわけです。
cトークンは預入れ時に発行され、償還時に消失します。
2021年5月4日時点で12種類のコインを預けることができます。
気になる利率ですが、コインによって大きく異なり殆ど0%のものもありますが、需要の多いステープルコインは高く、DAIだと4.1%、USDTになると6.83%の金利がついています。

仮想通貨を借りることができる

Compoundに預けている資産を担保に仮想通貨を借りることができます。
(短時間無担保で仮想通貨を借りるフラッシュローンという仕組みもあるのですが、用途が特殊なのでここでは割愛します。)
通常のレンディングプラットフォームでは取り扱いコインを絞る傾向にあるのですが、Aaveは取り扱い銘柄が非常に多いのが特徴となっています。
需要の多い米ドル連動型のステープルコインだけでも7種類に対応している他、2021年5月時点で計12種類の通貨に対応しています。

貸し手と借り手の両方にCOMPを配布

2020年6月、Compoundは資金の貸し手と借り手の両方に双方にCOMPトークンを配布することを発表しました。
COMPトークンはCompoundのガバナンストークンとして発行され、コインとして売買も可能です。
COMPトークンの価格が上がれば利用者は思わぬ利益を手にすることになり、実際COMPの価格は大幅に上がりました。
Compoundの成功を受けて多くのDeFiプロジェクトがガバナンストークンを導入し、DeFi人気に火が付きました。

本人確認が要らない

担保を出す出さないに関わらず、資産を借りる場合には個人情報や本人確認書類の提出などが必要になりますが、Aaveでは借りる際も預ける際もそうした手続きを必要としません。
Aaveのネットワークに自分のウォレットを接続するだけで取引をすることができます。
この手軽さは分散型金融(DeFi)の大きなメリットと言えます。

大手監査法人の審査を受けている

Compoundは監査法人Open Zeppelinなどにプロジェクトの監査を受けており、監査結果は公開されています。
Open ZeppelinはコインベースBraveAaveなどの監査も手掛けた大手監査法人です。
だから大丈夫と言いきれる訳ではないですが、こうしたプロセスを経ていないプロジェクトと比べれば格段に信頼性が高いことは言うまでもありません。

Compoundの問題点

Compoundの問題点、デメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては以下の項目があげられます。

●金融庁認可のサービスではない
●類似プラットフォームとの競合

金融庁認可のサービスではない

Compoundは日本の金融庁が認めている金融サービスではありません。
そのためもしAaveとの取引で何か問題が生じても行政が助けてくれることはありません。
資産を失うようなことが
本サイトもCompoundの利用を推奨しているわけではありません。
実際に利用する場合は御自分の判断、自己責任でお願いします。

類似プラットフォームとの競合

Compoundは有力な(分散型の)レンディングプラットフォームですが、Aaveという強力な競争相手を抱えています。
レンディングのユーザーは金利の僅かな差にも敏感な人が多いのでAaveや後発のプラットフォームに顧客を奪われてしまうリスクが常にあります。

まとめ

Compoundは分散型レンディングという市場で強力な地位を築き、更に拡大させようとしています。
レンディングの市場は将来性が高く、また多くの関連ビジネスを生み出すものと期待されています。
個人の投資としてもコインの価格変動による差益を狙うだけではない、様々な投資手法をもたらしてくれるサービスであり、レンディングは重要です。
是非Aaveのサービス、そしてレンディングに注目してみて下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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