仮想通貨の取引所と販売所とは⁉

取引所
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取引所と販売所

仮想通貨(暗号資産) は、日本国内では金融庁に登録された仮想通貨交換業者で売買をする事ができます。
実際には個人間でやり取りする事もできますし、海外の取引所を利用する事もできますが、殆どの場合は登録業者が開設する取引所(販売所)で売買をする事になると思います。

ここで少し分かりにくいのですが、取引所(販売所)での売買には「販売所方式」「取引所方式」と言う2つの取引形式が存在します。
元々言葉の意味が似ている上に、交換業者によっては販売所を「かんたん取引所」と名付けていたりします。
また同じ交換業者で販売所と取引所の両方を開設しているケースも普通にあります。
紛らわしい事この上ないのですが、最初に取引方式の違いを押えておけば戸惑う事も無く、自分に有利な取引を選ぶ事ができますので一度確認しておきましょう。

基本的な違い

販売所方式は仮想通貨交換会社がユーザーと直接取引を行なう方式の事です。
交換会社がユーザーに販売するので販売所と言う事になります。
但し、例えば大手取引所(販売所)のZaifでは販売所方式の取引を「簡単売買」と呼んでいたりします。
 正直な所、交換会社によって表記はマチマチです。

一方の取引所方式の場合は、仮想通貨交換会社が開設する取引所にユーザーが参加し、ユーザー同士が希望する売値と買値を提示して価格が折り合えば取引が成立すると言うものです。
取引が成立すると、通常は取引所に対して手数料を支払います。

販売所での取引

販売所方式では、ユーザーは販売所の提示する金額を基に取引をするかどうかを判断します。
販売所の取引画面にはコイン毎に買値と売値が表示されています。
買値が1,000,000JPY、売値が990,000JPYと言った表記になります。
ユーザーは表示された買値(売値)で良いと思えば注文を出します。
「買う」か「売る」 かを選択して、売買する量を選択したら注文ボタンを押すだけです。
基本的には注文即取引成立(約定)となります。

但し表示されている金額で必ず約定できると言う訳では無く、微妙に約定価格がずれる事があります。
ビットフライヤーの販売所を例にすると、最大で5%の差で約定する可能性がある事が明記されています。
100万円で買い注文を出すと、最悪の場合は105万円で約定するかも知れないと言う事になります。
この辺りは業者によってもルールが異なりますので確認をしておいた方が良いでしょう。
もっとも通常はその様に約定価格ががずれる事は余りなく、ほぼ表示金額付近で約定されます。

スプレッド

販売所の場合は、殆どの仮想通貨交換会社では取引手数料が掛かりません
その替わり販売所が提示する買値と売値の金額に差があり、これが実質的な販売所の手数料相当分になります。
この買値と売値の金額差をスプレッドと呼びます。
例えば販売所でビットコインを買って、同時に売ったとしてもこのスプレッドの分 損をすると言う事になります。
当然、価格差が小さい(スプレッドが狭い)販売所の方が有利です。
ただ急激に価格が一方に動いている時には、スプレッドも大きく拡がる傾向がありますので取引の際には注意が必要です。

成行注文と指値注文

販売所での注文方法としては、 数量を決めて買い(売り)の注文をする「成行注文」と、数量と希望金額を決めて買い(売り)の注文をする「指値注文」の2つの注文方法があります。

成行注文は、ビットコインを○○BTC買いたいと、取引数量だけを決めて注文する方法です。
原則としては表示されている買値かその近辺の価格で約定する事になります。
確実に約定する事を優先した注文方法と言えます。

指値注文は、ビットコインを△△円で○OBTC買いたいと言う形で希望金額と取引数量を決めて注文する方法です。
指値注文では表示金額より有利な金額を指定して注文するのが原則になります。
価格が変動し指定金額まで下がってきたら取引が成立します。
価格が指定した金額まで変わらななければ、取引は成立しません。
確実に約定する事よりも、金額を重視した注文方法と言えます。

