多様な投資機会を提供する
暗号資産(仮想通貨)を売買している人には暗号資産を投資対象として捉えている方が多いと思いますが、暗号資産を使って様々な投資機会を提供する事に重点を置いたプロジェクトとして注目を集めているのが2021年1月に立ち上げられたテンセット(Tenset)です。
テンセットが発行する暗号資産10SETトークンは日本でも複数のインフルエンサーが喧伝したので名前を耳にした人も少なく無いと思います。
今回はテンセントのプロジェクトを紹介します。
※本サイト『コイン資産倶楽部』では、暗号資産(仮想通貨)と暗号資産を抱えるプロジェクトとを分けて紹介する場合があります。
暗号資産の10SETの詳細については次の記事を参照下さい。
テンセット(Tenset)
テンセット(Tenset)は暗号資産と株式市場を繋げることを目指した革新的なプロジェクトです。
世界的な企業の株式を価値の裏付けにした10SETという暗号資産を発行しています。
10SETトークンを保有する事でさまざまな投資や利益獲得の機会が得られる様な仕組みを構築しています。
この他にも新しいプロジェクトが資金を調達し、投資家が投資するためのプラットフォームを提供するなど総合投資サービスの展開を進めています。
■PJ名称 テンセット
■英語表記 Tenset
■設立時期 2021年1月
■暗号資産 10SET
■通貨価格 267.3円*
■時価総額 244億円*
■時価順位 3008位*
■チェーン ERC/BSC
■公式サイト
*2022.02.21.CoinmarketCap発表データによる
テンセット社
テンセットを展開しているのは東欧のアルバニアに本社を置くテンセット社(Tenset.LTD)です。
創業者はブロックチェーン起業家のジョナス・ミアラ(Jonasz Miara)氏です。
ミアラ氏はポーランド出身、欧州ビジネス大学でBBA(経営学学士)を取得し、2014年からブロックチェーン関連事業を立ち上げ、暗号資産への投資も行ってきました。
2021年1月にテンセット社を創設し、同社のCEOを務めています。
ロバート・グリン氏も出資
テンセントには、ミアラ氏と同じポーランド出身の起業家でメタヒーローを展開するロバート・グリン(RobertGryn)氏も巨額の投資をしています。
グリン氏は欧州の中でも急成長を遂げた企業として知られるソフトウェア開発会社、コードワイズ(Codewise)を創業してCEOを務めた人物です。
コードワイズ社を売却して、以降は暗号資産を中心に多くのプロジェクトに関わってきました。
2021年5月にはメタバース系サービスを提供するメタヒーロー(Metahero Limited)社を設立。同年9月にはドバイに本拠地を移し、社名もMetahero FCZOに変更しています。
テンセットの特徴
テンセットではどの様な特徴・メリットが考えられるでしょうか。
テンセットの特徴としては以下の項目が挙げられます。
●10SETトークン
●Gemローンチプラットフォーム
●メタバース・プロジェクトに強い
10SETトークン
テンセットでは独自トークンとして10SETトークンを発行しています。
$10SETあるいはTenset(10SET)と表記される事もあります。
プロジェクト名とコインの名前が一緒のため、本サイトではプロジェクトを「テンセット」、コインの名前を「10SETトークン」と表記して区別しています。
10SETトークンは世界の有力企業の株式を価値の裏付けとして持った暗号資産で、それ事態が金融商品としての性格を持っています。
またテンセットの提供するサービスの支払いや取引は10SETトークンで行なわれます。
10SETトークンの保有者には配当が与えられる仕組みもあります。
10SETトークンについては別の記事を参照下さい。
Gemローンチプラットフォーム
テンセットでは有望なプロジェクトが資金を調達するためのプラットフォームサービス『Gemローンチプラットフォーム』を提供しています。
このGem…ではテンセットが審査し、世界規模で成功する可能性を持つと判断された寄りすぐりのプロジェクトを揃え、投資家に取っても魅力的なプラットフォームとなっています。
10SETトークンの保有者には各プロジェクトのプレセールに参加できるなどの優遇措置もあります。
テンセットも各プロジェクトに投資しています。
Gem…を利用してトークンセールが行われたメタヒーローは売り出したコインが数ヶ月で100倍以上に上がる成功を収めました。
メタヒーローのプロジェクトについては記事を参照下さい。
メタバース・プロジェクトに強い
暗号資産業界に限らず、今もっとも注目度の高い分野の1つである『メタバース』の関連プロジェクトとの関係が深い点もテンセットの強みと言う事ができます。
テンセットにも巨額の投資をしているロバート・グリン氏との深い関係もあって、グリン氏が率いるメタヒーローやエバードームといったメタバースの有望プロジェクトもテンセットを利用して公開されています。
メタバース市場は拡大の期待が大きい分野だけに、そこに強みを持つテンセットの成長にも期待が持てます。
テンセントの問題点
テンセントの問題点・課題としてはどの様な事が考えられるでしょうか。
主なものとしては以下の項目が挙げられます。
●暗号資産規制の影響
暗号資産規制の影響
暗号資産は各国の規制の影響を受けますが、中でも10SETトークンは規制の対象に挙げられやすいタイプのコインと言えます。
世界の暗号資産規制に大きな影響力を持つ米国証券取引委員会(SEC)は、配当の発生するトークンは法律上の「証券」に該当すると主張しています。
証券という事になれば、欧米を始め多くの国では証券法の管理化に入り、そもそも認可を受けた証券会社しか売買を仲介できない事になります。
こうした規制にどう対応して行くかはテンセットにとっても懸念材料と言えます。
まとめ
テンセットは株式投資の様な投資の仕組みを暗号資産の世界に取り込もうとしている注目のプロジェクトです。
多くの有望なプロジェクトと連携して一大経済圏を築いていく事も考えられ、その動向には大きな期待が掛けられています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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