オーガー(REP)
(2021.1.3.改訂)
オーガー(REP)は未来予測市場のプラットフォーム上で使うコインとして開発された暗号資産(仮想通貨)です。
ギャンブルなどの未来予測市場を変えるとも言われ、期待を集めるコインです。
オーガー(Augur)とは「占い師」を意味する言葉です。
2018年5月11日には大手仮想通貨取引所バイナンスに上場を果たし、注目を集めましました。
2018年7月10日にははメインネット(独立したブロックチェーン)への移行も実行しています。
通貨単位はREP。REPとは「評判(Reputation)」から取った略語となっています。
185億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング82位に付けています。
●通貨名称 Augur(REP)
●通貨単位 REP
●時価順位 82位*(前回45位**)
●通貨単価 1,680円*(前回1,969円**)
●時価総額 185億円*(前回217億円**)
●公開時期 2016年10月運用開始
●発行上限 1100万REP
●承認方式
(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)
コンセプト
オーガー(REP)は未来予測市場の為のプラットフォームとして開発され、2016年11月に運用が開始されました。
未来予測市場の代表的なものが「ギャンブル」です。
ギャンブルは不確実な未来の結果を予想してお金を掛けるものです。
ギャンブルには通常はその掛け事を仕切る胴元が存在します。
胴元(運営者)はギャンブルが適切に運営されるように掛けを取り仕切り、代わりに手数料を受け取ります。
ここで2つの問題が生じます。
1つは運営者による不正の可能性。もう1つが手数料の問題です。
多くのギャンブルの場合、胴元(運営者)が拠出金の回収から結果の判定、配当の支払い迄の全てを管理するため、胴元による不正を防ぎにくいと言う問題を抱えています。
その為に正当なギャンブル(公営ギャンブルやカジノなど)では、運営側に高い倫理性が求められ、その確保の為にも費用が掛かります。
一般的なギャンプルに限らず、宝くじなどでもこの構造は同じです。
オーガー(REP)ではこうした問題を解消しようとしています。
オーガー(REP)の特長
オーガー(REP)の特長メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●不正のない公正なギャンブルを実現する
●誰でもブックメーカーになれる
●保険市場に応用できる
と言った項目が挙げられます。
不正のない公正なギャンブルを実現する
オーガー(REP)では、スマートコントラクト機能によって通常は胴元(運営者)が行っている作業を自動で行なう事ができます。具体的には
●未来予測に関するルール
●ルールの記録
●オッズの決定
●結果の認定
●掛け金の管理
●分配金の精算を
を自動で行なう事ができます。
運営者が介在せずにシステムが自動でこれらの作業を執行します。
結果の判定
ここで気になるのが予測に対する結果の判定をどうするのかです。
オーガー(REP)では、レポーターによる事実認定と言う仕組みを採用しています。
オーガー(REP)ではレポーターと呼ばれる人達が認定作業を行い報告します。
レポーターの認定か正しいかどうかは、最終的に群衆による知恵(The wisdom of thecrowd)というコンセプトによって決められます。
単純に言ってしまうと多数決で決まります。
レポーターは正しい事実を報告するとオーガー(REP)を報酬として受け取る事ができます。
反対に間違った報告をした場合は保有しているオーガー(REP)が減少します。
データが改ざんできない
オーガー(REP)では発生するデータはブロックチェーンに記録される為、データを不正に改ざんする事は極めて困難です。
胴元(運営者)が掛け事に介在しない為、 多額の手数料を取られる様な事もなくなります。
誰でもブックメーカーになれる
オーガー(REP)では以下の未来予測市場を提案できます。
バイナリー(Yes or No Markets)
マルチチョイス (Multiple Choice Markets)
スカラー(Numericak Range Markets)
バイナリー
バイナリー(Yes or No Markets)は、YESかNOかで回答できる未来予想の質問を設定できます。
例えば「2019年のワールドカップラグビーで日本は初戦に勝利するか?」 といった、YESかNOで答えられる質問を設定する事ができます。
マルチチョイス
マルチチョイス (Multiple Choice Markets)では複数の選択肢がある未来予想を設定|する事ができます。
スカラー
スカラー(Numericak Range Markets)は一定の範囲内に収まる結果となる未来予測を設定できます。
オーガー(REP)を支払えば誰でも自由に未来予測を設定してブックメーカー(胴元)になる事ができます。
また設定された未来予測の案件には、開設されたアドレスにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を送金すれば誰でも参加する事できます。
保険市場に応用できる
オーガー(REP)は公正でオープンなギャンブルを可能にする仮想通貨(暗号資産) システムとして取り上げられる事が多いですが、それだけではありません。
実はそれ以上に社会的なインパクトを与える可能性があると見られているのが保険市場です。
オーガー(REP)の予測市場プラットフォームが保険業界に革命を引き起こすと言う意見もあるのです。
ギャンブルと保険は余りにかけ離れている様に思えますが、未来予測の市場と言う意味では驚くほど共通点も多い市場です。
がん保険で言うと、利用者はがんに掛かると言う未来予想の方に掛金を掛けている事になります。
がんに掛からなければ健康面では一安心ですが、掛金は失います。
こうした類似性からオーガーの仕組みで保険を開発する事は充分に可能だと考えられています。
保険市場は特に仲介者が多く手数料の多い市場と見られており、オーガーによって非常に公正で安い保険が作られる可能性は高いのです。
オーガー(REP)のデメリット
オーガー(REP)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●規制の対象になりやすい
●国内の取引所で購入できない
と言った項目が挙げられます。
規制の対象になりやすい
世界でギャンブルに対して厳しい規制を設けている国が少なくありません。
日本でも国内法によって公営ギャンブル以外の賭博行為が禁止されています。
その為ギャンブル用の仮想通貨 (暗号資産)と言うイメージも強いオーガーは、 各国の規制対象となりやすいと言う側面はあります。
国内の取引所で購入できない
オーガー(REP)は日本の取引所では取り扱っている所が無く、購入する事ができません。
以前は日本国内でもコインチェックで取り扱いがありましたが、現在は上場を廃止されており取引ができません。
どうしてもオーガー(REP)を購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
海外であれば、有力取引所の多くで取り扱われており流動性もあるので購入しやすいコインと言えます。
2019年6月現在、オーガー(REP)を上場している主な取引所としては
●バイナンス
などが挙げられます。
価格の見通し
2021年1月3日現在、オーガーの価格は1,680円を付けています。
オーガーは何と言っても保険市場と言う巨大なマーケットを視野に入れる事ができしかもその展開は殆ど始まってもいません。
保険市場での活用が本格化した時にはどこまでオーガーの価値が上がるか容易には予測できない程です。
いずれにしても数ある仮想通貨 (暗号資産)の中でも有数の大きな市場に伸びしろを持っているコインと言う事は言えます。
もちろん、実際の取引は御自身の半判断、自己責任でお願いします。
まとめ
オーガー(REP)は、仮想通貨(暗号資産)のスマートコントラクト機能を未来予測と言う分野に応用して行こうとしているコインです。
ギャンブル市場と保険市場と言う余りにもかけ離れた、けれどもいずれも大きな市場で確固たる地位を築く事ができれば、更なる拡大を果たす事になるでしょう。
とりわけ保険業界がブロックチェーン技術を取り込む動きを見せた時には、 まっさきに注目すべきコインです。
是非一度、オーガー(REP)の未来予測をしてみてはいかがでしょうか。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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