bitFlyer Lightning
ビットフライヤーでは通常の販売所、 簡単取引所とは別にもう一つ、bitFlyerLightningと言う、ビットコインのFX取引や先物取引などができる取引所を開設しています。
bitFlyer Lightningでは
●ビットコインのFX (証拠金取引)
●ビットコインの先物取引
●ビットコインの現物取引
●アルトコインの現物取引
を取り扱っています。
ビットフライヤーのトレードクラスにアカウント登録をしていれば、 bitFlyer Lightningで取引を行う事ができます。
Lightning FX
bitFlyer Lightningの最大の メリット は何と言ってもビットコインのFX (証拠金取引) ができる事です。
この取引所でのFXは「Lightning FX」と呼ばれています。
FX(証拠金取引)では、証拠金を入れると証拠金の何倍もの金額での取引がコインのFX(証拠金取引)できる仕組みです。
証拠金に対して取引できる額の倍率の事を「レバレッジ」と呼びます。
証拠金の3倍の取引であれば、レバレッジ3倍です。
ビットフライヤーのLightningFXでは最大4倍のレバレッジでビットコインの売買を行う事ができます。
4倍のレバレッジで取引をすれば、利益も単純計算で4倍になります。
但し損失も4倍になります。
以前は最大15倍ものレバレッジの取引ができましたが、2018年に取引ルールが変更され、最大4倍になりました。
下落時にも利益が出せる
レバレッジと並んでFXの大きな利点となるのが、取引を「買い」からだけでは無く、「売り」からも入る事ができると言う事です。
Lightning FXでは「売り」と「買い」の2つの取引への入り方があります。
金利を払ってそのまま持っていても良いのですが、通常はどこかのタイミングで売って(買って)決済します。
価格が下落する局面でも、売りから入って価格が下がった所で決済(買い)する事によって、利益を上げる事ができます。
価格が下落局面の時、あるいは下落すると予測した時、現物の取引では何も打つ手がありませんが、Lightning FXであれば利益を上げる事ができるのです。
ビットコインの様に価格の変動幅が大きい通貨の場合、FXは非常にメリットがある取引です。
Lightning FXでは、今の所売買手数料は無料となっています (2018.01.現在)。
FXは取引量も多くなるケースが多いので、手数料が無料と言うのはとても有利です。
スワップポイント
但し、手数料とは別にLightning FXではスワップポイントと言う費用が発生します。
為替のFXではスワップポイントは貰える事も多いのですが、Lightning FXでは売り、買いに関係無く、ポジションを翌日まで持ち越した時に支払が発生します。
これは他からコインを借りてきて証拠金で取引すると言う仕組みの為に、貸元に対して貸出金利を支払う必要がある為です。
Lightning FXでは売り、買い共に一日当たり0.04%相当の支払いが必用になります。
年利換算だと14.6%の高金利で借りている計算になるので、長期間ポジションを維持する時には注意が必要です。
証拠金維持率に注意
Lightning FXのリスク管理で特に注意が必要なのが追証とロスカットの存在です。
最初は取引に必要なだけの証拠金がある筈ですが(無いとそもそも取引ができません)、価格が予想と反対に動くと、発生する損失額は証拠金から引かれていきます。
時価換算で一万円分の損が出たら、証拠金が一万円少なくなる訳です。
結果として証拠金が減ってくる事になりますが、証拠金の比率(証拠金維持率)が規定を下回ると追証やロスカットの対象となってしまいます。
追証
Lightning FXでは証拠金維持率が80%を下回ると、追証の対象となります。
追証対象になると、ユーザーに追証の通知メールが送られ、対象にされた時点で約定していない注文は全て取り消しになります。
ユーザー側は追加入金などによって、3営業日以内に証拠金維持率を100%以上にする事を求められます。
証拠金維持率が80%を下回ってから3銀行党業日後の17時時点で、尚証拠金維持率が80%を下回っている場合には「ロスカットルール」が適用されます。
