Dai(DAI)とは⁉暗号資産の特徴を解説

仮想通貨(暗号資産)
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Dai (DAI)

(2021.01.07.改訂)
Dai(DAI)は、米ドルに価値を連動させて1DAI=1ドルに固定させようとしている暗号資産(仮想通貨)です。
MakeDAOという組織が開発しています。
米ドルなどの法定通貨に価値を連動させるコインの事を「ペッグ通貨」あるいは「ステープルコイン」と呼んでいます。
米ドルとのペッグ通貨としてはテザー(USDT)が有名ですが、専門化の間ではDai(DAI)の方が透明性が高く信用できるという評価もあります。
通貨単位はDAI。96億円の時価総額を誇り、時価総額ランキング85位に付けています。

●通貨名称 Dai
●通貨単位 DAI
●時価順位 27位 *(前回85位**)
●通貨単価 103.3円 *(前回111.82円**)
●時価総額 1214億円*(前回196億円**)
●公開時期 
●発行上限 11億DAI
●承認方式 

(* 2021.01.03. CoinMarketcap公開データより集計)
(**2019.06.20. CoinMarketcap公開データより集計)

MakerDAO

MakerDAOは米ドルとリンクさせた信頼できるステープルコインを開発する事を目的に2014年に設立されたプロジェクトです。
デンマーク出身のルネ・クリステンセン(Rune Christensen)氏がファウンダー兼CEOを務めています。
クリステンセン氏は、コペンハーゲンビジネススクール、コペンハーゲン大学を経て、国際的人材スカウト会社 Try China社の共同設立者と言う経歴を持つ人物です。
Dai財団(DaiFoundation)と言う組織がプロジェクトを運営しています。
2018年9月には、米国のベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzが、自身の持つ投資ファンド (a16z)を通じてMakerDAOに1500万ドルを投資しました。
アンドレッセン社はDfinityCoinbaseにも投資した実績があり、今回の投資でアンドレッセン社はMKRトークンの総供給量の6%を獲得しています。

2つのコイン

MakerDAOでは「Maker (MKR)」「Dai (DAI)」の2種類のコインを発行しています。
Dai(DAI)は、1DAI=1ドルに価値を固定させたステープルコインです。
Maker(MKR)は、Makerのシステムの中でDai(DAI)を取引する際に発生する手数料を支払う為のコインとして開発されました。
つまりMaker(MKR)Dai(DAI)は関連性を持って開発されたコインなのです。

Dai(DAI)の特長

Dai(DAI)の特長、メリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●価格が安定している
●発行上限がある
●透明性の高い仕組み
●預けるユーザーにもメリットがある

と言った項目が挙げられます。

価格が安定している

Dai(DAI)は、ステープルコインなので価格は1Dai= 1ドルに安定しています。
MakerDAOではが、CDP(Collateralized Debt Positions/担保付債務ポジション)と言うシステムによって分散型ステーブルコインDai(DAI)を実現しています。
CDPは簡単に言うと担保を基にDai(DAI)を発行して融資すると言う仕組みです。
CDPは人が審査して融資をするのでは無く、スマートコントラクトによって自動的に契約から融資の実行迄を実施する仕組みです。
利用者は担保資産としてイーサリアム(ETH)を差し入れ、ETHの評価額の2/3相当のDai(DAI)を引き出す事ができます。
MakerDAOの規定で言うと、発行したDai(DADに対して150%の担保価値が必要と言う事になっています。
即ち2/3迄Dai(DAI)を引き出せると言う事です。
評価額の1/3相当の余力を持つ事で、イーサリアム(ETH)の価格変動があっても耐性を持つ様になっています。
イーサリアム(ETH)の価格が更に下がり余力を維持できなくなると、Dal(DAI)は強制的に精算され、担保資産のイーサリアム(ETH)からペナルティ料や手数料を引いた残りが返却されます。
こうしてシステムが崩壊しない制度設計をしています。
現在は担保資産となるのはイーサリアム(ETH)だけですが、より多くの仮想通貨 (暗号資産)を担保資彦に組みスれられる様検討が進められています。
多様なコインを預けられる様になれば、利便性が大きく向上する事は間違いありません。

