Steem(STEEM)とは⁉暗号資産の特徴を解説

暗号資産(仮想通貨)
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Steem(STEEM)

(2021.01.07.改訂)
Steemは発信者とフォロワーが共に報酬を受け取る事ができる報酬方のソーシャルメディアプラットフォームです。
Steemiは既存のSNS(Social Networking Service)の在り方を変えてしまう可能性さえ持っているプラットフォームとして大きな注目を集めています。
このSteemのプラットフォームを動かす根幹とも言える機能となるのが仮想通貨Steem(STEEM)と言う関係性なります。
通貨記号はSTEEM。66億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング132位に付けています。

●PJ名称 Steem
●通貨記号 STEEM
●通貨価格 16.93円*(前回44.87円**)
●時価順位 132位* (前回66位**)
●時価総額 66億円* (前回142億円**)
●公開時期 2016年公開
●発行上限 上限無し

(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)

スチームの提唱者

Steemは米国のネッド·スコット(Ned Scott)氏ダン・ラリマー(Dan Larimer)氏が共同開発し2016年4月に公開された、世界発のブロックチェーン技術を使ったソーシャルメディアプラットフォームのプロジェクトです。

Steem(STEEM)の特長、メリット

Steem(STEEM)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●報酬が貰えるソーシャルメディア
●300以上のアプリがある
●3種類のコインがある

と言った項目が挙げられます。

報酬が貰えるソーシャルメディア

既存のソーシャルメディアでのコンテンツ発信では、コンテンツが有益なものであったとしてもSNS上では報酬は発生しませんでした。
Steemではソーシャルメディアサイト「Steemit.com」に記事を投稿すると、そのコンテンツの投稿者に対して報酬が発生します。
投稿したコンテンツがSteemのブロックチェーン上に残り、フォロアーからの評価がある限り投降者に報酬が発生し続けます。
コンテンツ発信に対するインセンティブと言う意味では非常に大きな違いです。

更にSteemでは投降者とフォロワーの双方に報酬が発生するシステムになっています。
Steemのプラットフォーム上のアプリでは、コンテンツがユーザーから評価されると報酬が発生します。

評価は投票によって行われます。

Steemit.comではユーザー側も投票に参加すると報酬を受け取る事ができます。
投票したコンテンツの人気が高くなると報酬も多くなります。
革新的なソーシャルメディアプラットフォームと言う事ができます。

300以上のアプリがある

Steemでは既に300以上のアプリケーションが開発されています。
形になったものが何も無いプロジェクトも多い中で、これだけのプロダクトが存在している事はSteemの強みと言えます。

3種類のコインがある

Steemのプラットフォームでは3種類のコインが発行されています。

●Steem(STEEM)
●Steem Power(SP)
●Steem Dollars(SD)

と言うコインで、各々別の役割を持ってシステムを支えています。
Steemitの利用で獲得できる報酬はSteem Power(SP)が50%、Steem Dollars(SD)が50%の割合で付与されます。

Steem(STEEM)

通常、仮想通貨(暗号資産)のSteemと言う場合はのSteem(STEEM)を指します。
システムの根幹を成す汎用性のあるコインです。
Steem(STEEM)は仮想通貨取引所に上場され、売買が可能です。
Steem(STEEM)Steem Power(SP)に即時で交換をする事ができます。

Steem Power(SP)

Steem Power(SP)は「Steemit.com」サイトの中で使用するコインです。
Steemit.comではコンテンツを評価する「投票」と言う機能があるのですが、投票にはSteemPower(SP)が必要になります。
この時にSPを多く保有していれば投票を増やしてより大きな影響力を持つ事ができます。
SP保有していると金利が発生し利益を得られます。
但しSPは他者への譲渡·送金はできません。
SPはSteem(STEEM)に交換する事ができます。
但しSteem(STEEM)への交換には交換量の制限がある為、大量のSPを直ぐに交換する様な事はできません。
交換は分割して行われ、全てのSteem(STEEM)への交換が終わるのは13週後となります。

Steem Dollars(SD)

Steem Dollars(SD)は法定通貨の米ドルと1SD=D1ドルに価値を固定(ペッグ) したコインです。
Steem Dollars(SD)は他人への送金や売買もできる他、 米ドルへの交換も可能です。
Steem(STEEM)に交換する事もできます。
SDからSteem (STEEM)への交換については特に制限はありません。
更にSteem Dollars(SD)は、ペッグ通貨でありながら取引量に応じて利息が貰えます。

Steem(STEEM)のデメリット

Steem(STEEM)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●競争が激しい
●国内の取引所で購入できない

と言った項目が挙げられます。

競争が激しい

ソーシャル·メディア·サービスの分野は非常に強力な既存のサービスが存在する競争の非常に激しい分野です。
その中で一定数以上のユーザーを獲得できなければ、 サービスを維持できません。
また新しいサービスが登場すると若い世代を中心に短期間でそちらに乗り換えられてしまう傾向が強い分野でもあります。
日本で言えばLINEが強大な勢力を誇っており、これを突き崩して確固たる地位を築き上げ、更に維持していけるかについては未知数です。

国内の取引所で購入できない

Steem(STEEM)は、日本の取引所では取り扱っている所が無く購入する事ができません。
どうしてもSteem(STEEM)を購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
海外であれば、有力取引所の多くで取り扱われており流動性もあるので、取引はしやすいコインと言えます。
2019年6月現在、Steem(STEEM)を上場している主な取引所としては

●Binance
●Huobi
●Bittrex

などが挙げられます。

価格の見通し

2021年1月3日現在、Steem(STEEM)の価格は16.93円を付けています。
Steemは発行枚数に上限がありません。
当初は年間で約10%発行枚数は増えますが、年間で約0.5%ずつ低下し増加率が0.95%になるまで約20年間に渡って増加率が減って行く制度設計になっています。
こうした特性を考えるとSteem自体は価格が上がりにくい傾向にあるコインと言えるかも知れません。
それでもSteemのプラットフォームが普及していけば、自ずとSreem(STEEM)の価格も上昇して行くと考えられます。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。

まとめ

Steemはソーシャルメディアへの参加者全体にインセンティブを発生させて、活性化させようと言うとても革新的なプロジェクトです。
コインを保有しているだけで金利が貰えたり、法定通貨にも交換できるなどユーザーにとって魅力的な仕掛けが随所にあります。
一方でこのマーケットにはフェイスブックやTwitterの様な巨人が立ちはだかっており後発のSteemが厳しい競争に打ち勝って持続可能な勢力を維持していけるかどうかは確かではありません。
それでも現在ユーザーは増え続けており、今後魅力的なコンテンツが増えてくればソーシャルメディアとしての一角を占めてくる可能性も十分にあります。
そうなれば必然的にSteemの評価も高まってくるでしょう。
Steemの浸透に注目して下さい。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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