ロスカット
ロスカット・ルールが適用されると、 まず適用された時点で約定していない注文が全て取り消しになります。
新規注文を取り消しても尚、 証拠金維持率が50%を下回ったままの場合は(殆どがそうなります)、Lightning FXの全での建玉(約定した注文)を自動的に反対売買して決済します。
それでもまだ不足金が生じた場合は、仮想通貨(暗号資産)の送付と日本円の出金が停止されます。
ロスカットルールを適用しても証拠金を上回る損失が生じた場合は、 不足金を充当しなければいけません。
通常の現物取引であれば、価格が下落しても我慢して持ち堪えて価格の浮上を待つ戦略も取れるのですが、FXではロスカットに引っ掛かると強制的に決済されて損失が確定してしまいます。
ビットコインの様な値動きの大きい通貨の場合は、価格が一瞬だけ大きく振れて、その後直ぐに戻ると言う事も起こり得ます。
こうなると本当にもう泣くしかありません。
そうした問題もあって、最大レバレッジが15倍から4倍に下がったと言う事もあります。
FXはきちんと知識を持っていれば、 むしろリスク管理のしやすい取引とも言えます。
けれども基本的なリスクを理解せずに始めるのは、運転した事の無い人がいきなりトラックや大型バスで走り回る様なもので、危険極まりありません。
最低限リスクの認識だけはしてから始めて下さい。
Lightning Future
Lightning Futureはビットフライヤーが展開する、仮想通貨(暗号資産) の先物取引になります。
但し、仮想通貨(暗号資産)の先物取引に関しては、殆どの方には特に使う理由は無いのではないかと考えています。
トレードの上級者の方であれば、Lightning FutureとLightning FXとの乖離を利用して差益を狙うと言った取引も確かにありますが、一般の方であればLightning FXがあれば十分に事足りると思います。
操作的には決済に期限が有る事を除けばLightning FXとほぼ同じです。
但し事業などでビットコインを使った支払いや受け取りをして、将来的に決済が発生する様な場合にはとてもメリットの有るサービスです。
Lightning Futureについては別に機会があれば解説したいと思います。
リスクの取り方
ここまで長々とリスク管理の話をしてきましたが、実はむしろここからが本題です。
実はリスクをしっかり認識した上でなら、リスクを取って大きなリターンを狙うと言う方法があります。
ポイントサイトからの交換など、原資となる資金がリスクの取りやすいお金であればそれを原資にLightning FXで高いリターンを狙う事が可能です。
ビットコインのFX取引は高レバレッジが掛けられる上に小額からの参加も可能です。
更に値動きが大きいと言う特性もあります。
1000円を貯めて原資とし、それをFXの最大レバレッジ(4倍)を掛けて、もしもビットコインの価格が100倍になったら
1000円× 4倍×100倍×4%=40万円
です。
以前は150万円の計算でしたが、40万円でも相当な金額です。
上手く行かなくても最大リスクはほぼ1,000円です。
実際には全て無くなる前にロスカットが掛かるのでそれ以下でしょう。
急激に一瞬で予測と逆に振れてしまった場合には損失がそれ以上に膨らむ可能性がゼロでじはないですが、それでもたかが知れています。
高リスクの様で実はリスクが非常に限定的で、リターンはとても高い裏技になります。
興味の有る方は試してみて下さい。
もちろん自己責任でお願いしますね。
まとめ
このようにビットフライヤーのbitFlyer Lightningは大きな可能性を持つもう一つの取引所です。
FXを使えば下落時に利益を上げる事もできますし、レバレッジを掛けて大きな利益を狙う事もできます。
実は仮想通貨(暗号資産)のFXは、為替のFXと比べると、現在の所は値動きがはるかに素直で動きを読みやすいと言う特性があります。
しっかり仕組みを理解して、リスクを管理しながら活用するのも良い方法になると思いますよ。
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