Symbol(XYM)とは!?暗号資産NEMの大型アップデート版を解説

仮想通貨(暗号資産)
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Symbol(XYM)

Symbol 公式サイトより

Symbolは、日本でも人気の高い暗号資産NEM(XEM)の大型アップデート版として開発された新しいプラットフォームです。
NEM/Synbolと紹介されることもあります。
NEMのアップデートとは言いながらもNEMとは別のプラットフォームとして展開されます。
そしてSymbolのプラットフォーム上で稼働する暗号資産(仮想通貨)が「XYM(ジム)」です。
Symbolは2021年2月中にもメインネットが公開される見込みです。
SymbolはNEMのコミュニティや暗号資産界隈で公開前から非常に高い期待を寄せられています。
なぜSymbolが注目されるのでしょうか。
またなぜNEMでは無く、新たにSymbolを展開することにしたのでしょうか。
今回はSymbolとXYMについて、その経緯と特徴、今後の展開を紹介します。

■PJ名称  Symbol
■通貨名称 XYM
■承認方法 PoS+

NEM

NEMは2014年6月25日にα版が公開された暗号資産のプラットフォームです。
翌2015年3月31日にはメインネットが公開されています。
NEMのプラットフォーム上で動く仮想通貨がXEMとなっています。
XEMは数多くの独創的な機能を備えた暗号資産で、日本でも人気となりました。
ところが2018年1月に、日本の暗号資産交換会社コインチェックで大量のNEM(XEM)流出事件が発生してしまします。
技術的にはNEMに問題があった訳では無く、取引所側の脆弱性を突かれた事件だったのですが、暗号資産業界のみならず一般社会でも大きく取り上げられ、NEM(XEM)の価格は大幅に下落しました。

大型アップデート「カタパルト」

価格的には低迷していた最中、NEMの大型アップデート計画は2019年7月にスタートします。
NEMを展開する中で生まれたさまざまな問題を克服し、さらに機能を拡充するためのアップデートです。
開発を進める中で、NEMのままバージョンアップさせる形では無く、新たにプラットフォームを作り直してより良いものを作ることになりました。
当初この大型アップデートは「カタパルト」という名称で呼ばれていたのですが、その後カタパルトという名称が商標として登録できないことが判明し、2020年1月にプラットフォーム名をSymbolに変更しています。
またSymbolのプラットフォーム上で動く通貨の名称もXYMに決定しています。

NEM/Symbol経済圏

NEM/Symbolは「新しい経済圏を創造して行くこと」を目指しているプロジェクトです。
元々NEMは経済的なシステムが回るようにさまざまな「仕掛け」を組み込んでいたのですが、Symbolではより円滑にシステムが回るように一から見直して制度設計がされています。
Symbolのシステムに何らかの貢献をした人に対するインセンティブが整備され、公平性も重視されています。
エコシステムの制度設計という点ではNEM/Symbolが暗号資産の中でも抜けているかも知れません。

NEMにSymbolが付いてくる

SymbolのコインXYMは、NEMのコインであるXEMの保有者に付与されることが決まっています。
2021年2月にもXEMの保有残高確認(スナップショット)が行われ、対象ウォレットにXEMを保有し、オプトインと呼ばれる申請をしたユーザーを対象に保有1NEMに対して1XYMが無料で付与されることになっています。
NEMを持っているとXYMという有望な暗号資産も手に入るので、これだけでも随分と得な気がしますね。
本来は2020年12月にもスナップショットが実施される予定だったのですが、延期されて2021年になっています。
取引所のウォレットでXEMを保有している場合でも、国内の殆どの暗号資産交換会社がオプトインを実施することを表明しているのでXYMの付与を受けられる見込みです。
(※但し2021年2月現在、XYMが金融庁のホワイトリスト入りが確定していないため、XYMのままユーザーに還元されると決まったわけではありません)

Symbolのメリット

さてNEMを保有し、オプトインを実施することでSymbolのコインXYMが貰えることは分かりましたが、Symbol(XYM)はどんな特徴を持っているのでしょうか。
主な特徴、メリットとしては以下の項目が挙げられます。

●高度な経済システム
●圧倒的な処理能力
●効率的で公平な承認アルゴリズム
●投資機会が多い

高度な経済システム

Symbolではイーサリアムなどが展開している『さまざまなアプリケーションがプラットフォーム上で動くエコシステム』をより高度な形で実現しようとしています。
Symbolのプラットフォーム上で資格・権利・個人情報の証明を記録したり、証券を保有したりできるようになります。
あるいはトークンを発行して資金を集めることも可能です。
DEXブロックチェーンゲームを連携させることもできます。
こうした展開はイーサリアムでも既に実現していますが、Symbolはよりスムーズに簡単に展開できる環境を構築します。
今後Symbolは、NEMと同じように大型バージョンアップ「イーサリアム2.0」が控えるイーサリアムや、ポルカドットなどと競合していくことになりそうです。

圧倒的な処理能力

Symbolでより高度なエコシステムを実現するために、通貨機能を担うXYMNEM(XEM)とは桁違いの処理能力を実現しようとしています。
Symbolの通貨機能を担うXYMの処理能力は1秒間に4000件を超えるとされ、ビットコインやイーサリアムとは比較にならないほどの圧倒的な水準です。
XYMでは取引情報を纏めたデータの塊(ブロック)の形成時間も約30秒と大幅に短縮されます。
取引、決済の実用性が格段に上がることは間違いありません。