取引所での取引

取引所方式の場合は、仮想通貨交換会社が開設する取引所にユーザーが参加し、他のユーザーが出している注文金額などを見て判断し、注文をします。
取引所の取引画面では直近の約定金額を挟んで、売り注文の希望金額と数量、買い注文の希望金額と数量が価格別に板状に並んで表示されています。
別名「板取引」とも言われています。

売値と買値が一致した所で取引が成立(約定)します。
約定した時の売値と買値が同じなのでスプレッドは発生しません
その替わりに約定した場合には取引所に対し一定の手数料を払うのが一般的です。
当然手数料が安い方が有利です。
中には取引所の手数料を無料にして展開している業者もあります。

取引所での注文

取引所方式でも注文方法には 「成行注文」「指値注文」があります。
成行注文は、ビットコインをO○BTC買いたいと言った形で取引数量だけを決めて注文する方法です。
買い注文の場合は、取引所に注文が出されている売値の低い価格から順に注文数量に達するまで順に約定していきます。
確実に約定する事を優先した注文方法と言えます。

指値注文は、ビットコインを△△円で○OBTC買いたいと言う形で希望金額と取引数量を決めて注文する方法です。
指値注文では買い注文の場合、売り注文側の金額がこちらの提示金額まで下がってきた時に初めて約定します。
売手の価格が指定した金額まで下がらなければ取引は成立しません。
確実に約定する事よりも金額を重視した注文方法と言えます。

流動性

株式やFX(外国為替証拠金取引)では常識になっている事なのですが、取引所方式では取引に参加している人の数が多い事が重要です。
取引に参加する人が多いほど売値と買値が近づきやすく約定しやすくなる事が知られています。
流動性と言われるものです。

参加者が少ないと、買いたい(売りたい)時に取引の相手が見つからず、売買が成立しない可能性もでてきます。
実際、ビットコインの様に多くの参加者が見込まれる通貨については取引所を展開していても、アルトコインについては販売所方式でしか取引しない業者も多いのです。

どちらが有利なのか

販売所方式取引所方式で取引の方法が違う事は分かりましたが、ではユーザーにとってはどちらの方式の方が有利なのでしょうか。

一般的に言えば、価格面では取引所の方が有利だと見られています。
直接取引をするので、スプレッドが発生しない分双方にメリットがあり、取引所の手数料を加味しても価格的には得な事が多いと言うのが大方の認識と言えます。
なので基本的には全通貨取引所形式で展開している交換業者は有利と考える事ができます。

但し、ビットコイン以外のそれもよりマイナーな通貨の取引となると、流動性も大きな要素として考慮しなければいけません。
取引所への参加者が少な過ぎて、注文を出しても買い手(売り手)が見付からない事態も考えられるからです。
特に保有する通貨を売りたい時に買い手が見付からないと言うのは、相当に深刻な事態になりかねません。
販売所方式であれば、基本的に販売所が買い手(売り手)を引き受けてくれますのでそうしたリスクは大幅に低くなります。

取引単位の問題

ビットコイン(BTC)の様なメジャーなコインでも取引所が絶対優位と言う訳ではありません。
例えば大手取引所(販売所)のビットフライヤーではビットコイン(BTC)を取引所と販売所の両方で取り扱っていますが、取引所では0.1BTC単位以上の取引しかできないのに対し、販売所では0.001BTCと言った非常に細かい単位での取引も可能です。
1BTC=100万円の時だと取引所は10万円単位になるので誰もが簡単に参加できると言うわけには行きませんよね。
そうした事も考えると、取引所と販売所の両方の方式を持っている交換業者と言うのも有力な候補になってくるはずです。
それぞれの特性に合わせて使い分ける事ができるからです。

まとめ

販売所と取引所の区別は、本当に紛らわしい問題です。
仮想通貨(暗号資産)のマーケットが急激に拡大する中で、用語の整理が追い付かずに来てしまった一例だと思います。
ただ仕組みと違いが分かれば何と言う事が無い話です。
しかも理解しておけば、交換業者を選ぶ時にも、取引をする際にも有利な選択をする事ができます。
内容は難しい話ではないので、覚えて置かない手はありません。
どちらにもメリット、デメリットはありますが、状況に応じて最適な選択をして下さい。
業者が得するのではなく、あなたが得する方法を選んで下さいね。

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