セントラリティ(Centrality/CENNZ)
セントラリティは分散型アプリケーション(DApps)用のプラットフォームです。
セントラリティ(CENNZ)はセントラリティのプラットフォーム上で動くコイン(トークン)となります。
ICOを開始後僅か6分でコイン(トークン)を完売し、100億円以上の資金を集める大成功を収め衝撃を与えました。
●PJ名称 Centrality
●通貨記号 CENNZ
●ICO実施 2018年1月15日実施
●通貨単価 1.85円※
●時価順位 261位※
●時価総額 14億8000万円※
●過去最高額 58.31円(2018.04.25.)
●総発行枚数 12億枚
●公式サイト https://www.centrality.ai/
(※2019.09.25. CoinMarketcap公開データより集計)
セントラリティのICO
セントラリティ(CENNZ)は2018年1月15日にICOを実施しました。
発行されたコイン(CENNZ)はイーサリアムのトークン発行機能を利用したERC20規格のトークンとして発行され、トークンセールの決済にはイーサリアム(ETH)が使われました。
ICOに参加してセントラリティ(CENNZ)を購入したい人は、代金としてイーサリアム(ETH)を指定されたアドレスに送金してそれで購入すると言う形です。
トークンセールは1月15日~3月31日迄の予定でしたが、開始後僅か6分で100億円以上のコイン(トークン)を完売する大盛況となります。
セントラリティではICO前の2017年後半にもプレセールを実施しており、既に4万ETHを調達していました。
セントラリティはプレセールと今回のICOで総額2億6200万ドル相当のイーサリアム(ETH)を調達する事ができたと発表しています。
2018年を代表するICO案件となりました。
なぜICOが成功したのか
なぜセントラリティはこの様な記録的な成功を納める事ができたのでしょうか。
主な理由としては
●初のTGE案件
●プロダクトの有る案件
●優秀な開発チームとニュージーランド政府の支援
と言った項目が挙げられます。
初のTGO案件
セントラリティ(GENNZ)のICOは、CTIAと言う機関が精杏した最初の「TGE案件」として実施されました。
TGE(Token Generating Event)とは、スイスのCTIAという調査会社がICO計画に対して集めた資金の使用目的、流通の仕組みや暗号資産の利用、技術的な裏付けなどを精査し、お墨付きを与えた上で実施するICO案件の事です。
事業計画の内容について専門機関の認証が付いた事が投資家の信頼を勝ち取る助けになった事は間違いありません。
プロダクトの有る案件
Centrality(CENNZ)ではICO実施する前の時点で既に20以上のアプリケーションが稼働していた事も成功の大きな要因です。
多くのICO案件がホワイトペーパー(事業提案書)の公開時には何も形になったものを持っていないのに対し、セントラリティではマクドナルド氏らが自ら投資をして開発を始めてプロダクトを創り出してからICOを実施すると言う手順をとっています。
非常に誠実なICOへの姿勢が投資家から高く評価されています。
優秀な開発チームとニュージーランド政府の支援
Centralityの開発チームはニュージーランドに拠点を置き、有名企業や大学などから優秀な技術スタッフが集結してブロックチェーンベンチャースタジオを形成しています。
セントラリティでは、Google、アリババ、百度(バイドゥ)など錚々たる企業での経歴を持つ豊富な人材を抱えており、技術面への信用にも繋がっています。
ニュージーランド政府から3年間で1500万ドルに及ぶ無償支援を受けています。
詐欺的なICO案件とは一線を画すプロジェクトである事が分かります。
創設者アーロン・マクドナルド
セントラリティの創設者アーロン・マクドナルド(Aaron McDonald)CEOは約20年の経験を持つ技術者です。
マクドナルド氏はセントラリティを将来的には一般のユーザーが簡単にアクセスできる窓口の様なプラットフォームにしたいと言うビジョンを持っている事を明らかにしています。
セントラリティ (CENNZ)の特長
セントラリティ(CENNZ)の特長はどの様なものでしょうか。
主な項目としては
●DApps用のプラットフォーム
●アプリ開発を容易にするモジュール
●単独アカウントで全てのアプリが利用可能
●大手企業との提携
と言った項目が挙げられます。
DApps用のプラットフォーム
セントラリティは分散型アプリケーション(DApps)用のプラットフォームです。
DAppsとは端的に言うとブロックチェーン技術を使ったアプリケーションの事で、セントラリティはアプリケーションを開発したり動かしたりするの為の基幹システムを提供するプロジェクトだと言う事ができます。
プラットフォームを利用して、ゲームやメールアプリなどさまざまなアプリケーションを創る事が可能なのです。
アプリ開発を容易にするモジュール
現在DApps開発のプラットフォームとして最も利用されているのは、イーサリアムのプラットフォームです。
しかしながらイーサリアムは、プログラムに難易度が高く且つマイナーなsolidityと言うプログラム言語を使っている為、DAppsの開発が難しいという問題を抱えています。
実際の所イーサリアムを利用したプロジェクト開発は、アプリケーション開発と言うよりも殆どがICO用のトークン発行機能の利用に留まっています。
これに対しセントラリティではICOやフィンテック用途だけではなく、日常生活の中で使われるアプリケーションを開発する基盤となる事に焦点を当てています。
その為に開発者に豊富なツールやライブラリを提供し、開発者がブロックチェーン技術を詳しく理解していなくてもアプリケーションの開発ができるように設計されています。
セントラリティではアプリケーション開発の煩雑な工程を簡素化する為に「モジュール」と言う開発ツールを提供しています。
