プラットフォームとは!?仮想通貨の重要ワードを解説します。

暗号資産(仮想通貨)
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プラットフォーム

仮想通貨(暗号資産)の話を進めていくと、しばしば 「プラットフォーム」と言う言葉にぶつかります。
イーサリアム(ETH)以降の仮想通貨(暗号資産)では、有カコインの殆どがまずプラットフォームを開発して、そのプラットフォーム上で動くコインを発行すると言った流れになっています。
でもプラットフォームと聞いても、何となくイメージはできるけど正直はっきりとは分からないと言う方も多いのではないでしょうか。
何も問題無くイメージできる方はそのまま進めて貰えば良いのですが、引っ掛かる方もいらっしゃると思うので、仮想通貨(暗号資産)におけるプラットフォームとは何か一度整理しておきたいと思います。

プラットフォームの事例

プラットフォーム(platform)は元々は「足場」などを意味する英語 (語源はフランス語)で、駅で電車を待ったり乗り降りしたりするプラットフォーム(プラットホーム)と同じ言葉です。
そこから転じてビジネスの世界では、共通の土台となるサービスを指して、プラットフォームビジネスなどと呼ぶ様になりました。
またITの世界では色々なソフト(アプリケーション)が動く土台となるシステムを指してプラットフォームと言う言葉を使う様になっています。

テレビゲームの世界

一番分かりやすい例はゲーム機の世界でしょうか。
スーパーマリオウイニング11など世界には無数のゲームソフトがありますが、それらの殆どは特定のゲーム機があって始めて遊ぶ事ができます。
ゲームソフトに比べると、ゲーム機の種類は圧倒的に少なく

●XBOX
●任天堂
●PlayStation

辺りに集約されています。
この時、ゲーム機は正にゲームソフトに取っての土台であり、プラットフォームと言う事が言えます。

アマゾンの例

プラットフォームは多くのユーザーを集めなければ存在価値を失うと言う性格を持っています。
この事はポータルサイトを例にすると分かりやすいかも知れません。
アマゾン楽天市場と言った買い物ポータルサイトは、ネットショップのプラットフォームと言えるものです。
アマゾンや楽天市場のサイトには無数のショップがサイトを開設しています。
これはアマゾンや楽天市場が抜群の集客力を誇るからこそ多くのショップが集まる訳で、人が来ないサイトに誰もお店は出しません.

スマートフォンのOS

より汎用的なのがスマートフォンのOS(Opration System)です。
スマートフォンのOSは、ほぼAndroidiOSの2つに集約されています。
Windows Phoneブラックベリー・オーエスなどもありますがほぼ2強です。
OSはプラットフォオームの典型で、Android端末ならAndroidと言うOSの上で様々な機能を持ったアプリ(アプリケーション)が動く事で多様な機能を持った端末になっています。

更にパソコンを含めたインターネット全体で言うと、正にOSがプラットフォームとして機能しています。
WindowsiOSLinuxと言ったOSが無くてはもはや何も動かす事ができません。
OSの様に無数のサービスがその仕様の上で動く様な土台を作ろうと言うのがプラットフォーム開発と言う事になります。

イーサリアムもプラットフォーム

仮想通貨(暗号資産)の世界では、イーサリアムがその概念を強く打ち出して成功した事でプラットフォームと言う概念が浸透した感があります。
イーサリアムのプロジェクトは、その土台の上で様々なサービスを展開する事ができる「イーサリアム」と言うプラットフォームを開発する為のプロジェクトです。
そしてイーサリアム・プラットフォームの中で使うコインとして開発された仮想通貨(暗号資産)がイーサ(ETH)と言う事になります。
従って仮想通貨(暗号資産)としては「イーサ」が正しいのですが、本来プロジェクトやプラットフォームの名称であるイーサリアムの名前が浸透しており、仮想通貨(暗号資産)の名称としても「イーサリアム」と広く認知されています。
※本サイトではイーサリアム(ETH)と言う表記を使っています。

リップルもイオスもカルダノも

プラットフォーム開発を進める仮想通貨(暗号資産)のプロジェクトは数多くあります。
イーサリアム以降の有力な仮想通貨(暗号資産)では大半がこの形態と言っても言い過ぎではないかも知れません。

リップルは、国際送金のプラットフォーム「リップル・システム」を開発し、そのプラットフォーム上で使うコインとしてリップル(XRP)を発行しています。

イオスではビジネス全般に利用できる汎用型プラットフォーム「IOSIO 」を開発しており、IOSIO上で動かすコインがイオス(EOS)です。

カルダノ「カルダノ」と言うプラットフォーム開発があり、その中で使われるコインがADAコインです。

こうした関係性がある為、個々の仮想通貨(暗号資産)の解説をしているとそれはしばしばコインの説明では無く、プラットフォーム開発の解説になってしまう事があります。
プラットフォームとコインの関係は中々切り離せないので、 こうした関係性を分かって貰えるとありがたいです。

スマートコントラクト

イーサリアムのプラットフォームの上では、 第三者がイーサリアムの「スマートコントラクト機能」を使って様々なサービスを展開する事ができます。
スマートコントラクト機能は多様な契約を自動的に締結し、自動で執行できる機能の事です。
将来的にはこの機能を使って社会に存在する様々な契約·取引を自動化できると見られている機能です。

良く使われているのが、このスマートコントラクトによる独自コイン(トークン)の発行機能です。
イーサリアムのプラットフォームには、 トークンの発行機能があり、 簡単に独自のコイン(トークン)を発行する事ができます。
独自コインはイーサリアムの規格であるERC20規格に沿って発行された、セキュリティレベルの高い安全なコインになります。
このコインを販売して資金を集めるICOと言う資金調達方法も容易に実行できる事になります。
(※現在はERC20以外の規格もあります)

ユーザーがいないと意味が無い

プラットフォームは「共通の仕様」 「共通のシステム」と考える事もできます。
共通のシステムなので、プラットフォームは数多くの人が利用する事が大前提となります。
殆ど使う人のいないシステムの上でサービスやアプリを展開する人は余りいないからです。
 スマートフォンのOSがAndroidiOSの2つに集約されている様に、プラットフォームも各分野でいくつかのプラットフォームに集約されて行きます。
その為、プラットフォーム開発をしているプロジェクトはターゲットとしている市場の主導権を握る為に、できるだけ多くのユーザーを獲得しようとしています。

エアドロップも使います

ユーザー獲得の手段としては、各プラットフォーム上で動く仮想通貨(暗号資産)トークンが強力なツールにもなります。
仮想通貨(暗号資産)の人気が高まれば、そのプラットフォームを利用する人も増加します。
従ってプラットフォームの価値を高める事と同様に、コインの価値を高める事も重要な戦略になる訳です。
時にはコインを大量に無料配布する「エアドロップ」を実行するプロジェクトもあります。
コインを保有する人が増えれば、認知度も高まって流通量も増え、プラットフォームの利用価値にも跳ね返ってくると考えて配布する訳です。
仮想通貨(暗号資産)の取引所を運営するプラットフォームであれば、その取引所のアカウントを開設した人にコインを無料配布すると言った形で紐付けるのです。

まとめ

仮想通貨(暗号資産)プラットフォームの関係が御理解頂けたでしょうか。
仮想通貨と言う名前からイメージが先行してしまっていますが、仮想通貨(暗号資産)と言うのは、もはや単に通貨の開発では無く、プラットフォームとなるシステム全体の開発になっているので、解説に悩む所ではあります。
読んでいる方も通貨の話じゃないじゃん、と混乱する事もあると思いますが、こうした背景がある事なので、暖かい目で見て頂ければと思います。  

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