ビットコイン・キャッシュが分離するの!?今回のハードフォークの意図はどこにあるのか。

暗号資産(仮想通貨)
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ビットコイン・キャッシュがハードフォークを実施

ビットコインキャッシュ(BCH)が2020年5月15日にネットワーク性能を強化するためのハードフォークを実施しました。
国内の仮想通貨(暗号資産)交換業者に口座を開設してる人には各社から「ハードフォーク実施に伴うBCHの預入、送金停止のお知らせ」といった内容のメールが届き、何だろうと気にしていた人も少なくないと思います。
今回はビットコインキャッシュがハードフォークによってどう変わるのかについてお伝えします。

ビットコイン・キャッシュ

ビットコイン・キャッシュ(BCH)はビットコイン(BTC)から分離する形で派生まれた仮想通貨(暗号資産)です。
ビットコイン・キャッシュ自身、4,709億円の時価総額を誇り、名だたる仮想通貨(暗号資産)の中で時価総額第5位につける堂々のメジャーコインでもあります。
ビットコインからの派生コインとしては最大の知名度と規模を誇るコインです。

●PJ名称 ビットコイン·キャッシュ
●通貨名称 Bitcoin Cash
●通貨単位 BCH
●公開時期 2017年8月発行
●通貨価格 25,582円※
●時価総額 4,709億円※
●時価順位 第5位※
●発行上限 2,100万枚
●承認方式 PoW(Proof of Work)

※順位、単価、時価総額はCoinMarketCap 2020.05.15.発表データより集計

ハードフォークで生まれたビットコインキャッシュ!?

ハードフォークとは、変更前とは互換性の無い形で仕様変更・アップグレードを実施する事です。
元々ビットコイン・キャッシュは2017年8月のビットコインの仕様変更の際に、ハードフォークによってビットコインから分離する形で誕生しました。
分離の主な原因は、ビットコインの抱えていた問題への対応方法について、一部のマイニンググループが強く反対した事にあります。
分離したので、ビットコインとは全く別の独立した仮想通貨(暗号資産)になります。
因みに変更前と互換性がある仕様変更はソフトフォークと呼ばれます。
ビットコイン・キャッシュの概要については記事を参考にして下さい。

そうした経緯もあるので、ビットコイン・キャッシュのハードフォークと聞いて、「ビットコン・キャッシュが分離する!?」「また新しいコインが生まれる!?」といったイメージを持つ人もいると思います。
但し前述のように、ハードフォークとは「変更前とは互換性の無い形で仕様変更・アップグレードを実施する事」を指しています。
分離してコインが生まれる時の手段としてハードフォークが使われるだけで、ハードフォークに分離が不可欠な訳ではありません。
今回はビットコインキャッシュが自らの機能を拡充させる目的で行う仕様変更(ハードフォーク)ということになります。

ビットコインキャッシュの今回のハードフォークでは主に4つの項目があります。

●取引記録の承認方式の一部変更
●オペレーションコードに「OP_REVERSEBYTES」を追加
●トランザクションチェーンの拡大
●リプレイプロテクションの更新

となります。
どれもかなり専門的な用語のオンパレードですが、基本的にはスケーラビリティ性の大幅な向上を狙ったアップグレードとなります。

一年前には異常発生

ビットコイン・キャッシュは一年前の2019年5月15日にもハードフォークを実施しましたが、この時にはハードフォーク後にブロックチェーンに異常が発生したと各取引所が報じ一時緊張が走りました。
この件もあって今回のハードフォークを前に、有力な仮想通貨取引所では事前に注意換気を行ない、一時的にビットコイン・キャッシュの預け入れや送金を停止する措置を取って事態に備えました。

半減期も迎えました

ビットコイン・キャッシュはビットコインより1ヶ月ほど早く、4月8日にマイニング報酬の半減期を迎えました。
半減期によってマイニング報酬は文字通り半分になり、マイニングの採算性が悪化します。
これによって撤退を決めるマイナーが出て一時的に取引記録の承認が遅れるなど不安定な状況になりました。
その半減期の余韻が残る中で今回のハードフォークを迎えたわけです。
但しビットコイン・キャッシュでは半年周期でハードフォークを伴うネットワークアップグレードを繰り返しており、今回もその一貫と冷静に捉える意見が一般的です。

資金調達も組み込み済

ビットコイン・キャッシュの開発を行うBitcoin ABCは、2020年2月15日にマイニング報酬の5%を徴収し、開発資金としてビットコインキャッシュのシステムへ分配する方針を発表しています。
資金調達によって開発環境を提供し、ユーザーが日常的にビットコイン・キャッシュを電子マネーとして利用できるシステムを整備します。

まとめ

そうした中で迎えたハードフォークでビットコイン・キャッシュがどういった動きを見せるのか注目されましたが、ここまでの所は無難に進んだ模様です。
同じ5月にはビットコイン(BTC)も半減期という大きなイベントを迎えました。
ビットコインキャッシュは能力を拡充してビットコインにも迫ろうとしています。
今年はイーサリアムも大規模なアップデート「イーサリアム2.0」を予定しています。
メジャーコインの動向から目が離せません。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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