DApps開発者はこのモジュールを利用する事でより簡単にDAppsを構築する事ができます。
アプリケーション開発への参入障壁が下がり、開発者が増加する事が期待できます。
モジュールはCentrality(CENNZ)で購入する事ができます。
しかもセントラリティのプラットフォームで開発されたDAppsであれば、同じ基盤を使うの で異なるDApps間でユーザーのデータを共有でき、開発者とユーザー双方に手間が掛からないというメリット もあります。
単独アカウントで全てのアプリが利用可能
従来のアプリケーションではアプリケーション毎にIDとパスワードを設定して情報を登録しなければいけませんでしたが、Centralityでは開発されたアプリケーションを1つのアカウントで利用する事ができます。
手続きが1度で済むことによって利用者にも使いやすいプラットフォームとなっています。
大手企業との提携
セントラリティは2018年3月に中国で金融・不動産・ネット事業な多様な事業を展開している大手企業グループのワンダ・インターネット・テクノロジー・グループとの提携を発表しています。
2018年6月21日には、超巨大企業Amazonとの提携が明らかになり話題となりました。
米国の巨大ネット企業(GAFA)の一角であるAmazonが仮想通貨(暗号資産)に対してどの様な動きを見せるかについては以前から注目を集めていました。
そのAmazonがセントラリティとの提携を選択した事は大きな影響力を持っています。
こうした大手企業との連携が相次いでいる事もセントラリティの将来にとっては非常にポジティブな事象と言えます。
セントラリティ(CENNZ)のデメリット
セントラリティ(CENNZ)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●競合の多い分野
●共通アカウントのリスク
●国内の取引所で購入できない
と言った項目が挙げられます。
競合の多い分野
分散型アプリケーション(DApps)のプラットフォームを開発するプロジェクトはCentrality以外にも多数存在しています。 最も競争の激しい分野と言っても良いかも知れません。
代表的なものだけでも
●イーサリアム(ETH)
●NEO (NEO)
●EOS (EOS)
●NEM (XEM)
などがDApps用のプラットフォーム機能を抱えています。
この他にもQtum(QTUM)、Lisk(LSK)、Waves(WAVE)など競合相手には事欠きません。
いずれも時価総額の大きな有カコインであり、 これとの競争に打ち勝って固たる地位を築くのはCentralityをもってしても決して簡単な事ではありません。
共通アカウントのリスク
セントラリティでは全てのアプリを同一アカウントで利用する事ができますが、万が一IDやパスワードが破られれば紐づいているアプリケーション全てが危険に晒される事になります。
技術的なリスクだけでは無く人為的な漏洩もあり得るので、リスク管理には万全を期する必要があります。
国内の取引所で購入できない
セントラリティ(CENNZ)は、日本の取引所では取り扱っている所が無く購入する事ができませんどうしてもセントラリティ(CENNZ)を購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
2019年6月現在、セントラリティ(CENNZ)を上場している主な取引所としては
●クリブトピア(ニュージーランドの取引引所)
●ワンダ(中国系の取引所)
などが挙げられます。
価格の見通し
2019年9月26日現在、 セントラリティ(CENNZ)の価格は1.83円を付けています。
ICO時の凄まじい人気から価格の大幅上昇が期待されましたが、 高い期待の割には価格がそこまで上昇していません。
それでも2018年4月には58.31円を記録しており、 現在から数十倍の価格を付けた実績はあると言う事が言えます。
セントラリティのプラットフォームで大ヒットアプリケーションが生まれれば、価格上昇や最高値の更新も充分に考えられます。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。
セントラリティの動き
セントラリティは2018年5月に、東京と大阪でミートアップを開催し、その場で今後活動拠点をニュージーランドか らアメリカに移すと共にマーケティングの強化を図る事を明らかにしました。
また現在30個程あるDAppsを2018年中に100個迄増やすとの見通しも示しました。
エアドロップも実施
2018年5月31日、セントラリティはSNGXトークンのエアドロップを実施し、500万SZGXを配布 しました。
エアドロップは今後も行われる予定で、より認知度の高いプロジェクトとなる事を目指しています。
インキュベーション事業
セントラリティはニュージーランドなどの地域でセントラリティ・ベンチャーズというインキュベーション事業も行なっています。
有望な事業計画を持つ起業家がセントラリティのプラットフォームを利用して開発を行えるよう投資をしています。
セントラリティ(CENNZ)は2018年に実施されたICO案件の中でも抜きん出た成功を納めたプロジェクトです。
既に形になったプロダクトが作られ、開発チームにも優秀な人材が揃っているなどプロジェクトへの信頼性は非常に高いものがあります。
とは言えセントラリティ(CENNZ)が進めるDAppsプラットフォームは同様のプロジェクトが乱立する非常に競争の激しい分野でもあります。
今後の更なる成長は決して簡単な事ではありません。
それでもニュージーランド政府の無償援助やAmazonなど巨大企業との提携も相次ぐなど目を離せない動きが続いています。
セントラリティ(CENNZ)に注目して下さい。
本日も最後までお読み頂き、 ありがとうございました。
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