効率的で公平な承認アルゴリズム

XYMの取引記録の承認方式にはPoS+という方式が採用されています。
SymbolではこのPoS+という方式によってより効率的で公平なシステムを形成しようとしています。
ビットコインで採用されているPoW方式はマイニングによって取引承認に必要な特定の数値を見つけ出した者に報酬を与える仕組みです。
ただPoWでは無数のCPUが承認の為にフル稼働し、膨大な電力を消費するなど大きな問題を抱えています。
これに対しNEMではPoI(Proof of Inportance)という承認方式を採用しました。
NEMのシステムに重要な(貢献した)人がより多くの報酬を受け取るという考え方に立った承認方式です。
XYMではNEMのPoIからさらに進化させたPoS+という方式を採用しました。
通常のPoS方式ではコインをたくさん保有している人が有利で多くの報酬を獲得するのですが、XYMのPoS+ではそこにインポータントスコアという評価を加味しています。
これによって資金力に余り関係なくアクティブなアカウントを優遇するという仕組みを作っています。

投資機会が多い

Symbol(XYM)はNEMの目指す「新しい経済圏を創造して行くこと」を更に前に進めるために生まれたプラットフォームです。
NEM/Symbolの目指す「新しい経済圏」とは分散型の経済圏という概念です。
国家や地域組織が規制・管理する経済圏を飛び越えた、特定の管理者に頼らない経済圏をイメージしています。
Symbolのプラットフォームでは「新しい経済圏」を回して行くために様々な形のインセンティブを用意しています。
従ってSymbolは多くの投資機会を提供するプラットフォームと言えます。
Symbolでは主に以下の様な収益手段があります。

■XYMの価格差益
■ハーベスト(収穫)
■ハーベスターから委任報酬を得る

XYMの価格差益

XYMは発行前から世界中の大手取引所に上場されることが確実視される暗号資産です。
Symbolの経済圏が成長するに従って、自ずとXYMの価格が上がってくることが考えられます。
XYMはNEM(XEM)の保有者に同数が付与されるので最初から十分な量が市場に供給され、流動性も十分に確保されます。
他の暗号資産同様、XYMを保有して価格上昇を狙うことも有力な投資手段となります。。

ハーベスト

SymbolにはNEM同様「ハーベスティング(収穫)」という収益機会があります。
Symbolにはビットコインの様なマイニング(採掘)とい報酬の仕組みはありません。
その代わりにあるのがハーベスティング(収穫)です。
SymbolではXYMで取引が行われる度に手数料が発生します。
XYMは約30秒毎に取引記録の塊(ブロック)が生成されますが、そのブロックには取引手数料も纏められ、ハーベスティングの報酬として分配されることになります。
ハーベスティングには以下の2つの方法があります。

●ローカルハーベスティング(Local Harvesting)
●委任ハーベスティング(Delegated Harvesting)

ローカルハーベスティング

ローカルハーベスティングは自分でノードを抱えてハーベスティングを行なう形です。
サーバーなりPCを用意し24時間稼働させてノードを構築します。
ノードの運営者には報酬としてXYMが配分されるので、それを収穫(ハーベスティング)します。

委任ハーベスティング

委任ハーベスティングは自分ではノードを抱えず、他のノードに委任して行なうハーベスティングです。
委任ハーベスティングは10,000XYM以上を対象となるウォレットに保管しておく必要があります。
取引所のウォレットからは参加できません。
自分でサーバーを用意したり、パソコンを稼働させ続ける必要がないのでハードルは低いと言えません。
但し5,000万XYM以上を保有する超大口のアカウントは参加できません。

ハーベスターから委任報酬を得る

Symbolでは抱えているノードに接続してきた委任ハーベスターから委任報酬を得るという仕組みが用意されています。
フルノードに委任してくるハーベスターから収穫量の25%を受け取ることが可能です。

Symbolのデメリット

Symbol(XYM)デメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主なデメリットとしては以下の項目が挙げられます。

●国際的な知名度の不足
●日本の取引所で売買できない

国際的な知名度の不足

Symbol(XYM)はまだ本格的に動き出してはおらず、一般的な認知度があるとは言えません。
NEM(XEM)にしても、日本では人気のある暗号資産ですが、これまでは決して国際的に知名度の高い暗号資産とは言えませんでした。
この点は大きな不安と言えます。
ただ2020年の年末以降のNEMにはポジティブなニュースが相次ぎ、海外の大手取引所への上場も相次ぎました。
時価総額ランキングも上昇してきています。
NEMの知名度上昇と共にSymbolへの関心も高まってきており今後どこまで認知されてくるかは注目でもあります。

日本の取引所で売買できない

XYMは2021年2月10日時点ではまだ発行されていない暗号資産なので、当然日本でも海外の取引所でも取り扱われていません。
実際にはXYMをエアドロップで貰える「権利」を取引している取引所も一部海外にあるようですが、さすがにフライングの度が過ぎると言わざるを得ません。
ただXYMの発行後は海外の多数の取引所に上場することが確実視されています。
日本でも暗号資産交換会社が上場の働きかけを進めていますが、すんなり行くかどうかはまだはっきりしていません。
日本の場合、これまで新しいコインの上場を金融庁が認めるには海外の取引所で1年以上の取引実績があることが実質的に必要とされています。
NEM(XEM)の発展型であるXYMが特定的に認められるかどうかは確定していません。
場合によっては日本での上場が一年以上先になる可能性も残されています。
これはリップルの保有者に付与されるSPARKと同様な状況にあると言えます。

まとめ

Symbol(XYM)はNEMの開発グループが万を持して世に送り出すプラットフォームであり、暗号資産です。
Symbolの経済圏が順調に拡大すれば、イーサリアムやポルカドットらと並び立つ存在になることも考えられます。
技術的な水準は高く、制度設計もよく練られています。
Symbolの展開に先立って何度も規模の大きなテストを実施して完成度を高める手法も評価できます。
これからどの様な新しい経済圏が形成されるか、注目していきたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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