カルダノ(ADAコイン)とは⁉暗号資産の特徴を解説

暗号資産(仮想通貨)
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カルダノ(Cardano)

カルダ(ADA)は、イーサリアムの開発にも携わっていたチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏が開発した仮想通貨(暗号資産)です。 元々は「不正のできないカジノを実現する」と言う、 非常に面白い着想から生まれた仮想通貨(暗号資産)です。
日本とも関係が深く、特にセールス面では日本人が深く関わったコインでもあります。
カルダノの公式サイトでも日本語が言語選択できる仕様になっています。
通貨単位はADA。5,596億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング第9位に付けています。

●PJ名称 カルダノ(Cardano)
●通貨名称 エイダ(エイダコイン/ADA)
●通貨記号 ADA
●通貨価格 17.9円*(前回9.62円**)
●時価順位 9位*(前回11位**)
●時価総額 5,596億円*(前回2,494億円**)
●公開時期 2015年9月発行
●発行上限 450億枚
●承認方式 PoS(※Ouroboros)
●提唱者  Charles Hoskinson

(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)

誕生の経緯

カルダノは2015年に発足された「仮想通貨の設計および開発のあり方を変えるためのプロジェクト」がベースになっています。
正しくはカルダノはプロジェクトの名称であり、コインの正式名は エイダ(エイダコイン/ADA)となります。
それでも一般にはカルダノの名前で浸透しており、上場している取引所でもカルダノ(ADA)の形で表記される事も多いです。
カルダノ(ADA)の開発ではチャールズ・ホスキンソン氏の下に、開発リーダーのジェレミー・ウッド氏、エミレーツ銀行の創設者の一人マイケル・パーソン氏、日本の松岡誠氏などが集まり、新仮想通貨(暗号資産)の構想とICO計画の策定に当たりました。
カルダノの設立にあたっては、まず本拠地としてマン島にCARDANO FOUNDATION(財団)を設立します。
更にゲーム開発部門をマン島に設立。香港にはICHKという技術開発部門、日本には公式のADA コイン交換所を設立します。
カルダノ(ADA)は、2017年9月28日にBittrexへの上場・公開を迎えます。
公開直後にカルダノ(ADA)の価格はICO販売価格の8倍に高騰し、大成功に終わります。

公正なオンラインカジノ

カルダノ不正のできない公正なオンラインカジノを実現すると言う構想からスタートしました。
オンラインカジノは透明性の確保が難しく、運営側の不正を見抜く事が難しいと言う問題を抱えています。
ホスキンソン氏はブロックチェーン技術を利用して不正の介在する余地をなくし、公正なシステムを確立できると考えたのです。
オンラインカジノで使用するコインということで、当初は「ギャンブルコイン」という仮称を使っていましたが、流石にギャンブルコインと言う名前では印象が悪いということで、世界的な数学者の名前を取り「カルダノ」というプロジェクト名に決まりました。

スマートコントラクト

カルダノの核となるのが、カルダノ(ADA)に実装されている、スマートコントラクト機能です。
スマートコントラクトはイーサリアム(ETH)が実装した事で知られている、自動で契約を実行する機能です。
カルダノ(ADA)では自動的に契約を履行する事で不正を排除します。
更にブロックチェーン上に改ざんできない記録が残るので、透明性のある取引環境が提供できます。
こうして公正なオンラインカジノを実現する訳ですが、この仕組みはカジノに限らず幅広い用途に応用できます。
そこでカルダノは、次第により汎用的なプラットフォーム開発を目指す様になっていきます。

カルダノの特長

カルダノ(ADA)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●技術に裏付けがある
●独自のブロックチェーンを持っている
●拡張性がある
●保有するだけで報酬が受けられる

と言った項目が挙げられます。

技術に裏付けがある

カルダノのプロジェクトでは、他の仮想通貨(暗号資産)の技術、 問題点を洗い出した上で、学術的に精査された技術を取り込んで行くと言うプロセスを重視しています。
勢いはあるけど危なっかしい、イケイケどんどんの仮想通貨(暗号資産)プロジェクトが多い中で、アプローチが異なると言う点は大きな特長と言えます。
それでも開発スピードが遅い訳ではなく、むしろカルダノは次々に次々に新しいアイデア、サービスを提案しています。
この辺りは、著名な数学者でもある提唱者チャールズ・ホスキンズ氏の力が大きいと言えます。

