Solanaとは!?秒速5万件処理のブロックチェーンプロジェクトを解説

暗号資産(仮想通貨)
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Solana(ソラナ)

Solana(ソラナ)は、2020年3月に公開された分散型金融(DeFi)向けのプラットフォームを提供するプロジェクトです。
Solanaのブロックチェーンを使ってDeFiを始めとしたさまざまなサービスを展開するアプリケーション(DApps)を開発することができます。
アプリケーション開発のプラットフォームとしてはイーサリアムが有名ですが、Solanaはその最強の競争相手との声もあり、大きな注目を集めています。
このSolanaのネットワークで使われる仮想通貨(暗号試算)がSOLです。
SOLも既に有力な仮想通貨として時価総額を増やしています。
仮想通貨SOLの内容については関連記事を参照して下さい。
今回はプロジェクト、プラットフォームとしてのSolanaを解説します。

■PJ名称  ソラナ/Solana
■PJ区分  DAppsプラットフォーム
■通貨単位 SOL
■承認方式 PoH(Proof of History)
■公式HP  https://solana.com/

ソラナ財団

Solanaは2017年にホワイトペーパーが公開されました。
その後開発が進められて、SolanaSOLは2020年3月にソラナ財団(Solana Foundation)によって正式公開されました。
ソラナ財団はスイス・ジュネーブに本部を置き、Soalnaの開発を進めています。

FTXが採用

現在最も勢いのある仮想通貨取引所の1つ、FTXが展開する分散型取引所SerumがSolanaのプラットフォームを使って立ち上げられたことで注目を集めました。
FTXを率いるサム・バンクマンフリード(Sam Bankman-Fried。通称サム)CEOは仮想通貨関連の技術や市場への見識が深く、大きな影響力を持っています。
バンク万フリード氏がイーサリアムでは無く、Solanaのネットワークを選んだことで否が応でもSolanaに目が向けられることになったのです。

開発者

Solanaの創業者アナトリー・ヤコヴェンコ(Anatoly Yakovenko)氏はイリノイ大学でコンピュータ科学を専攻し、米国の通信、半導体企業クアルコム(Qualcomm)のシニアエンジニアを務めた人物です。
その後はメソスフェアやドロップボックスのソフトウェアエンジニアを経て2017年からSolanaの開発に取り組んでいます。
ヤコヴェンコ氏はクアルコム時代の同僚であるグレッグ・フィッェラルド(Greg Fitzgerald)
氏と共にSolana Labsを立ち上げました。

Solanaの特長

Solanaの特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては以下の項目があげられます。

●独自の承認方式
●圧倒的な処理能力
●送金手数料が安い
●セキュリティーレベルが高い
●拡張可能なネットワーク
●フェイスブックの言語に対応

独自の承認方式

Solanaでは取引記録の承認方式にPoH(Proof of History)方式という独自の承認方式を採用しています。
PoH方式はSolana創業者のヤコヴェンコ氏が開発した承認方式です。
PoH(Proof of History)方式はハッシュ値タイムスタンプという技術を使っていくつもの取引承認を並行して処理する承認方式です。
PoH方式では、ある時点の取引記録を圧縮して暗号化した関数値(ハッシュ値)とその時間の証明データ(タイムスタンプ)を発行します。
その時点の取引記録のみを承認し、ハッシュ値とタイムスタンプを付けて公開することで検証できるようにしています。
取引記録の承認を並行処理することで圧倒的な処理能力を実現しています。

圧倒的な処理能力

Soalana(SOL)1秒間に50,000件の取引を処理することができます*。
ビットコインイーサリアムとは全く次元の処理能力であり、処理能力の高さで評価されるリップル(4,000件/秒)と比べても約10倍という圧倒的な処理能力です。
また取引記録の固まり(ブロック)の生成時間も約0.4秒と極めて短く、処理速度の早い仮想通貨としての評価を確かなものとしています。
またイーサリアムなどの仮想通貨では処理能力を超えた取引が集中して送金遅延や送金手数料の高騰が起きる「スケーラビリティ問題」が深刻化していますが、Solanaでは圧倒的な基本スペックによってこの問題を解消しています。
またイーサリアムなどではスケーラビリティ問題を解消するために、メインチェーン(レイヤー1)の上に別のネットワーク(レイヤー2)を構築する「レイヤー2ソリューション」という解決方法が開発されています。
Solanaではそもそもレイヤー1の性能が非常に高いのでレイヤー2を作る必要が無いという技術的なメリットもあります。
*Solana発表による

送金手数料が安い

これだけの処理能力を誇る一方で、取引を行う度に発生するネットワークの送金手数料は圧倒的に安い点もSolanaの魅力です。
スケーラビリティ問題による送金手数料の高騰が深刻なイーサリアムでは4月には0.01ETHを送金する取引で送金手数料が1万円近く掛かるなどという事態がしばしば発生していました。
ビットコインも送金手数料の高騰が顕在化していた仮想通貨の1つです。
これに対しSolanaのコインであるSOLトークンの送金手数料は2021年6月1日時点で平均約0.00025ドル(約0.03円)という水準です*。
比較にならない安さと言っても良いでしょう。
*Solana公式サイト発表による

セキュリティーレベルが高い

技術的なレキュリティももちろんですが、SolanaはFortune500が推奨するセキュリティ会社による監査を受けることにより、セキュリティレベルへの信頼を保持しています。

拡張可能なネットワーク

ソラナ財団によれば、Solanaはムーアの法則によって拡張可能といいます。
指数関数的に拡張ができることにより、イーサリアムのでありレイヤー2などの様な局所的な対応をすることなくネットワークを改善することができます。
またSolanaは他のブロックチェーンとの互換性も視野に入れて開発されています。

フェイスブックの言語に対応

SolanaはRust、C、C ++といった複数のメジャーなプログラミング言語に対応しているのですが、もう1つ「Move」というプログラミング言語に対応していることも注目されます。
Moveはフェィスブックが開発と展開を進める仮想通貨Diem(旧Libra)に実装されている新しいプログラミング言語です。
Move言語に対応することで、SolanaはDiemと更にはフェイスブックのSNS資産にもアクセスできるようになると考えられます。
フェイスブックは世界中に約28億人のユーザーを抱えており、この機能には大きな可能性があると言えます。

Solanaのデメリット

Solanaのデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては 以下の項目があげられます。

●競合プロジェクトが多い

競合プロジェクトが多い

Solanaが展開するDApps開発プラットフォームの分野は類似の有力プロジェクトが非常に多い分野です。
とりわけDApps開発プラットフォームの王様であるイーサリアムの存在感は圧倒的です。
他にもポルカドットカルダノNEM/Symbolなど有力プロジェクトがひしめいています。
更にはInternet Computerなども今後の強力な競合相手になり得ます。
レッドオーシャンの市場の中で、Solanaがこうしたプロジェクトとの競争に打ち勝って確固たる地位を築けるかについては不透明な部分があります。

まとめ

Solanaは圧倒的な基本スペックを持ち、イーサリアムキラーとさえ目される注目のプロジェクトです。
DeFi分野でのサービスが拡充して行けば大きな成長が期待できます。
競合相手も多いですが、勝ち残れば市場は大きく魅力的です。
Solanaの動向に注目して行って下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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