Terra(LUNA)とは⁉テラ・プロジェクトが送り出した暗号資産を解説

暗号資産(仮想通貨)
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LUNA

Terra(LUNA)は、韓国発のテラフォーム・ラボ(Terraform labs)によって2018年に立ち上げられたプロジェクト、テラ(Terra)によって発行された暗号資産(仮想通貨)です。
通貨記号はLUNA。2.6兆円の時価総額を誇り、時価総額ランキング9位につける有力コインです。

■PJ名称 Terra
■通貨略号 LUNA
■通貨単価 6,559円*
■時価総額 2.6兆円*
■時価順位 9位*
公式サイト

*2022.02.05.CoinmarketCap発表データによる

3200万ドルの調達に成功

テラは2018年に投資家向けにLUNAのプライベートセールを実施しました。
セールにはバイナンス・ラボ(Binance Labs)OKExポリチェーン・キャピタル(Polychain Capital)といった錚々たる投資ファンドが名を連ね、2018年8月までに3200万ドルの調達に成功しています。
大手取引所が投資した事で取引所に上場される可能性は自ずと高くなり、LUNAへの期待度も高まりました。
テラのプロジェクトについては下記の記事を参照下さい。

LUNAの特徴・メリット

LUNAの特徴・メリットとしてはどの様なものが考えられるでしょうか。
主な項目は以下の通りです。

・ステーブルコインを安定させるコイン
・ステーキング報酬が得られる
・投票権が得られる

ステーブルコインを安定させるコイン

LUNAはテラ・プロジェクトが発行するTerra USD(UST)などのステーブルコインの価格を安定させる役割を与えられているコインです。
例えばTerra USD(UST)を発行する時にはUSDと同じ価値の分のLUNAを消滅(バーン)させる事でUSTを発行できる仕組みになっています。
USTを消滅させる事でLUNAを発行する事もできます。
1ドル分のLUNAを無くす代わりに1ドル分のUSTを発行するよ、という理屈で価格の裏付けを持たせています。
後は価格の変動に併せて投資家が裁定取引を行う事によって1ドル=1USTの価格に安定させる制度設計になっています。
USTの需要が増えて、1USTの価値が1ドル以上になってしまうと、LUNAを購入して消滅させてUSTに交換する投資家が出てくると考えられます。
仮に1USTが1.1ドルの価値になると、LUNAを1ドル分消滅させて1USTを獲得し、USTをドルに交換すると1ドルが1.1ドルに増える計算になります。
こうした動きをする投資家が出てくる事によって1USTの価格は1ドルに近づいてくると考えられます。
反対にUSTの価値が1ドルより安くなる場合、例えば1USTが0.9ドルになってしまった場合には、1USTを0.9ドルで購入し、USTを消滅させて1ドル分のLUNAに替えて更に1ドルに交換するという動きが出てきます。
この動きによってやはり1USTは1ドルに近づくと考えられます。

ステーキング報酬が得られる

LUNAの保有者はLUNAをテラのネットワークに預けることで報酬を得ることが出来ます。
ステーキングといわれる報酬の仕組みです。
預けられたLUNAはテラのアルゴリズムに組み込まれ、テラが発行するステーブルコインの価格を安定させるために使用されます。
ネットワークに貢献する報酬としてLUNAが貰えます。

投票権が得られる

LUNAはテラのガバナンストークンという性格を持っています。
LUNAの保有数に応じてテラの投票権が得られ、テラのプロジェクトの方向性を決める投票に参加することができます。

LUNAのデメリット

LUNAの問題点・デメリットとしてはどの様なものが考えられるでしょうか。
主な項目は以下の通りです。

●USTの価格を維持し続けられるか
●競合コインの存在
●ステーブルコインへの規制の影響
●国内の取引所での取り扱いが無い

USTの価格を維持し続けられるか

米ドル価格と連動したステーブルコインUSTの価格を安定し続ける事ができるかがLUNAにも大きな影響を与えます。
LUNAの価格変動によってUSTの価格は支えられている仕組みですが、外部の攻撃など何らかの理由でUSTの価格を維持できなくなればLUNAの価格には根拠が無くなり大きな下落をもたらす事になります。
USTは米ドルの裏付けを持たないので、他のステーブルコインに比べてそうしたリスクは大きいと考えられます。

競合コインの存在

LUNAはテラが展開するTerra USD(UST)などのステーブルコインが支持される事によって価値を持ってくるコインです。
但しステーブルコインの分野は競合が多く、競争の激しい分野でもあります。
米ドルの価格と連動するコインを取ってもテザー(USDT)USDコイン(USDC)Dai(DAI)など競合相手が後をたちません。
米国の銀行組織が発行するUSDFというコインも出てきました。
こうした競合と競いながら今後もしっかりと地位を確立して行けるかがLUNAに取って重要になって行きます。

ステーブルコインへの規制の影響

LUNAはテラの発行するステーブルコインの価格を安定させるために発行されています。
Terra USD(UST)などのステーブルコインの信用が失われる事態が起これば、それは直ぐにLUNAの価格にも影響を与えてしまいます。
米国を中心に法定通貨の価格と連携したステーブルコインに対する規制は年々強まっており、Terra USD他のコインの不安材料となり得ます。
Terra USD(UST)は民間企業による中央集権的なステーブルコインという側面を持っているのでDai(DAI)などに比べて規制の標的になりやすいと言えます。

国内の取引所での取り扱いが無い

LUNAは国内の交換会社では取り扱っている所がありません。
どうしてもLUNAを購入したいという事であれば、海外の取引所に口座を開設して取引するなどそれなりの手間とリスクが掛かってしまいます。
この点は日本のユーザーにとってはデメリットと言えるでしょう。
海外の取引所であればLUNAは数多くの大手取引所に上場しています。
LUNAを上場している主な取引所としては以下の取引所が挙げられます。

・Huobi Grobal
・Bitfinex
・Upbit

今後の展開

2022年2月5日時点でLUNAは6,559円の価格を付けています。
2021年12月には11,906円の過去最高値を付けていますが、その後は暗号資産市場の下落を受けて価格を下げました。
この点については市場の回復と共に価格を上げる可能性は高いと見られます。
LUNAの供給量は10億LUNAとなっておりビットコインの50倍程度の枚数があります。
またテラのサービスがアジアを中心に拡大してくれば、LUNAの価格も上がって行くと考えられ、その上昇余地は十分にあると言えます。

まとめ

LUNAはテラ・プロジェクトが展開するステーブルコインの価格を安定させるコインとして大きな役割を果たしています。
テラはアジア太平洋地域を中心に大きな決済プラットフォームを展開しようとしており、飛躍的な発展を遂げる可能性を持っています。
もし成功すればLUNAも更に価値を高めて行くことになるので事業の行方にも期待したいですね。
もちろん実際の投資は御自身の判断、自己責任でお願いします。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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