独自のブロックチェーンを持っている

スマートコントラクト機能を使ってオンラインカジノを管理すると言う発想は、カルダノ(ADA)以前にもエッジレス(EDG)ファンフェア(FUN)と言うコインに見られたものです。
ただ、エッジレス (EDG)ファンフェア(FUN)が、基本的にイーサリアム(ETH)の規格・ERC20規格で発行されたコイン(トークン)であるのに対して、カルダノ(ADA)は独自のブロックチェーンを搭載していると言う特長があります。
その大きな恩恵として、カルダノ(ADA)ではPlutusという独自のスマートコントラクトを開発・実装しています。
Plutusはイーサリアム(ETH)が開発したスマートコントラクトを一から設計し直して、より複雑な契約を自動履行できるようにしたものです。
セキュリティ面でも、性能面でも既存のスマートコントラクトから進化したものになっています。

拡張性がある

多くの仮想通貨(暗号資産)では、将来的なアップデートを考慮した体制が充分に整えられていません。
カルダノ(ADA)では、スムーズにコンセンサス合意に至れる様に最初から仕様変更を考慮されたプロセスを制度設計されています。

保有するだけで報酬が受けられる

カルダノ(ADA)では、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)と言う承認アルゴリズムを採用しています。
ダイダロス(Daedalus)と言うカルダノの専用ウォレットにコインを保管しておくとブロックチェーン記録の承認報酬を受け取る事ができます。
ダイダロスはカルダノ(ADA)だけでは無く、将来的にビットコイン(BTC)とイーサリアム・クラシック(ETC)の保管にも対応する予定があります。

カルダノのデメリット

カルダ(ADA)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●詐欺コインとの評判
●国内の取引所で購入できない

と言った項目が挙げられます。

詐欺コインとの評判

カルダノ(ADA)は、初期の段階ではとりわけ日本で「詐欺コイン」と言う意見が少なからず挙がっていました。
現在ではそうした声は少数派だとは思いますが、当時多くの人に警戒されていた事は確かです。
カルダノ(ADA)は2015年9月にICOを実施しています。
ICOとはコイン(トークン)を販売して事業資金を集めると言う資金調達方法です。
カルダノではコイン(ADA) を売り出して資金を集めようとしていました。
まだビットコインも仮想通貨と言う言葉も一般には浸透していなかった時期ですが、カルダノは日本でも積極的なセールス活動を行なっていました。
この時にカルダノが採用したアフィリエイト制度が話をややこしくした感があります。
カルダノのICOでは、紹介した人がカルダノ(ADA)をで購入すると紹介した人に報酬が入るアフィリエイト制度を組んでいました。
にの報酬を目当てにカルダノ(ADA)購入を煽るサイトやブログが続出し、中にはかなり誇大な文言を並べた勧誘もありました。
更にまずい事に、カルダノ(ADA) の公開は当初の予定(ロードマップ)よりも半年遅れてしまいます。
ICOで購入し、権利を持っていたユーザーは中々公開されない状況に不安を抱き「詐欺ではないのか」と言う声を上げるようになります。
にうしてカルダノ(ADA)は詐欺と言う意見が形成されていったのです。
日本での販売を重視した結果ネガティブな見方が結続出してしまったのは残念でしたが、その後はバイナンスの様な有力な取引所にも相次いで上場を果たし、多くの人が取引できる様になりました。
現在では詐欺コインと言う汚名は払拭試されていると言って良いでしょう。

国内の取引所で購入できない

カルダノ(ADA)は、日本の取引所では取り扱っている所が無く、購入する事ができません。
どうしてもカルダノ(ADA)を購入したいと言う事であれば、海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
海外であれば有力取引所の多くで取り扱われており流動性もあるので、取引がしやすいコインと言えます。

価格の見通し

カルダノ(ADA)は2017年10月に公開されています。
公開直後は1ADA=2円程の値段しか付きませんでしたが、バイナンスへやビットトレックスと言った大手取引所への上場を機に値を上げ、2018年1月には150円台まで値を上げています。
但しその後は2018年を通して値を下げ続けました。
2019年6月20日現在、カルダノ(ADA)の価格は9.62円を付けています。
今後オンラインカジノの枠を超えて様々な分野でカルダノのプラットフォームが活用される可能性があり、それに沿ってカルダノ(ADA)の価格も上昇してくる事が考えられます。
もちろん実際の取引は御自身の判断・自己責任でお願いします。

まとめ

カルダノ(ADA)は、当初は正体の知れない怪しいコインとしてネガティブなニュースが数多く流れていましたが、現在では海外でも多くの仮想通貨格付け機関やランキングで高い評価を得ている仮想通貨(暗号資産)です。
開発チームも強く、技術的な検証をしっかり行なう姿勢は評価できます。
今後の発展も期待できるコインなので、注目して頂きたいと思います。

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