※イーサリアム(ETH)は正確には通貨名はイーサですが、本サイトではイーサリアム(ETH)と表記しています。

発行上限がある

MakerDAOでは、債務上限として1億ドルの上限を設定しています。
これはDai(DAI)の総発行枚数上限が1億ドル相当、すなわち1億DAIである事を意味しています。
Dai(DAI)はMakerDAOにとっては債務と言える為、その金額に歯止めが掛かっている事はシステムの信頼性に寄与しています。
債務上限はMakerDAOが勝手に引き上げる事はできません。

テザーの問題点

米ドルに価値を固定したステープルコインとしては、テザー(USDT)が時価総額も大きく知名度もあります。
テザー(USDT)では、テザー社(TeerlLimited)に米ドルを預けると1ドル=1USDTのレートでテザー(USDT)が発行され、預けた米ドルはテザー社によってプールされる仕組みになっています。
テザー社が中央集権的に資産を管理している為、万ーテザー社が経営破綻をした場合に資産が保全できるのか、 またテザー社が不正を行なう可能性があるのではないかと言う問題があります。
実際テザー社の資産管理の不備や疑惑は何度と無く指摘されており、 ニューヨーク州当局からの業務改善命令も受けています。

分散型管理のステープルコイン

これに対し、Dai(DAI)は分散型管理によってステープルコインを実現しています。
資金の管理はMakerDAOの組織や人では無く、CDPと言うシステム(スマートコントラクト)が実行します。
イーサリアム(ETH)を担保として差し入れると、CDPが担保資産の評価額に応じたDai(DAI)を自動で発行すると共に、イーサリアム(ETH)をロックします。
ロックされた担保資産はMakerDAOが勝手に引き出す事はできません。
(※より正確にはETHをPETHと言うコインに変換してPETHをロックします。技術的にはETH>WETH>PETHと変換されます。)
Dai (DAI)は分散型管理で不正が入り込む余地を無くし、管理会社の破産リスクも回避できる、信頼性の高いシステムと言えます。

預けるユーザーにもメリットがある

ここで疑問が生じるかも知れません。
担保にイーサリアム(ETH)を預けて、最大でも評価額の2/3しかDai(DAI)が発行されないのであれば預ける人がいないのでは無いかと言う疑間です。
ところがこれはユーザーにも充分にメリットがある仕組みなのです。
例えばイーサリアム(ETH)が値上がりすると考えて購入している場合、他に有望だと考えるコインがあっても、 通常であればイーサリアム(ETH)で対象のコインを購入するか、 あるいは別に購入資金を用意するしかありません。
ところがMakerDAOのシステムを使えば、預けたイーサリアム(ETH)はそのままに引き出したDai(DAI)を使って対象コインを購入したり、他の投資に回す事が可能になるのです。
自分の資金を最大1.66倍のレバレッジを効かせて利用する事ができると言う事です。
投資家にとっては大きなメリットがある仕組みと言えます。

安定化手数料

Dai(DAI)を返却すると預けていた担保資産を引き出せますが、その時にはローンと同じ仕組みなので金利(安定化手数料)が発生します。
この手数料の支払いはMakerDAOが開発したもう1つのコインMaker(MRK)で行なう仕組みになっています。
Maker(MRK)を取引所などで入手して手数料を支払うと言う流れになります。
CDPで手数料の支払いに使われたMaker(MRK)はバーンと言う処理をされて消滅します。

Dai(DAI)のデメリット

Dai(DAI)のデメリットとしてはどの様なものがあるでしょうか。
主な項目としては

●競合コインが多い
●ドルと完全には連動しない
●国内の取引所で購構入できない

と言った項目が挙げられます。

競合コインが多い

ステーブルコインは競合の多い分野であり、 激しい競争の中でDai(DAI)が生き残っていけるか、 と言う点は不安材料として存在します。
米ドルとのペッグしている主なステープルコインだけでも以下の様なコインが存在しています。

