Huobi Global(フォビ・グローバル)
Huobi Global(フォビ・グローバル)は、シンガポールに拠点を置く世界有数の仮想通貨取引所です。
元々はHuobi(フォビ)という名称で2013年に香港で設立された取引所なのですが、2015年にシンガポールへと拠点を移しています。
シンガポール以外にも、米国や韓国などにも拠点を設けて世界規模での展開を進めています。
仮想通貨の月間取扱量が4挑円を超える、紛れもない世界的な取引所と言えます。
■取引所名 Huobi Global(フォビ・グローバル)
■運営会社 Huobi.Pro
■設立時期 2013年
■本拠地 シンガポール
■代表者 Leon Li(李林)
■取扱通貨 360通貨以上
■総合順位 4位*
(*2021.05.02. CoinMarketcap公開データより集計)
中国3大取引所
Huobiはシンガポールに本拠地を置いていますが元々は中国でスタートした取引所で、BinanceやOKExと並ぶ「中国3大取引所」として知られています。
中国語名では「火币」という名称で、中国市場では圧倒的な知名度を誇っています。
日本での事業展開
Huobiは日本でも子会社を通じて事業を展開しています。
2018年9月、Huobiの日本法人であるHuobi Japan Holding LTDが、国内取引所である ビットトレードを買収します。
ビットトレード株式会社はフォビジャパン株式会社へと社名変更し、2019年1月からは 仮想通貨取引所Huobi Japanを開設し、日本での事業を展開しています。
Huobi Globalの特長
Huobi Globalの特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●取扱通貨が豊富
●取引手数料は0.2%
●5つの基軸通貨
●アルトコインのレバレッジ取引ができる
●多言語に対応
●上場コインの投票に参加できる
●エアドロップイベントもあります
といった項目が挙げられます。
取扱通貨が豊富
Huobi Globalでは360種類以上のコインを取り扱っており、売買をする事ができます
日本の仮想通貨取引所では殆んどが1桁の種類のコインしか扱っていない事を 考えると、全く次元が違う豊富な品揃えだと言えます。
海外の有力取引所は軒並み取扱い通貨が豊富です。
Huobi GlobalではBinanceなどにも上場していない通貨を見つける事ができます。
取引手数料は0.2% Huobi Globalでは取引手数料が一律で0.2%となっています。
これはMaker、Taker共通の価格です。
Bainanceの手数料が0.1%で出されている事などを考えると、Huobi Globalの手数料 水準は正直海外の取引所では安いとは言えません。
但し取引所独自のコイン(トークン)であるHuobiトークン(HT)を使って手数料を支払うと、 手数料が最大で50%の割引になります。
5つの基軸通貨 Huobi Globalcは5つのコインが基軸通貨として採用されています。
基軸通貨となるのは以下のコインです。
●ビットコイン(BTC)
●イーサリアム(ETH)
●テザー(USDT)
●Huobi トークン(HT)
これらの基軸コインを入れて、対応する通貨ペアのコインを購入すると言った形になります。
アルトコインのレバレッジ取引ができる Huobi Globalではビットコイン建のアルトコインについてレバレッジを掛けた取引が可能です。
レバレッジ取引ができるのは
●ETH
●ETC
●BCH
●OMG
●XRP
●ZEC
●LTC
●QTUM
●DASH
●HSR
●EOS
以上11種類のコインになります。
最大レバレッジは3倍となっています。
多言語に対応
Huobi Globalでは多言語に対応しています。
2019年8月現在、公式サイトでは英語、中国語からベトナム語、トルコ語など12言語に対応しています。
以前は日本語にも対応していたのですが、現在は対応を中止しています。
上場コインの投票に参加できる
Huobi Globalには「HADAX」と言う取引所のサブブランドがあります。
HADAXではHuobi Globalでは扱っていないマイナーコインを取り扱っています。
株式投資を行なう人であれば、東証に対するJASDAQの様な位置付けと考えれば イメージしやすいかも知れません。
このHADAXでは、新規に上場させるコイン(トークン)の投票を実施しています。
Huobiトークン(HT)を保有していると、この投票イベントに参加する事ができます。
投票で一番投票数が多かったコインはHADAXに上場し、その通貨に投票した人には Huobi トークン(HT)が配布されます。
但し投票に参加するにはパスポートなど本人確認書類のアップロードが必要となります。
エアドロップイベントもあります
Huobi Globalでは、Huobi Talk(フォビトーク)と言うライブストリーミングを毎週開催して います。
一種のオンライン勉強会の様なサービスですが、その中では毎回です。 (コインの無料配布キャンペーン)が実施されています。
Huobi Talkで出された問題に回答をコメントするとコインが貰える言った内容のもので、毎回内容は異なります。
魅力的なイベントですが、内容は全て英語です。
Huobi Globalのデメリット
Huobi Globalのデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては
●日本居住者のKYC登録ができない
●日本円での取引ができない
●出金手数料が掛かる
と言った項目が挙げられます。
日本居住者のKYC登録ができない
Huobi Globalでは、日本居住者はKYC登録(本人確認登録)をする事ができません。
運営会社のHuobi.Proは、日本の金融庁の要請に応じる形で、2018年6月27日に「日本 の居住者に対する仮想通貨交換サービスの停止」を発表しています。
以前はサイトも日本語対応をしていたのですが、現在は日本語も停止しています。
Huobiは、日本ではHuobi Japanでの事業を展開しており、基本的に日本居住者はこちらで 取引を行なう事になります。
但しHuobi Japanは、現状ではHuobi Globalと比べて取扱い通貨が圧倒的に少なく、 Huobi トークン(HT)も取り扱われていません。
Huobi Global同様のサービスは受けられないと言わざるを得ません。
日本円での取引ができない。
Huobi Globalでは日本円の入金はできません。
その為基本的には基軸通貨を送金して、その基軸通貨でコインを購入すると言う 取引になります。
出金手数料が掛かる
Huobi Globalでは入金については無料です。 出金についてはコイン毎に所定の手数料が発生します。
主なコインで見ると
●BTC 0.01%
●ETH 0.01%
●BCH 0.0001%
となっています。
まとめ
Huobi Globalは取扱い通貨の種類が豊富で、アルトコインのレバレッジ取引ができたり、 多言語に対応するなど、非常にユーザーに寄り添った方針を持つ仮想通貨取引所 です。
日本居住者へのサービスを終了したのは大変残念ですが、日本の金融庁の要請にも _きちんと向き合って対応している点は評価できます。
日本の仮想通貨交換会社を買収してまで、日本での事業展開を進めてきたのも 日本の市場を重視している表れです。
今後、法制度の整備が進めば、さまざまなサービスが展開されてくると考えられます。
Huobi Globalの動向に是非注目して下さい。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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