テザー(USDT)

現在最大の時価総額を誇るステープルコインの代表格です。
テザー社(Tegher Limited)が中央集権的に管理しているコインで、 テザー社の管理する銀行口座に米ドルを預けると同量のテザー(USDT)が発行されます。

NuBits (USNBT)

米ドルの担保資産を持つのではなくコイン(USNBT)の流通量をコントロールする事で1USNBT=1ドルに近づけようとしているコインです。
1ただ既に何度かの価格の症離を経験しており、1USNBTが0.2ドル台を記録した事もあります。

Circle (USDC)

米ドルを担保に発行するタイプのステープルコイン。
米国で電子マネ一事業の実績を持特つCircleが開発し、大手取引所のBitMainなども出資しています。
他にも存在しますし、米ドル以外の法定通貨や金の価格にペッグしたコインなどもあります。
Dai(DAI)の分散型管理のシステムは信頼性が高く頭一つ抜けている感がありますが、今後は更にユーザーを拡大して、ステーブルコインのスタンダードとして認知されていく必要があるでしよう。

ドルと完全には連動しない

Dai(DAI)は米ドルとペッグしているコインですが、「ソフトペッグ」 と呼ばれるタイプで完全にドルと連動する訳ではありません。
ドルとDai(DAI)の価値には離が発生する可能性があり、過去には1ドル=0.95DAIまで罪離した事もあります。

国内の取引所で購入できない

Dai(DAI)は、日本の取引所では取り扱っている所が無く、購入する事ができません。
どうしてもを購入したいと言う事であればは、 海外の取引所に口座を開設して購入する必要があります。
海外であれば、 有力取引所の多くで取り扱われており、流動性もあるので取引はしやすいコインと言えます。
2019年6月現在、 Dai (DAI)を上場している主な取引所としては

●Binance
●OasisDEX

などが挙げられます。

価格の見通し

2021年1月3日現在、Dai(DAI)の価格は103.3円を付けています。
Dai(DAI)の価格は1DAI= 1ドルに固定されているので、基本的には投資対象とはなりません。
米ドルの方が余程買いやすいですし、信用もあります。
ただ1DAI=1ドルに完全に固定されている訳では無いので、それを逆手に取った投資方法は存在します。
実際、Dai(DAI)は頻繁に1ドル以下の価格を付けています。
上級者向けの方法なので詳細は説明しませんが、価格が1ドルから垂離した時に大量にDAIを買って、価格が1ドルに接近して行くのを待つと言う考え方です。
ステープルコインの仕組みを逆手に取った方法ですね。
もちろん実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いします。

OmiseGOと連携

2018年4月、MakerDAOは東南アジアを中心に人気の有る暗号資産OmiseGO(現OMG)との提携を発表しました。
OMGとのコラボレーションによって、次世代金融ツールの実現を進めていくとの事です。
Daiの担保資産に OMGを加える事も検討するとの事です。

利息が貰える機能を開発中

Dai(DAI)ではDSR(DAI Savings Rate)という機能の実装へ向けて開発を進めています。
DSRが実装しされると、Dai(DAI)の保有者がのスマートコントラクトにDai(DAI)をロックする事で利息を得る事ができるようになります。
Dai(DAI)の利用方法の幅が大きく拡がる機能と言えます。

まとめ

Dai(DAI)は非常に良く考えられたシステムを持つステープルコインです。
仮想通貨(暗号資産)の機能を存分に利用したローンシステムと言っても良いかも知れませんが、 制度設計がしっかりしていて信頼性の高い仕組みとして評価できそうです。
ただ不確実性を取り込んでいるので完壁なシステムではありません。
ステープルコインの分野は競合が多く、テザー(USDT)を始めとするそうしたコインとの競争にどう生き残って行くかの戦略も重要です。
分散型ステープルコインとしては最大のコインなので、今後その優位性が認知されていけばステープルコインの主役の座に就く事になるかも知れません。
今後の動向が楽しみです。

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